PSO2 マイキャラ達のちょっとした日常   作:ひかみんとかカズトとか色んな名前

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フェルちゃんと仲直り編。
でもどうかなぁコレ感。でもやらないと終わらないループにハマったので投稿…

ゆるして(震え声


白蓮とふぇると!仲直り大作戦!?

「んーーー…」

「…?アンジュさん、また…?」

「あら?マトイちゃんいつの間に…」

「さっきからいたけど…またpalseの事?」

 

アークスシップ内、ロビーにて。

白蓮が少し落ち着いて行動するようになってからはや数週間程。何かに悩むアンジュにマトイが気づき声をかけていた。

 

「palse…ではないのよ。白蓮よ白蓮。」

「白蓮…?最近知り合った人達のところに行ってるんだっけ?」

「そうなのよ~、でも知り合った際にいざこざがあった子とまだ邪険な間柄らしくてねぇ~…」

 

アンジュが悩む素振りをしつつため息をつく。

この間のアンジュ自身が仕掛けた荒療治によって白蓮が知り合った(キャスト)達、テレイトシリーズ。

白蓮は今も彼女達から色んな話を聞いたり、一緒に任務をこなすなどしているらしい。だが、荒療治の時に勝負していた一人、fel8(フェルエイト)に対してだけは酷く冷たく当たっているらしい。

それもそのはず、いくら彼女の姉の姉に仕込まれていた荒療治中とはいえ、白蓮自身が尊敬しかつ大恩ある姉を侮辱したと取れる発言をしてしまったのだ。

それを相当深く根に持っているらしく、どうにか出来ないか、とfel8の姉でもあるk6(ケイロク)から直々に相談が来たほどである。

 

「うぅん、でも白蓮の気持ちもわからなくはないかな。あの子だって、ずっとpalseの事を追いかけていたんだもん。palseも白蓮に妹みたいにしてたし…」

「そうね…やっぱり白蓮にとってpalseはとても重要な姉だからねぇ~…あれはもうある意味崇拝に近いかもねぇ…。それに、最近はいないせいか余計に拗らせてる感じするのよね…」

 

そんなこんなでマトイとアンジュが悩む中、一方では……

 

 

 

 

 

 

 

「k6姉様。」

「はい?あら、白蓮さん。また来たんですね。」

「ええ、やはり気になっていた方々のお話は聞いていて楽しいですから。」

 

白蓮が任務を終えて、テレイトシリーズのマイルームを訪れていた。

白蓮にとってテレイトシリーズのキャスト達の話はとても良いものらしく、ほぼ毎日のように通ってるようである。ただ…

 

「フェルとは?やはりまだ…」

「ダメです、お断りします。」

「そうですか…」

 

k6自身も大体わかるようになってきたのか、それほどがっかりしなくなってきた。

 

「やはり、palseさんというのは貴女に取ってとても意味のある方だったんですね。」

「はい。私が今ここにいるのは、全てお姉様のお陰と言っても過言ではありません。…例え指示だとしても、姉という存在の価値が少しでもわかる立場であるはずなのに…あのように口にしたのは私は許しません。」

「…うーん…。」

 

白蓮の主張に、k6は頭を抱えた。

白蓮の姉─palse─への絶対的信頼…というより最早崇拝に近いそれは、k6が今まで妹たちから向けられたことのない物であるため、どうしたらいいかわからないのが現状である。

 

「…とはいえ、お姉様がいたらそれはただの意地だと一蹴しそうですけどね。いつまで私の事を引きずっているんだと…」

「うーん…そこまでわかっていながら何故?」

 

k6の問いに、少しの沈黙を挟んで白蓮は答える。

 

「…頭ではわかっているのですが…どうも私の心が彼女を認めたがらない…と言うべきなのですかね…。」

 

首を傾げつつ、彼女もよくわかってないという感じの白蓮。相当重傷だな…と思いながらk6は白蓮を見つつ、彼女の出した答えにまた頭を悩ませていた。

 

「…とりあえず、少し間を置きましょう。今すぐに解決しなければいけない訳ではありませんし。」

「え、しかし…」

「今日や明日は少し休んで、自分の気持ちを整理してきてください。私もフェル達と相談しておきますので。」

「…すみません、お願いします…」

 

白蓮は渋々半分、疲れが半分といった表情で部屋からゆっくりと出て行った。

その後にひょっこりとk6の後ろに現れる緑色。

 

「姉さん、どう?」

「うーん…大体は彼女の気持ちの問題かもしれません…。状況は理解出来てるそうですし、少し離れて整理してからまた相談してあげる方がいいかも、ですかね…」

「ん~…難しいなぁ。」

 

 

 

 

「…あの。」

「んー?」

「なんで抱きついてるんですか。」

「なんとなく!」

 

テレイト達の部屋から出た白蓮は、黄色の小柄なキャストに捕まっていた。

彼女の名前はテレイトsia9。とても元気な子で、純粋という言葉が似合う子でもある。

 

 

「シアさん、申し訳ないのですが…私は少し休みたいので…」

「あ、はーい。お大事に~!」

 

白蓮にそう言われたsia9はすぐに離れ、ブーンと言いながら自分の部屋へ戻っていった。

そんな彼女に苦笑いを浮かべつつ、白蓮も自室へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

その数日後。

 

アークスシップ市街地にダーカーの急襲が発生。

これに対応すべくアークス達が向かう。勿論、守護騎士(ガーディアン)である白蓮も例外ではなく…

 

 

「…何故お二人となのでしょうか?」

「わかりません…」

 

白蓮のいるキャンプシップに何故かテレイトk6とfel8も来ていた。白蓮が二人に問うも、彼女達もよくわかっていなかった。

 

「(…まぁ、大方アンジュさん辺りでしょうか…相変わらず強引な事をしますね…)」

 

k6はこのパーティーを仕組んだ相手を薄々読んでいた。おそらく白蓮やfel8も気づいているだろうと考えたが、今はクエストに向かう途中。余計な事は一旦切り捨てた。

 

「とりあえず、今はダーカーを殲滅する事を優先しましょう。私とフェルで援護しますから、白蓮さんは構わず蹴散らしてください。」

「了解しました。」

「りょーかい!」

 

k6はここでもまたいがみ合うかと思っていたが、白蓮から返ってきた返答は素直なものだった。

気づけばここまで、fel8に対する態度は普段のような冷たいものではない。

 

「…白蓮さん、大丈夫ですか?」

「はい?…あぁ、大丈夫ですよ。クエストでも邪険にするのは非効率ですから。」

「そういうことですか…」

 

あくまで私情と仕事を分けているだけという事にk6は苦笑いを浮かべつつ、fel8に視線を向ける。

彼女も白蓮の態度にやれやれといった様子で呆れているようだったが、k6の伝えたい事はわかったようだった。

このクエスト…だけで変わるとは思えないが、ここで白蓮が持つfel8の悪いイメージを少しでも払拭出来れば…という小さな望みだった。

 

「…時間ですね。白蓮、出撃します。」

「テレイトk6、行きます!」

「テレイトfel8、行くよぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市街地に降り立った三人はそのまま白蓮を先頭に、後ろ左右にK6とfel8がそれぞれついて行く形で駆け出した。

 

所々に沸いているダーカー達は今まで市街地を襲っていた昆虫型や水棲型だけでなく、鳥翼型や玩具型まで現れていた。

 

「最早見境がありませんね。」

「全くですね…」

 

白蓮のぼやきにk6が短く同意する。

そのまま白蓮がソードを持って突貫し、それに続くようにk6も突撃。それらを妨害せんとするダーカーをfel8が法撃で援護し、彼女の攻撃で気が逸れたエネミーを白蓮達が殲滅する。

急拵えにしてはスムーズな連携で、次々にダーカーを殲滅していく。

 

 

 

 

 

「他に反応はありますか?」

「…奥に大きめの反応…大物だと思います。」

 

なんだかんだで大きないざこざもなく、大半のダーカーを殲滅し終えた三人は、残る大きめの反応の元へ急ぐ事に。

 

「白蓮さん、大丈夫ですか?」

「はい?」

 

反応の元へ向かう最中、k6が白蓮に唐突に尋ねてきた。

 

「ボクの援護とかそういうのが白蓮ちゃんのスタイルに合ってるのかって話だよ。」

「ああ、なるほど…特に問題はないですよ。ありがとうございます。」

「あれ。…んっふっふ、ボク達の力をわかってくれたのかなぁ?」

「…そうかもしれませんね。」

 

立て続けの白蓮の予想外な返答にfel8とk6は驚く。あれだけ頑なに認めようとしなかったfel8をすんなりと受け入れているのである。

 

「あら、意外とあっさり…」

「組む時こそ強制であったとしてもこれだけ同行していれば私だって理解しますし、伊達にこれまで生き抜いて来てる訳ではありません。お二人がお互いをカバーするように動いているのも見てますよ。」

「随分突っ込んでたのに後方まで見えてるの…?」

「…palseさんといい、あなた方は色々と飛び抜けているようですね。」

 

白蓮の冷静な分析にfel8は若干引き、k6は呆れるように苦笑いを浮かべていた。

二人が出会った時の焦りすぎて危なっかしい頃とは違い冷静になった白蓮は視野を広く保ち、また実力も姉には劣るものの守護騎士(ガーディアン)の名に相応しい力を持っていた。

 

「私を鍛えてくれたこの世界とみんなが凄いんてすよ。さ、早く済ませてしまいましょう。」

 

それでも白蓮はその強さを鼻にかけることもなく、彼女達の評価を謙虚に受け止め、目的の場所まで足を進めた。

 

 

 

そして奥にいた大物はダークラグネ。ヒューナル級ほどではないにせよ手強い…のだが熟練アークスである三人にとっては最早相手にならず、その光景は一方的なリンチであった……

 

 

 

 

 

 

 

「思ってたより呆気なかったなぁ。」

 

帰還の途中。

キャンプシップ内でfel8はぼそりと呟いた。

 

「そうですね。想定の規模より大分小さかったですし。」

「あら、白蓮ちゃん。もう大丈夫なのかな?」

「ええ。唯一引っかかってたのもなくなりましたし、大丈夫だと思いますよ。」

 

数日前までのが嘘のようにfel8と話す白蓮。今まで頭を悩ませていたのは何だったのかと思わざるを得ないk6はどことなく納得いかない表情をしている。

 

「んっふっふ、それならボクもやりやすくなるなぁ。」

「私もです。改めてよろしくお願いします。」

「お堅いのは直らないのね…まぁ、こちらこそよろしくねぇ。」

 

改めて仲良くやっていくという意味を込めた会話を見たk6は、とりあえず頭を悩ませる要因がなくなったのならまぁいいかと済ませ、アンジュにも報告する事にした。

 

 

その後日、1クエストてあっさりとfel8と打ち解けた白蓮に何があったのか思考するテレイト家やアンジュがいたそうな。

 

 

 




あっさりと終わってしまったでござる…()
もっと引きずらせた方が良かったかなぁと後から後悔しそう。

でも引きずるとそれはそれで長くなるジレンマ(´°ω。`)ツライ

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