クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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中編

シンは倒れた後、とある夢を見ていた。そこは何処か別の宇宙だった。

 

「ここは?・・・何処だ?俺はあの時・・・?」

 

すると向こうから強い光が出てきた。

 

「何だ?」

 

その時、後ろから多数の艦隊が現れた。一つはタワー型の艦隊と見たことのないセイクリッドメイル、一つは滑らかな装甲をした艦隊、一つは艦隊ではないが無数の戦闘機と巨大な要塞、一つは多数の艦隊と戦闘機、最後はセイクリッドメイルと多数の戦闘機がワープして現れた。

 

「艦隊?でも何でこんなに!?」

 

するとシンの後ろからとてつもない影が浮かんだ。

 

「?・・・・うわっ!?」

 

振り返ってみるとそれは赤黒く全てを上回っている巨大な星そしてその惑星から何万にもなる禍々しき艦隊とセイクリッドメイルと戦闘機よりでかい怪物達が多数現れた。

 

「何だ!あのでかさ!!?」

 

すると向こうから来た艦隊から無数のビームが飛んできて禍々しき艦隊に直撃し戦闘が始まった。

 

「まさか・・・これがジャヴィック提督が言っていた!」

 

「そう・・・銀河大戦です。」

 

「誰だ!?」

 

シンは謎の女性の声に反応し辺りを探しても誰もいなかった。

 

「私はヴェクタの意志」

 

「ヴェクタの意志?」

 

「私はある場所に捕らわれています。」

 

「捕らわれている?どう言うことだ!」

 

「真実は、その目で確かめてください。」

 

「ちょっと待ってくれ!ウッ!?」

 

すると戦場から強い光が現れシンは目をつぶってしまったが一瞬だけ見れた。それは10体の機体とその下にある巨大な機械でできたリング型の兵器だった。その後辺りが暗くなりシンは目を覚ました。

 

「ハッ!」

 

気が付くとそこは医務室だった。

 

「何だったんだ・・・あの夢?それに声の主は、誰なんだ?」

 

その時何かが割れ落ちる音が聞こえた。

 

「!?」

 

音が聞こえた場所を見るとそこにいたのはヒルダだった。

 

「ヒルダ?」

 

すると突然ヒルダがシンに抱き付いてきた。

 

「!?」

 

「起きるの遅い!」

 

「・・・ゴメン」

 

シンはヒルダの頭を撫でると向こうからハンク達が来た。

 

「「「「「「「シン!」」」」」」」

 

「皆!?」

 

「たくっ!お前っちゅう奴は!」

 

ハンクが話し

 

「スゲェ生命力だよ!」

 

ゾーラも話し

 

「ヤベェよ!シンお前は!」

 

ヒカルが元気はつらつでいた。

 

「お前スゲェよ!」

 

バンが褒められ

 

「シン!ケビンのあのアーマーごと腕を斬るなんて奴だ!」

 

カズにも褒められた

 

「でも格納庫に転送されたとき超ヤバかったけどな」

 

サイは訳の分からんことを言っていた。

 

「え?どう言うこと?」

 

「お前!?覚えてないのか!?」

 

「ああ たしかケビンと戦う時デュポンモードになった途端そこで意識が・・・」

 

「そうか・・・あ!そうだ!」

 

ハンクはポケットから通信端末をシンに渡した。

 

「誰から?」

 

「タスクから」

 

「え!?」

 

シンは急いで通信端末のスイッチをオンにし再生した。

 

『シン聞こえる!?アンジュが大変なんだ!』

 

「何!?」

 

「たくっ!あのバカ!一人でやれんのか!?・・・早く行かないとグッ!?」

 

シンがベットから降りた途端倒れた。

 

「シン!」

 

「まだ目覚めたばかりだから無理するな」

 

「だけど!」

 

「僕が行きます!」

 

ハンクの後ろからフィーリが駆けつけた。

 

「フィーリ!?」

 

「僕がタスクさんとアンジュさんを連れて帰ります。」

 

「本気か!?」

 

「本気ですとも」

 

「あんた分かってるの?」

 

「分かっています。問題でも?」

 

「・・・いや、頼む!」

 

「了解!」

 

「ジャンヌを用意して!」

 

フィーリが格納庫に行くと既にジャンヌが配備されていた。

 

「良し!」

 

フィーリがジャンヌに乗るとハッチが開きジャンヌが出撃した。

 

「タスクさんどんな人かな?会ってみれば分かるか!」

 

フィーリはジャンヌ出力を最大にしシンから渡されたミスルギ皇国の座標を頼りに向かった。

 

 

 

 

「あっ!」

 

「どうした?」

 

「フィーリにあの変態タスクのことを話すのを忘れていた!」

 

 




次回はタスクとフィーリの出会いです。

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