クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
まさに、その頃 ゾーラ達は、小型ドラゴンの群れと交戦していた。しかし、アンジュは、先のココのグレイブが墜落したことにより怖がりドラゴンの攻撃から逃げ回っていた。その時、真上から扉が開き大型ドラゴンがもう一体出てきた。
「くっ! もう一匹だと なら・・・全機、凍結バレット用意!」
「イエス!マム!」
ゾーラ達は、パラメイルの左腕に装填されている凍結バレットを展開し弱った大型ドラゴンに撃ち込んでいく。
するとドラゴンの腹部から氷塊が出てきてドラゴンは、グラリと海へ落ちた瞬間吹き上がった海水が氷山へとなった。
「一匹は、片付いた!もう一匹もやるぞ!」
「イエス!マム!」
ゾーラは、次のドラゴンへ向かい凍結バレットを構えた時だった。
「止めだ!」
「きゃぁぁぁぁぁ!」
「おい アンジュ! 邪魔だ離れろ!」
その時、大型ドラゴンの口から魔法陣が浮かび出て雷を放ちゾーラのアーキバスとアンジュのグレイブに直撃した。
「うわぁぁっ!」
「キャー!」
「ゾーラァァァァ!」
ゾーラとアンジュが海へ墜落しているとき、ペルシウスとミランダのグレイブが二人の機体を受け止めた。
「あぶねぇ あぶねぇ」
「シン!」
みんながシンのペルシウスの所に来た。
「ゾーラ姉様は無事ですか!?」
「分からん ドローン!スキャンしてくれ!」
シンは、ドローンを呼び出し、アーキバスをスキャンした。
「ライダーに多数の重傷、火傷あり急いで医務室へ向かってください。」
「くそっ!そっちの新人は!?」
「体のあちこちに軽傷!生きてます!」
「良し!一番ヤバいのはゾーラだ・・・早く連れて帰らないと! 副隊長!」
「分かった! 全機全速力でアルゼナルに帰投せよ!」
「「「「「「「イエス!マム!」」」」」」」
シン達は、全速でアルゼナルに向かった。
その時シンは、まだ気付いていなかった。先のゼーベス星人つまりスペースパイレーツのソードによってかすり傷が出来てしまいその傷口から青白く光る物が出てきていることに・・・・・・・・
医務室に運ばれる重傷を負ったゾーラ 横には、ロザリー、クリス、ヒルダが付いていた。
「姉様!」
「ゾーラお姉様」
「ゾーラ!」
ロザリー、クリス、ヒルダが大声でゾーラの名を呼んでいた。
シン達は、ゾーラの回復をただ待つしかなかった。
そこには、ジルとジャスミンといつからか目を覚ましたのかナオミがいた。
「良く戻って来たな・・・」
「ああ」
ジャスミンも話しかけて来た。
「ゾーラを助けたっなぁ・・・・あんがとよ 墓が増えずに済んだ。」
そこにナオミも駆け寄ってきた。
「あの! あなたがシンさんですか?」
「ああそうだ・・・何か?」
「あの時は、助けてくださってありがとうございます。後、ココやミランダ、ゾーラ隊長も助けてくださって本当にありがとうございました!」
そこにミランダと気がついたココもいた。
「「ありがとうございました!」」
「いや・・・いいんだ 助けるのは当然だ。」
「ヒルダ!あの皇女さんの容態は?」
「あのクソ痛姫め!ゾーラの姉貴をあんなめに合わしあがって 」
ヒルダは、アンジュに対し悪口をいっている。
「まぁまぁ とにかく俺はジルから頼まれた物を出しに・・・・・」
あれ?なんだか体に力が入らなく・・・
ジルの所に行こうとしたシンが突然倒れ、それに気がついたヒルダが走ってきた。
「シン‼」
駆け寄ってきたヒルダ達、するとエルシャがあるものに気付いた。
「ヒルダちゃん! これが原因じゃないかしら?」
ヒルダが見たのは、かすり傷のところから青白く光る蘚と触手が出ており左腕を侵食していた。
「なっ!?何だこれ!? 早くマギーに!」
ヒルダがシンを医務室に運ぼうとしたとき、
突然の警報がアルゼナル内に響き渡った。
「今度は、何だ!?」
次回は、フィーリの再会と左腕に侵食している謎の病の正体とヴィルキス覚醒を出します。
お楽しみに。