クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
シンが目を覚まし辺りを見回していたら布団の上にヒルダが寝ていた。
「ヒルダ・・・・」
シンはヒルダの頭を撫でていたら起きシンが気がついていることに驚いた。
「う・・・う~ん?・・・・・・シン!?」
「おはよう・・・・ヒルっ!?」
シンは目覚めの挨拶をしようとしたその時、シンに抱きついてきた。良く見ると彼女の目には大粒の涙が溢れていた。
「・・・・・バカ」
ヒルダは目覚めたシンに対しひどい言葉を言いシンは穏やかな表情で言葉を返して来た。
「ただいま・・・・ヒルダ」
シンはヒルダの頭を撫でてやった。ヒルダは顔を上げるとすでに顔が赤くなっており今にもまた泣き出しそうな表情になってゆく、するとヒルダは目を閉じ唇を差し出してきた。
このときシンは思っていた。
『やっベー!嘘だろ!?まさかこんな展開になるとは!?だが、今の俺は違うぞ!』
そう思いシンは、ヒルダとキスをした時、扉から何か物音がした。シンは少しずつ目を開けたらそこにはシンとヒルダのキスシーンをずっと見ていた。フィーリとコリンサス将軍とモーディンが笑顔で見ていた。もちろん、ロザリーとクリスも顔を真っ赤にして・・・
「なっ!?お前ら!」
シンの言葉にヒルダは驚き彼女も後ろを見たらたちまち二人とも顔を真っ赤にしていた。得にヒルダは耳まで
「ロザリー!クリス!」
彼女らの名を呼ぶと二人はサッと逃げた。
そしてフィーリとコリンサス将軍とモーディンがシンの医療部屋に入って来た。
「良く眠れましたかな?」
「眠れましたじゃありませんよ!あなた何いいシーンを勝手に覗いているのですか!?」
「すまない、すまない、君たちの様子が面白かったからつい」
「たくっ・・・あっ!それよりあなたは?」
するとフィーリが割り込み説明した。
「彼はトゥーリアン第7艦隊を取り務めており、この旗艦アレクサンドルスの艦長 コリンサス将軍です。」
「よろしく、シン君」
「こちらこそ」
コリンサス将軍はシンに手を差し出しシンも手を差し出し握手をした。
「そして僕の隣にいるのが医療のスペシャリストでヘルガストの技術を研究しているモーディンさんです。」
「どうも」
「こちらこそ」
「しかし、君は凄い特質を持っているよ何せあのフェイゾンに耐えていたからなぁ」
「フェイゾン?」
「ええ・・・ヒルダさんは知っていますかね?」
「あ~あれか・・・シンの左腕にできていた青い・・・」
「そうです。フェイゾンは高度な毒質があり体内に入れば体は汚染され・・・精神を乗っ取られ、やがて死に至る。恐ろしいエネルギー源です。何か傷ができるような戦闘をしましたか?」
するとシンは何かを思い出した。
「あっ!あの時・・・」
「あの時・・・とは、」
「確か・・・」
シンはみんなに説明した。ジルに頼まれヘルガストのパラメイルの残骸を取ってくるように言われそこでゼーベスいやスペースパイレーツと交戦した時にみた目は軽装だけど鎧を着たスペースパイレーツのビームガンから青い液体が塗ってあるブレードを出してきてそれを避けようとしたがしくじって左手にかすり傷ができてしまった。
「やはりスペースパイレーツでしたか・・・けどなぜやつらが?」
「で・・・そのパイレーツはどうしましたか?」
「えっ・・・それなら死体ごと持ってきたけど・・・」
「何ですって!?」
「それはどこにあるのですか!?」
「ペルシウスと一緒に持ってきたコンテナの中だけど?」
「良し!」
フィーリ達は、急いで格納庫に向かった。シンはヒルダに支えられていた。
格納庫では一緒に持ってきたコンテナの中から青い液体が溢れようとしていた。