クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
「何であなたがヘルガストにいるんですか!?」
「何でヘルガストにいるって?答えは簡単・・・私はヘルガスト人だから」
「!!?」
「さぁ私の花嫁を大人しく渡しなさい。」
「なんであなたがヒルダを!?」
「何でって愛する夫だから、さぁこちらに」
「なぜあの時、研究所が燃えているとき親父とエレナさんを助けなかったのですか!?」
「助けなかった?・・・ハハハハッ!それはだな生き残りのヴェクタ人及び関係者の抹殺そしてペルシウスの奪取、全てエンブリヲとアルベルト様の命令だったから」
その時、シンの心にとてつもない傷ができ始めた。
「あの時の襲撃・・・あなたが通報したのですか?」
「その通りだ!シンくん!さすがサムのご子息いや最後のヴェクタ人!」
「そうか・・・お前だけは!・・・お前だけはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
シンはとてつもない怒声を上げビームソードをケビンに突き付けた。
「お前だけはっ!!絶対に許さん!」
するとケビンはバイザーをONにすると背部から四本のアームが出てきて先からビームサーベルを出し指からもビームサーベルが出てきた。(ガンダムOO に出てきたイノベイターのMS ガラッゾのビームクローな感じです。詳しくは画像と動画を見てください。)
「そう来なくてはなぁ!お前ら下がってろ!こいつは私の獲物だからねぇ」
ケビンは下に飛び降りシンに向かってビームクローを降り下ろした。
「覚えておけ!私の本当の名はケビン・オベイロンだ!」
シンはケビンのビームクローをビームソードで防ぎ後ろへと下がりヒルダを抱えて逃げた。
「チッ!逃がすな!」
ケビンと付き添いのエリートゼーベス兵が四体シンを追った。
シンは発着エリアがある格納庫へ走っていった時前からヘルガスト重装備兵のベヒモスがヘビーマシンガンを乱射してきたが右側の通路へと向かった。
「遠回りになったがまだ良い方だ。ヒルダしっかり捕まっていろ!」
「分かった!」
「モード変換!ヘルメス!」
シンのアーマーの色が緑に変わりヒルダを直ぐにお姫様だっこし能力を発動し格納庫へ転移した。格納庫にはまだ誰も来ていなくシンはオムニツールでペルシウスを呼んだ。発着場からペルシウスが現れフェンリルが降りてきた。
「マスター!巡洋艦付近にグリッターを呼びました!いつでも脱出可能です!」
「良し!」
シンはヒルダをペルシウスの後部座席に乗せ脱出しようとした瞬間向こうの扉が開き中からケビンとエリートゼーベスが来た。
「フェンリル、自動操縦を頼む」
「了解」
「シンは!?」
「・・・俺は・・・あいつを倒す!」
「嫌だ私も戦う!」
「フェンリル頼む」
「了解しました。」
「シン!?シン!」
ペルシウスが発着エリアから外へと飛んでいった。
「さぁてこっから先は俺が相手だ!」
するとモードがいきなり選択し始め選んだのはロックされていたデュポンだった。
「なるほど俺の怒りが鍵を解いたのか・・・殺ってやるよ!」
向こうにいるケビンはヒルダが逃げたことにカンカンになっていた。
「貴様よくも私の花嫁を!」
ケビンは14本のビームの刃をシンに突き付けた途端シンから何かを感じた。
「なっ!?何だ!?このおぞましき殺気は!?」
その時シンが叫んだ。
「リミッター解除、痛覚要請システムOFF、出力最大、モードチェンジ!デュポン!」
シンが叫ぶとアーマーから禍々しき赤黒い電気が流れそしてアーマー内からシン生身の肉体に向けて注射針のような針が刺さった。
「グッ!グアァァァァァァァ!!!!!!!」
激しい痛みがシンの体中に響き頭からも激痛が来た。そしてアーマーの形状が変わり始めた背部から悪魔の翼のような物が生き物のように生え爪が尖り牙が鋭くそしてバイザーを解錠した途端、額から悪魔の角が生えて来た。さらに持っていたビームソード発光色が赤黒くなりアーマーの色が黒くなった。
「何なんだこいつは!?」
ケビンはとエリートゼーベスは武器を構えた瞬間ケビンの目の前がにいたシンが突然消えた。
「!!?」
次の瞬間、何か斬るような音がした。
「何だ?」
ケビンとエリートゼーベスがその音がした方向を見ると
「!!!!!!!?」
彼等が眼にしたのは四体のエリートゼーベスの一体がシンのビームソードで串刺しされまくっていた。
「いつの間に!?」
すると彼らの声に気づいたのかシンがケビンの方を向いた。するとケビンとエリートゼーベスは恐怖した。なぜならシンの表情は赤黒いオーラと瞳の色が赤く発光しており鋭い牙と長くなった舌を出しながら笑っていたのだから
「あ~~~~ん?」
「!!!!!!!」
「ケ~ビ~ン 遊~ぼ~うよ~」
「やっ!殺れぇ!!」
ケビンがエリートゼーベス3体に命令した。エリートゼーベス3体が腕からビームソードを出しシンの体を斬り付けたり刺しまくったが斬り付けた肉体がたちまちに治り始め元の体へと戻った。
「ナッナンナンダ!?」
「コイツサイセイシタ!?」
その時シンがエリートゼーベスの腕を掴みそして引きちぎりその腕をエリートゼーベスを切り裂きシンのビームソードでもう一体のエリートゼーベスを刺した。
「ヒッヒィィィィー!!」
そしてシンが高く飛び上がりエリートゼーベスの頭めがけて突き刺しさらにビームソードを頭から抜き取りその頭を掴み引きちぎった瞬間、首から青い鮮血が噴き出した。
「ばっ化物だ!!」
「次はどいつかなぁ~?」
ケビンが14本のビームの刃を構えた。
「くっ来るなぁ!!」
「見ておけ怨念って言うのはこう言う物なんだぁ!」
シンはビームソードを構えケビンへ向かった。
その頃グリッターではロバートが発着エリアでシンを待っていた。
「シンの奴遅いあいつ何をやっているんだ?」
すると向こうからペルシウスが飛んできた。
「おっ!やっと救出したのか!」
しかしペルシウスに乗っていたのはシンではなくヒルダだった。
「おい!小娘!シンはどうしたんだ!?」
「おねがい!シンを助けて!」
「え!?」
「シンがまだあの艦にいるの!?」
「アリアさん!」
向こうからアリアとゾーラが走ってきた。
「ゾーラ!?」
「おう!久しぶりだなヒルダ!あれ?シンは」
「それが!?」
ヒルダがゾーラに説明をしようとした時、
「良し!監守カメラのシステムをハッキングした!」
カズが巡洋艦のカメラをハッキングし巡洋艦内部を映した。
「見せてくれ!」
ハンクがカメラを見たとき二人は驚愕した。
「なっ!?何だ・・・・これ!?」
「どうした?」
ロバートがハンクに近づいた。
「これを!」
ロバートも監守カメラの映像を見たら驚愕した。
「こっ!これは!?」
「どうしたんだ!?」
ゾーラも監守カメラの映像を見に来た。
「ゾーラ!?」
「それにシンが映っているのか?」
「バカ!見るんじゃない!」
「いいから見せてくれよぉ~」
「見てはいけない!」
ゾーラとハンクがもめている隙にヒルダがカメラに映っているシンを見てしまった。
「嘘だろ・・・」
「「!?」」
「これがあのシン?」
ヒルダが見たのは斬るを楽しんでいるシンの姿だった。アリアもその映像を見て驚愕した。
「シン!?」
「誰!?」
「シンの母 アリア・ギムデンです。」
「シンのママ!?」
「えぇ」
「それよりもシンはどうなっているんだ!?」
「シンは多分ARSスーツのモードをデュポンに変えてしまったのです。」
「スーツのモード!?」
「はい、デュポンモードは・・・」
「・・・」
「自分自身の体を一時的に遺伝子改造し人間を辞め悪魔へとなるモードです。」
「!!!!!!!?」
「悪魔へとなるモード!?」
「えぇ、あのモードは最終手段なのです。」
アリアから語られた最終手段デュポン果たしてシンは無事にグリッターへ戻れるか
ヤバイ!ヤバイのに設定してしまった!デュポンモード恐るべしシステム!(分かりやすく答えればガンダムに出てきたペイルライダーのHADESシステム見たいな感じです。)