クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
シンの左腕は、段々と青白く光る蘚が出てきており、触手も出始めている。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・俺・・・・どうなるんだろう・・・・・・」
シンはそのままグラリと倒れてしまった。するとぼやけているせいか向こうからシャトルが数機降下してきた時シンはある人物が来るのを見た。
「あれ・・・フィ・・・リ・・・何で?」
「シンさん!大丈夫ですか!?」
「フィーリさん離れてください!」
「モーディン医療兵長!」
「彼ですね、最後のヴェクタ人は・・・」
モーディンというサラリアンという種族の医師は赤く輝く液体を注射器に入れシンの左腕に刺し入れた。すると青白い蘚の光が弱くなりそして溶けてしまった。
「フェイゾン低下・・・・・・除去完了!」
モーディンと同じサラリアンの医師がシンの体調を確認し報告した。
「モーディン医療兵長!」
「何だ?」
「さっきのフェイゾンの影響で彼の血液量が47.2 %へ低下しています。このままだと貧血死しています!」
「何!?・・・くそっ、輸血パックを持ってくれば良かった・・・仕方がない!」
モーディンは、彼女達の方へ走って行き彼女らにシンの血液提供を頼んでいた。
「誰か!彼の血液を分けてくれるものはいないか!?」
しかし彼女達は自分の血液型を知らないらしい
モーディンが困っているとテントの出入口から何やら騒がしい声が聞こえた。モーディンとフィーリは、騒いでいる方へ向かった。
テントの出入口の前にヒルダが怒鳴っていた。どうやらシンのことを心配しに見に来たらしい。けど出入口をトゥーリアン兵士が塞いでいる。彼女は、それに怒鳴っていた。
「何で入れないんだよ!?」
「落ち着いてください!今検査と提供者を探しているのですから!」
すると騒ぐ声の主に会いに来たモーディンとフィーリが来てくれた。
「そこのコード・チルドレン!」
「なっ!何だよ!?」
「彼の血液量が減っているんだ!提供者になってくれないか!?彼の血液型はF2 型なんだ!あなた・・・・F 2 型ですか?」
「んなもん知らねぇよ!」
モーディンが絶望のどん底に落ちそうになったとき向こうからマギーが来た。
「心配すんな、こいつはF2 だよ。」
「本当ですか!?」
「本当だとも。なぜならこの子達がここに運ばれるときに調べたからねぇ」
「良し!では、我らの旗艦アレクサンドルスの医務室に運びます。あなた名は何ですか?」
「え!?ヒ、ヒルダだけど」
「ではヒルダさん直ぐに彼と同行してください。」
「ドクターマギーよろしいでしょうか?」
マギーは考えているとジルが来た。
「いいだろう」
「そいつが助かるなら許可する。」
「ありがとうございます!」
モーディンは、ジルに敬礼しシンとヒルダをシャトルに乗せアレクサンドルスに向かった。
そして、格納庫では、ボロボロのヴィルキスのバイザーが突然赤く光 収納されているペルシウスのバイザーが青く光っていた。まるで共鳴してるかのように