クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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お待たせしました。


少年と少女との出会い
前編


アレクサンドルスに乗ったシンはサラリアンの乗組員に部屋を案内された。

 

「こちらになります。」

 

自動ドアが開くと目の前に星が見え武器庫やアーマーを収納できるカプセルやベットやバーがあった。さらに大型のテレビが備えられていた。(分かりやすく言えばアサリのサマラの部屋)

 

シンのARS スーツはモーディンに預けておりあのスーツにシステムを追加すると言っていたけど一体何を追加するんだろう。

 

そう考えながらシンはポケットから前にヒルダにあげた母親の指輪と同じく炎のように紅く輝く宝石が付いた指輪を取りだしそれを指にはめたら強く光だした。

 

 

「これならいつ何かが起こってもヒルダとの生命力を感知できる。」

 

 

シンはリモコンを手にテレビをつけたらヘルガストに関するニュースが放送されていた。コロニーが壊滅したことやいろんな星が占領されたこと拉致され奴隷されていることが流れていた。

 

 

「どれもヘルガストのことばっかりだな・・・」

 

 

シンがチャンネルを変えていると奇妙なニュースが放送されていた。

 

「なっ!?何だ・・・・・これ?」

 

そのニュースの内容はヘルガストの演説だった。しかも生中継で全銀河中に放送されており艦内の乗組員達も、それを見ていた。その時、衝撃の言葉が耳に入った。

 

 

 

『我が民よ・・・

ヘルガストの子供達よ』

 

『永きに渡り

あのいまいましき連合に終止符が打たれる』

 

『孤立し

抑圧され

征服する者達から幸福をむさぼるように壊され

自らを強者と語り

他種族と連合を築き上げ

我々は絶望のどん底に叩き落とされた。』

 

『10年前 私は時間を授けられた・・・

諸君が私に授けてくれた時間だ・・・』

 

『民よ

私の力の源・・・』

 

『私のの夢の具現者達よ

我々の偉大なる祖先はかつて最大規模の移住を行いそれは自由への旅立ち・・・』

 

『ヘルガストは解放されたのだ・・・

新しい地は 我々の姿を変え・・・』

 

『一時的に弱体化したように見えた変化は・・・

我々を強く変えた』

 

『私は与えられた時間の中で我々の元に天から二人の神が舞い降り我々をもっと強く変えてくれた』

 

『そうこの片達が変えてくれた!偉大なるエンブリヲ様とアルベルト様が変えてくれた!』

 

 

するとカーテンの陰から金髪でロングヘアーの人物と青髪でポニーテール(簡単に言えばコードギアス亡国のアキトに出てきたシャイング卿)で仮面で顔を隠していた男が現れた。

 

『ヘルガストの民よ 聞け!我は君たちの幸福と平和を取り戻すためにスペースパイレーツ ゼーベスとの同盟を結んだ!』

 

 

 

「何だって!?」

 

 

 

 

『ヘルガストの民よ 確かに凶悪で残虐な種族だけど考えてみてくれ!彼らの科学力は連合軍をも圧倒できる兵器や権力を持っている。

私が何とか彼らと交渉しそしてついに協戦協定をし彼らは我々の味方についてくれた!民よ!同士達よ!今ここに我らヘルガストとスペースパイレーツとの銀河独立同盟帝国を築く! ヘルガストの民よ!スペースパイレーツのゼーベス達よ!我に力を貸してくれ!』

 

 

するとヘルガストの皇帝が話す。

 

 

『エンブリヲ様とアルベルト様がこのように我々の国家を再建し強くし 我々の軍隊を再建し同盟を築き そして我々の誇りを再建した』

 

『にっくき連合も思い知らせるのだ!我々をとうとう怒らせてしまったと言う事を! 以前のヘルガストととは違うのだだと言う事を!』

 

『今日 我々を引き裂こうとするもの達は我々の怒りの鉄槌を受けるだろう 今日 我々は一丸となるだろう!

我々が虐げられる事は・・・・・・もう無いのだ!

ヘルガストとゼーベスの夢の守護者達よ! 今がその時だ!』

 

 

 

ヴィサリ殿下万歳!

 

エンブリヲ様万歳! 

 

アルベルト様万歳!

 

ヘルガスト万歳!

 

ゼーベス万歳!

 

銀河独立連盟帝国に栄光あれ‼

 

《うおおおおおおおお~~~~~~/////////////////!!》

 

その演説を見ていた種族達は恐怖に怯え背筋を凍らせていた。

 

シンは驚愕し暴言を吐きまくった。

 

「くっ!・・・・何が幸福だ!・・・先にやって来たのはそっちだろうが!」

 

「タスクにこの事を知らせなきゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方 シンと別れて数日後、タスクは食料確保に魚を釣りに行きその帰りの事だった。

 

「大漁 大漁 これなら当分食料に困らないなぁ・・・」

 

今頃シンはアルゼナルにいるかなぁ・・・

 

タスクがそう思っていると何かに頭をぶつかった。

 

「痛っ!?何!?・・・え!?」

 

タスクが見た物は浜辺に打ち上げられていたヴィルキスだった。

 

「ヴィルキス!?でも何でここに!?」

 

タスクがヴィルキスを見ていた時砂浜に誰かが倒れているのが見えた。

 

「この子!?」

 

タスクが見たのは綺麗な金髪で青いライダースーツを着た少女だった。

 

この時、まだタスクはケルベロスにメールが来ているのに気付いていなかった。




演説考えるのに相当苦労しました。誤字がありましたら修正します。

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