クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
あの時の出来事を思い出したアンジュは目の前にヴィルキスがあることを確認し直ぐにヴィルキスに乗り起動しようとしたがヴィルキスは何も反応しなかった。
「どうして動かないの!?」
アンジュはヴィルキスから降りると耐熱スタビライザーが焦げているのが分かりハッチを開けると中から何枚の下着が落ちそれがヒルダの物と分かりアンジュは悔しがり下着を地面に叩きつけ踏んでいた時タスクが来た。
「このっ!このっ!このぉ~!」
「ひどいじゃないか・・・」
「はっ!?」
「君は命の恩人に何を・・・」
アンジュはピストルを抜き出しタスクの足元へ向けて発砲した。
「えっ!?うわっ!?ちょっ!ちょっと!?」
「それ以上近づいたら撃つは!」
「おっ落ち着け! 俺は君に危害を加えるつもりはない!それにもう撃っているし」
「縛って、脱がして、抱きついて・・・」
「いや、だからあれは・・・」
「目覚めなかったらもっとひわいでハレンチな事をするつもりだったんでしょ!?」
「もっとひわいでハレンチ!?・・・ハァ、女の子が気を失っている隙に傲慢で形のいい胸の感触を存分に確かめようとか、無防備な肉体を隅々まで味わおうとか、女体の神秘なる聖域を存分に観察しようとか、そんな事するような奴に見えるって言う・・・」
「そんな事をするような奴だったの!?なんて汚らわしい この変態!」
「誤解だ! 俺は本当に君を助けようとって痛ったぁぁぁ~!うわぁっ!」
ちょうどタスクの足元にカニがおりタスクの足の小指を挟みタスクは激痛でバランスを崩してしまい、アンジュの股間にダイブしてしまいアンジュはさらにヒートアップしタスクに銃を向け発砲した。
「うわぁぁぁぁ~‼」
それからタスクはアンジュに捕まり弦でぐるぐる巻きにされ吊るされていた。
「変態!ケダモノ!発情期!」
「あの~、もしも~し、今のは事故なのに」
すると茂みの中からケルベロスが出てきた。
「主殿」
「何?ケルベロス」
「シン殿から緊急連絡が来ています。」
「シンが!?」
「ディスプレイに出します。」
ケルベロスの背部からレンズ式の機械が出てきて3D 映像出来たシンの姿が現れた。
「良し見え、タスクどうしたんだ!?」
「実は・・・」
タスクはさっきまでの事をシンに話した。するとシンは
「馬鹿か、お前」
「え!?」
「え、じゃないだろう彼女に向かってそう言う事を言うなんてバカですか、アホですか、ヘタレですか?」
シンに怒られタスクは落ち込んだ。
「そんなぁ~」
「まぁ いいそれよりもタスク緊急事態だ」
「何?」
シンはタスクにヘルガストとゼーベスが同盟を結び銀河独立連盟帝国を築きそこにエンブリヲがいたことを話した。
「エンブリヲが!? でも何故?」
「分からん、でも何か企んでやがる。タスクあいつには要注意だ。それとさっき話したアルベルトだあいつも用心するんだ。後、銀河独立連盟帝国の兵器のデータファイルをケルベロスにインプットしとくから戦闘にはケルベロスが詳細してくれるだろう。」
「わかった、ありがとうシン。」
その時3D 映像のシンからノイズが出始めブツンと消えた。
「ちょっシン!? どうしたの!?」
その時、ケルベロスは何かに気づき茂みの中に消えた。
「ちょっ!?ケルベロス!?・・・ん?」
すると森の中からフラフラになっているアンジュが現れそのまま倒れた。タスクはアンジュに声をかけてやった。
「あの・・・大丈夫?」
アンジュはタスクの方を見て手を伸ばし助けを求めている事に気づいた。
「助け・・・て・・・」
「あ! くっ」
タスクは、ナイフを取りだし弦を切りアンジュの方へ駆けつけ容体を見たら足のの股に毒蛇に噛まれた後の後がありタスクは直ぐに口で毒を吸出し隠れ家へと向かった。
隠れ家に着いたライダースーツを脱がし体に付着した泥を拭き取りケルベロスで解毒剤を体内に注いでいた。するとタスクはアンジュの指輪を見て自分の過去を思い出してた。
「ヴィルキス・・・・」
タスクは落ち込み彼女が目を覚ますのを待った。