――私には好きな人がいる。恋とかではなく、親愛として。あの人は自分のことを人柱にしてまで、大好きな人たちのために一人で駆け続けている。彼女のような人を私は放っておけない。手を引いて、彼女のことを連れて行きたい。
きっと、そうしないと、あの人は笑顔で私たちの事を見送ってしまうだろうから。
直樹 美紀
圭と美紀が参入し、学園生活部の日常が落ち着き始めた頃、慈は職員室で改めてマニュアルを読み返していた。圭に存在がバレてしまい、今後は圭とも極秘裏の密談を行う事になるだろう。
それはかまわない。が、由紀との会話を知られないようにするのが気をつけなければならない。
制圧はとりあえず、二階全域まで完了した。圭と美紀のロッカーの搬入ついでに胡桃たちが行ったようだった。これにより、ついに最後の地上フロアである一階の制圧が始まることとなる。それが終わればついに問題の地下区画だ。敵の数は恐らく、地上よりも少ないどころか、いないかもしれないが。
マニュアルを閉じて机の上に置く。職員室は相変わらず静かだ。昼間だが、差し込む陽以外の光源はなく、血痕が未だに残り、散乱した書類や破損したパソコンなどが無惨な姿をさらし続けている。この場に残る教師は慈ただ一人。出来るだけ慈はこの机についている時だけはいつものようにありたいと“あの日”以前の状態に机を戻していた。
ようは机の上に書類や教本などを置いて、まるで何事もなかったかのような机を演出したのである。
こうでもしないと慈の視界には前席の惨状が目に入ってしまうからだ。
「……………はぁ」
思わずため息をついてしまうのは癖になってしまったのか。学園生活部の顧問として生活している以上、あらゆる事への楽観視は出来なくなっている。常に最悪を想定し、可能な限りその事に移る前に準備する。手を効率的に動かすために頭たる慈は動かない。
しかし、限度もある。いくら指揮官を気取ろうと慈はあくまでただの若い女教師。軍事教練を受けた指揮官のように動けるはずも無い。
ただ、慈以外の誰かが、少なくともこの場にいない胡桃は慈のことを出来ない事を素直に他人に任せることが出来る優秀な指揮官だと思っている。真に無能なのはできもしない事をしようとして失敗し、それを部下に押し付けるタイプだ。
幸いな事に、慈はそうではなかった。由紀という存在がいたおかげだろう。彼女がいなければ間違いなく“全ては自分のせい”と思い詰め、どこかで慈の歯車を狂わせていただろう。
が、彼女は上手く事と噛み合って不安定なバランスながらもこの過酷な状況下で判断を下せる大人として、指揮官として目覚めた。平穏な中では目覚める事が無い才能である。その最たる例である胡桃にも劣らぬ潜在能力を慈も持っていたのだ。
間違いなく、こんな状況で正気を保って、ある程度の損得勘定が出来るのは普通ではない。
そして、慈はこのことを自覚し、嫌悪をしている。いつから自分はこんなにも人を駒として見れるようになっていたのかと。特に一人でいると、慈は頭の中が酷く冷徹になっていく。これからの計画で何が最悪か、その場合次はどうするべきか。全て“仮定”だがシミュレートする。そのシミュレートの中には部員の誰かが“死ぬ”ことすらも含まれる。
彼女が死んだら、その影響はどれほどか。生活への影響はどの程度か、心理ダメージは。あらゆる悪影響を推察し、それに対するカウンターも立てようとする。
だが、途中でそれは止まる。能力的限界と慈の精神的な限界で。酷い吐き気を感じてしまい、慈は口元を抑えるが何も出ない。ストレスによるものだろうか。それはそうだろう。彼女たちが死ぬ姿など想像したらこうもなる。慈は自身に悪態をつきながらマニュアルを仕舞い、机の引き出しに鍵をかけた。まるで自分の冷徹な面に鍵をかけるように。
最終的な目標はこの事態を演出した者たちから逃げ切ることだが、まずはその前に情報を集めて、力を付けてこの巡ヶ丘から逃げ出す必要がある。その前準備として次の計画である情報の収集を重点的に行わなくてはならない。
だからこそ、ゆきの“見学”はいい渡り舟だった。こういった事態に最も素早く行動するはずの行政機関。そこにも何かしらの痕跡があるはずだと慈は考える。マニュアルに載り、BC兵器を製造した可能性が少なからずあるランダル製薬はこの土地の大地主だ。この推測もあながち的外れではないと思いたい。
「でもやっぱり問題は……………」
どう考えても最終的な問題は生きている人間の敵だ。それがランダル側にしろ、仮定だが存在している可能性のあるテロリストにしろ、これまで以上の苦戦を強いられる事は間違いない。考える敵というのはこれまで慈たちは相手にしてこなかった。
そもそも、相手が武装していた場合はどうしようもできない。一番まともな対応は“見つからない”ことだろう。相対した時は自らを囮にしてでも彼女らを逃がす。そうすることしか出来ない。しかし、それは最悪の場合だ。そうならないようにしなくてはならない。
じゃあ、どう対抗するか。銃でも持つべきか。慈は素人だ。仮に警察署などで入手したところで宝の持ち腐れだ。武器に関しては時が来たら胡桃に相談してもいいかもしれない。彼女はそういった知識が豊富に思える。
スコップの持っている表向きの理由が確かそんなことに関連していたような気がする。
慈は今日はここまでにしようと席を立ち、思考を教師のものへと切り替える。人間、慣れない事はするものではない。ただ座って考えていただけだがかなりの疲労感を慈が襲っていた。
学園生活部の部室へと入った慈は室内にゆきと悠里と美紀がいないことに目がついた。中にいたのは胡桃、圭である。美紀と圭が入ってから初めて見る組み合わせだった。
「おう、めぐねぇ」
「くるみさん、めぐねぇじゃなくて、佐倉先生よ?」
「久々に注意されたよ」
もう、と慈はわざとらしく頬を膨らませたが胡桃は「こわいこわい」と両手をひらひらするだけだった。
席の方に慈が移動し、上座に座ると胡桃が聞いてくる。
「んで?そんな佐倉先生はどうしたんだ?」
「いえ、戻ってきただけよ。ゆきさんたちは?」
「自習だよ。めぐねぇが授業しなくても、りーさんは元々偏差値高めの大学目指してみたいだし、美紀なんか三年の範囲にちょっと手を出してたぞ。おかげで今、ゆきの先生役だ」
「そうなの?すごいわね」
悠里の進路に関しての相談は担任として受けていたが、美紀も英語だけと本人が言っていたが他の分野も負けていなかったらしい。
「そうそう。美紀は本当に頭いいんですよ。でも、その分アッチの方面に疎くて」
圭が言う“アッチ”とは男性経験である。圭は美紀との付き合いは高校からだが、初対面から圭は美紀のことを綺麗だと思っていた。もの静かで、成績も良く、優しい。絵に描いたような優等生だ。その上であのような控えめに欲情を誘う格好である。何もモールでの避難生活の時だけ圭が守っていた訳ではない。
美紀の以前の姿を知らない胡桃が言う。
「そうなのか?あんなガーターなんか付けてるもんだからてっきり」
「美紀の身持ちは固いんですよ。興味がないわけではないと思いますけど、もしかしたら奥手なのかもしれないです」
「たしかにな〜、そうっぽいよな」
話を聞いていると、確かに慈は頷ける部分もあった。ただ、美紀の分、どうにも圭のほうは経験豊富そうに見える。胡桃も同じ事を思ったのか圭に問うと「そこそこ」とぼかされた。
……………年頃の女子高生である。教師として注意すべき点があるかもしれないが、見逃しておこう。むしろ、今現在は食事などは満たされているがどこかしら欲を抑制しなくてはならない生活が続いている。男がいないことがある意味、救いだと慈は思った。
追い込まれた男女が何しでかすかはわかったものではない。それに介入して止めようものなら、集団の不和を招き破滅に一直線だ。
「そういえば圭さんはモールにいた頃、美紀さんを男の子から守ってたというけど」
「そういえばそうだったな。そこんところなんかおもしろい話あるか?」
「おもしろいかどうかはわかりませんけど……………美紀の代わりに面倒見てるとやっぱりちょっかいかけられて、危うく一線を越えかけそうになったことはありますよ。手を出される前に酔い潰して記憶飛ばせましたけど」
「危ないな」
「流石に好きでもない人とはちょっと」
随分と現役女子高生らしい生々しい会話が飛び交い始める。残念ながらこの高校にはもう風紀委員がいない。それでも風紀が極端に荒れないのは女の子しかいないからか。
いや、女子校は女子校ですごいことになるのを慈は知っているので改めてそこらへんの舵取りを自身がするべきだと思った。
「というか、くるみ先輩はそっちはどうなんですか?」
「あっ!?いや、その、わたしはほら!清純派なんだよ!プラトニックな関係というかなんというか…………」
「あーたしかに。そうっぽいですもんね」
「二人とも、ちょっといい?話したいことがあるのよ」
話に割って入る形になるが、慈がそう言うと二人が会話を中断して慈の話を聞く体勢を取った。女子高生と言えど、やはりこの二人はこの巡ヶ丘で生きる少女である。さながら軍隊のような意識の切り替えの早さだった。
少しは不満っぽい顔を圭にはしてほしかったが、そうではなかったので慈はいいことなのか悪い事なのか頭の中で悩みつつ、話を切り出した。
「あのね、この前、ゆきさんから社会科見学を提案されたの」
「社会科見学ぅ?」
胡桃がなんだそれはといった様子で首を傾げる。圭も流石にこれだけではわからないようなので特に大きな反応は見せない。
「本当は悠里さん来てから話した方がいいのだけど、今後の活動方針は一階の制圧が完了次第、巡ヶ丘全域に活動範囲を広げようと思うの」
地下の事はまだ伏せておく。マニュアルを見せた時、胡桃たちがどんな反応をするのか想像もつかないからだ。
ただ、活動範囲の拡大というだけで胡桃は驚いたようだが。
「え?巡ヶ丘全域って、なんのために?」
「情報収集よ。今日、ここまで生きていて、私たちは肝心の騒動の根幹に触れていないでしょう?だから、その情報を持っていそうなところに行ってみるの」
「なるほど。それで社会科見学か。しっかし、めぐねぇも大きく出たな。黒幕に迫ろうってわけでしょ?最終的にどうすんのさ」
挑発的な目線で胡桃が慈に問う。それに対して慈はハッキリと答えた。
「逃げましょう」
この答えに胡桃と圭はずっこけた。まさか逃げるという答えが返ってくるとは思わなかったからだ。
「に、逃げるって」
「くるみ先輩。ほら、まだわかりませんけどこれが人為的だったらどうしようもないですって、女子高生だけじゃ」
「いやまぁ、わかっちゃいるけどさ。ただのパンデミックだったらどうすんの?」
「そのときはそのとき、かな」
実際にはどう考えても人為的だが、僅かな可能性としてBC兵器運搬中の事故ということもある。ただ、そうだとしたらここまで広がってはいまい。
学校の屋上から見る限り、感染範囲の広さから複数の地点で兵器を散布し誰一人残さずに始末しようとしていたようだが。
「……情報を集めるのは逃げるためか。ま、フィクションのように黒幕を追いつめて、なんてのはやれないから正解だとは思う。気に食わないけど」
胡桃の性格からすればそうだろうなと慈は苦笑した。少なからず黒幕がいるなら胡桃には復讐心というものもあるはずだ。それがなかったから、まだ胡桃はまっすぐでいられている。
「私も、情報を集めるのは賛成です。モールにいた頃もなんだかんだで調べてましたし」
圭も概ね“社会科見学”には賛成のようである。圭と美紀の調べた内容は実のところ慈の推理に大きな影響を与えている。“男土の夜”という前例があるのなら、そのときの事実を考察し、現在と照らし合わせて対応を練る事が多少は可能なはずだ。
国語教師という枠を越えた、指揮官としての思考が慈という一個人に与えた恩恵は大きなものであった。
「男土の夜。まずはこれを調べたいの。だから、この町の歴史が保管されていそうな市役所に行ってみようと思うのよ」
「市役所か。管理してそうではあるけど…………その資料の場所を知らないから骨が折れそうだ」
「でも先輩、その価値はありそうじゃないですか?」
「いやまぁ、めぐねぇの読みが当たってりゃいい感じに香ばしいのが出そうだけどさ」
ひとまず、胡桃も社会科見学は行ってみてもいいかもしれないと思っているようだった。テーブルの上に置かれている紅茶を胡桃が口につけ、ため息をつく。
「行くのはいいとして、誰が行く?人数も増えたことだし、分散しても平気だと思う」
「そこがちょっと私もどうすればいいかわからなくて。全員で行くと今度は大所帯になってるから」
この社会科見学最大の懸念である。ゆきの発案なので全員で行かなくてはならないのだが、慈は出来るだけ少数精鋭で行きたかったか。が、その配置が上手く纏まらなかった。
胡桃と慈が考えていると、そんな二人に代わって圭が言った。
「なら、アポを取りにいくという形で、私と先生とくるみ先輩でいいんじゃないですか?」
「わたしと圭とめぐねぇで?」
「そうですよ。ゆきちゃんのことを考えるとこれがいいかなぁと」
圭は仮に留守を任せる面子を考えた場合、ゆきは当然として彼女の傍にいてあげられる人を考えた。今回の調査の話を持って来た慈を留守番のメンバーから除外し、残った人員で考えるとゆきと仲のいい美紀と、学校にいて長い悠里を美紀のサポート要員として残す。
これならば何かあっても対応が可能だろうと圭は思ったのだ。胡桃のように攻撃的な行動は不可能だが、ロッカー運びの際に防戦程度は美紀でもスコップで可能だということがわかっていた。
一方で、探索組は危険を伴うため胡桃が必須である。圭は慈同様“生きている敵”の存在を知っているためにもし狙われた時に適切な行動をとれそうな人員だけを選んだ。慈は時折、冷徹な思考も出来、圭もこの状況下のせいで相当、そこらの思考は冷めている。
問題が発生しても冷静に対処可能なはずだと圭は考えていた。
「りーさんがいればまぁ、美紀とゆきを残しても大丈夫そうだな」
「そうね」
圭の案でいけそうだと慈は頷く。残す問題はゆきがアポを取りに行くと言って納得してくれるかどうかだが。
「えー!?ずるいよくるみちゃんにけーくん!」
自習を終えて戻って来たゆきに社会科見学のことを伝えたらそれが第一声だった。
「まぁ待てよ、ゆき。結局、すぐに行く事になるんだからそれまで待ってろって」
「だけど〜」
可愛らしく駄々をこねるゆきにやっぱりこうなったと慈は思ったが、しょうがなかった。以前のモールとは危険度の高さが違う。市役所の所在地は巡ヶ丘の中心部、巡ヶ丘駅の近くなのだ。
彼らの数は段違いだろうし、下手すれば車では侵入不可能な区画があるかもしれない。
そんな中にゆきを連れて行けない。
ぶーたれるゆきを悠里があやすように背後から抱きしめて頭を撫でる。
「だめでしょ?ゆきちゃん。我が侭いっちゃ」
「ぶー」
その行動に、胡桃と慈が「えっ」と顔を引き攣らせた。優しくゆきを抱きしめる悠里の姿。これがあまりにも異質だった。今まで、ゆきに優しくしていたことはあれど、ここまでの行動はしていなかった。
美紀と圭は最近ここに来たばかりなのでそういうスキンシップだと思って何も疑問に感じなかった。
胡桃が最も驚いていたかもしれない。何せ、悠里はここまでゆきに身体を触れさせる事はしていなかった。むしろ、ゆきが幻想を見始めてからは優しくしていたがそれまでは顔見知り程度であったと聞く。それはこの生活が始まって数度、ゆきの処遇について悠里と喧嘩した事のある胡桃が知っているのだから間違いない。軽い依存はあれど、あれは依存という形ではない。
こんな、まるで妹のように、本当の妹のようにあやしていただろうか。何かがおかしい。そんな違和感が胡桃の中にはあった。
「もうっ。じゃありーさんとみーくんと待ってるよっ!」
「ご、ごめんなさいね。ゆきさん」
「……?すぐに戻ってきますよ、先輩。美紀」
何故かわずかに狼狽えている慈に圭は疑問を持ったが流す。そこからはゆきが午後の授業があると言って抜け出し、学園生活部には五人が残された。
何故か悠里は名残惜しそうにゆきが出て行った扉を見ていた。
「さて、と。それで、先生。調査に行くのはわかりましたが、本当に平気ですか?」
表情を切り替えた悠里が慈に問う。彼女の顔はいつものまじめなものに様変わりしていた。
「大丈夫。危なくなったら逃げるのを徹底するわ。くるみさんも、圭さんもいい?」
「了解」
「はい」
三人で動く以上、判断の素早さと的確さは忘れてはならない。悠里は心配だった。初めての分かれての行動である。目の届かないところに飛び込んで行く彼女らが、数日後に無事な姿を見せてくれるのか。もう見る事もかなわない――悠里はズキンッと頭痛がしたが、気にしないように振る舞う。
頭痛の瞬間の眉を顰めた動きが胡桃はそれほどまでに心配をしているのかと勘違いさせた。
「圭。気をつけて」
「うん。大丈夫。それに、出発は明日だから」
「それはそうだけど………………」
美紀からすれば一度は未遂に終わった圭との本当の別行動である。今度こそ、この事態の解決のための前向きなものだが、それでも心配な事には変わりない。
そんな美紀に胡桃が声をかける。
「美紀。私がいない間、頼んだぞ」
「……………はい」
「こいつを預けとく」
そう言って胡桃はいつも席の近くに置いている使い込まれたスコップを美紀に渡した。それは胡桃にとって今まで相棒だった一振りだ。これを今まで寝る時まで抱きかかえるほど大切にしていたはずの彼女が他者にそれを託すというのは今までになかったことだ。
「これ、くるみ先輩の」
「いいんだよ。大切なもんだからな。外で無くしたら困る」
無くすという事は胡桃自身の死を意味していたが、胡桃はそれ以上何も言わなかった。美紀としてはこれから数日間の心細さを解消してくれるかもしれないと、スコップを強く握った。
「というわけで、私は予備のを幾つか持ってく」
だが、そんな美紀の心情をよそに、胡桃は嬉々として多数のスコップやシャベルを用意し始める。台無しであった。
<今回の変更点>
「二階まで制圧完了」
刻々と迫る慈の告白のリミット(原作参照)。
「りーさんの抱きつき」
当ててんの(ry
ただ可愛がって抱きついたのか、それとも…………?
「市役所へのアポイトメント」
交渉役は胡桃。アポを取る相手にはもれなく交渉(物理)。
「調査組」
なんとなく関係あるよ!全員の末路を思い出してみよう。
「託される力」
胡桃「フラグを立てているという自覚があればギャグで処理される」