クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
シンがジルからの任務であの黒いパラメイル・・・すなわちヘルガストのパラメイルの残骸を持ってこいと言われ現在こうやって調査している。と言ってもこんな海のど真ん中に残骸なんてあるはずがない、だってあのパラメイルは、俺とゾーラ達が全滅してしまったからみんな海中へ沈んだからなぁ今ごろ、海の藻くずとなっているだろう。
「まぁ、いいや フェンリル 金属探知システムで周りの海を調べてくれ、」
「了解しました。」
「ふん、これで見つかったら凄いよ。」
「・・・・・・マスター北北西45度約12キロに正体不明の金属を探知しました。」
「早っ!? 近くにヘルガスト兵は、」
「いません。」
「よし!」
シンは、ペルシウスを北西にある無人島へ向け速度を上げた。
速度を上げ座標の場所に着いたら予想外に黒いパラメイルの残骸がたくさん流れ着いていた。シンは、浜辺でペルシウスを着陸して早速調査とサンプルの回収に取りかかった。
「フェンリル このパラメイルのデータの詳細を調べてくれ。」
「了解しました。」
フェンリルがデータを解析している間シンは、敵が残っているか辺りを見回した。
「結局あの夢は何だったんだろう?」
シンがそう考えて思っていると急に辺りが暗くなった。シンは、おかしいと上を見上げたら、不気味な大型戦艦がシンの上で浮遊していた。
「で、でか!?」
シンが戦艦を警戒をしてたら突然主砲をシンに向けて攻撃してきた。
「嘘だろ!?」
「マスター!敵の艦についての詳細が分かりました。あの戦艦は、ゼーベス星人の戦艦です!」
「ゼーベス星人!?」
「ゼーベス星人は、いわばスペースパイレーツと呼ばれています!」
「スペースパイレーツ?」
「ガンシップ来ます!」
「は!?」
上を見上げると戦闘シップらしき機体が高速で光学兵器で撃ってきた。
「く! ペルシウス!」
シンがペルシウスの名を叫ぶとガンシップが突然爆発し爆炎の中から飛翔形態のペルシウスが先端部についているビームライフルと腰部のウイングが変型し高速ビーム砲 ヴェスバーで撃ち落としていった。その時ガンシップの残骸から跳んでもない者が出てきた。
「お前は!」
シンは、驚いた何故ならあのときの夢に出てきた灰色の怪物だった。
するとゼーベス星人が喋ってきた。
「オマエヴェクタジン アノトキノ・・・」
「俺を知っている?」
「コロス ヴェクタジンワミナゴロシダ!」
「させるか!」
シンは、トリガーを持ちライフルモードからソードモードへ変型しビームソード(刀)へとなった。
「行くぞ!」
「グガァァァァァァァ!」
「プッ 手こずらせやがって、」
シンの回りにゼーベス星人の死体が山ほど転がっていた。向こうにはゼーベス星人の戦艦が真っ二つになっていた。
「さて、戻るとするか」
気づいたらもう夕暮れになっていた。
そしてこの後、大変なことになってしまうことにシンはまだ知るよしもない。