クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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中編1

シン達は基地の中に入り下層エリアにある監獄部屋へと向かった。そして監獄部屋に入るとそこには円のように並ぶ無数のコンテナがあり地下へと続いていた。

 

「何だこれ!?」

 

シンはコンテナの中を覗くとオレンジの服を着た女の子が泣いていた。

 

「女の子!?」

 

「こっちはトゥーリアンの民間人だ!」

 

「何なんだよこれは!?」

 

「このコンテナ全部・・・奴隷部屋!?」

 

するとシンがあるコンテナに気づく

 

「あれは?」

 

「おいシン!どこに行くんだ!?」

 

シンが向かったコンテナは物凄く大きく厳重に鎖が巻き付けられておりしかもパスコード式のロックが掛けられていた。

 

「何だこのでかいコンテナは!?」

 

「恐らくこのコンテナは一番ヤバイ奴を出さないためのコンテナではありませんか?隊長?」

 

サイがハンクに訪ねた

 

「要するにこの中に後継者が監禁されているんだな さてどう開けるか」

 

「ちょっと待って下さい隊長」

 

「どうした?」

 

「中から何か音がしてません?」

 

「音?」

 

ハンクがコンテナに音を聞き取ろうと耳を近づけた瞬間ハンクの目の前から刃が飛び出してきた。

 

「うわぁっ!!!!??」

 

ハンク達は直ぐに武器を構え警戒した。何せ爆発物でも破壊できないコンテナの鉄を糸も簡単に斬鉄剣のように斬っていることにそして鉄が何枚かに分けられ中から鬼のような仮面をしており身軽な甲冑を身にまとっており更に驚いた事にこの後継者はドラゴンの翼と尾があることにシン達は驚きを隠せなかった。そして彼がシン達を見て話し出した。

 

「時は着た。」

 

「え?」

 

「拙者の艦隊 青龍隊が動き非加盟種族同盟国が救援に参る。」

 

「どういう事?」

 

「・・・自己紹介がまだで御座ったか拙者の名はリュウガ 誇り高きドラゴレイド人 スワンレイクの一族 近衛大将リュウガ・ネイルで御座る。そなた方は?」

 

「俺はハンクこの部隊の隊長を務めているこっちはヒカル」

 

「オッス!」

 

「ゾーラ」

 

「ど~うも」

 

「バン」

 

「へーい」

 

「カズ」

 

「どうも」

 

「サイ」

 

「こんにちは」

 

「フィーリ」

 

「よろしく」

 

「そしてシンだ。」

 

「地球人、フィリジス、そしてヴェクタ人・・・・・・御主ら手を貸してくれここに捕らわれた囚人を解放するの!」

 

「わっ分かった!」

 

シン達はコンテナから次々と囚人を解放してあげた。

 

 

数分後

 

 

「これで全員か?」

 

「ああ 170人」

 

「良し」

 

するとシンの所に走ってくる女の子が近づきお礼をした。

 

「お兄ちゃん!」

 

「ん?」

 

「ありがとう!」

 

そう言い女の子は母親の所へと戻った。

するとリュウガがシンに話しかけた。

 

「まさかヴェクタに生き残りがおるとはしぶとい種族だな」

 

「まあな、正確に言えば俺と妹だけだ。」

 

「そうか・・・御主は自分がヴェクタなのに何故あの兵器を使わないのだ?」

 

「あの兵器?」

 

「お前の先祖達が作ったリーパーズを一瞬してに消す兵器の事だ。」

 

「リュウガ、お前あの兵器を知っているのか!?」

 

「ああ、あの兵器の名は、!」

 

すると上からイカのような触手をもったパラメイルが降りてきた。

 

「何だあの機体は!?」

 

「新型か!?」

 

すると機体のコックピットが開き中からグリモアが現れた。

 

「アイツは!」

 

「あやつの機体は!」

 

「ゴラァァァァーーー! 俺の奴隷どもを勝手に外へ出しているクソどもがぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

「グリモア!」

 

「あれは!ネビュラメイル!」

 

「ネビュラメイル?」

 

「あの機体はかつてリーパーズが所有していた機体 クラーケン!?」

 

「クラーケン!?あの機体の名か?」

 

「ああ、だがどうしてここに!?」

 

「どう言う事?」

 

「あの機体は先の銀河大戦で化石となったからだ!」

 




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