「ゆっくり休むんで、疲れをとっとけ」
俺はキャンプに入ってすぐ、休むように指示をだす。
「ねぇ、本当に休んで大丈夫なの?」
「キサラギの言う通りだ。もたもたしてる暇ねえんじゃねーの?」
「お前らあんだけ動き回ってるんだぞ?いい加減休まねぇともしも時が怖いだろーが」
「なるほどー」
「ついでに『おしおき』もやっとこうと思ってな。最近やる暇なかったし、活入れも兼ねてな。ハハハ!」
ここで文句でも言われるかと思ったのだが……彼女達は嫌そうな顔をするものの、抵抗の意思を示さなかった。
「はぁ、まあしょうがない、か……」
「具体的にはなにすんだよ……」
「できれば優しいのがいいな……」
俺は彼女達の態度を不思議に思いながらも一人ずつおしおき部屋へと入った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
《おしおき開始》
「んで、今日はなにすんの?」
キサラギを最初にと思ったが、何故かいつもと違って潔く座っている。
「どうしたんだよ、キサラギ。やけに素直だな」
「べっつに~。どうせ嫌だって言っても無理矢理するんでしょ?」
「よくわかってるじゃないか。んじゃ、これ着て」
・
・・
・・・
「ちょっと、これって」
「おお!中々似合ってるじゃないか!」
キサラギに渡したのは水着である。しかも紺色のスク水である。
流石おしおき部屋!なんでもあるね!
「ねえ……これってアンタの趣味?」
「その通り!」
「気持ち悪いほど清々しくて逆に気持ちが良いわ」
「素直によろこんでおこう。では、この敷いておいたマットに、どうぞ」
俺はキサラギが着替えている間に準備しておいたプラスチック製のマットに座るように促す。
「……ねぇ、これってさあ。液体使ったりする?」
「その通りでございます!」
「ローションプレイじゃない!!」
「バカヤロウ!なにがプレイだ!おしおきと言いなさい!」
「信じらんない!バッカじゃないの!こんな変態染みたことよく思い付くわね!」
「よく考えろ!今までのもこんな感じでしょーが!」
「……それは……そうかも」
「さあさあ素早く済ませるよ!時間も押してるんだから!」
「わ、わかった」
キサラギは少し躊躇いはあるもののマットの上に座り、少し不安の色が伺える瞳で俺を見上げる。
嗚呼、無性にイジめたい。
さて楽しみながらも仕事しますか。
俺はキサラギの後ろに回り、肩から液体を掛ける。
「ひっ!冷たいッ」
液体が触れた瞬間、キサラギは驚きの声をあげて、ビクリと震える。
液はゆっくりとキサラギの体を伝う。
肩、背中、お尻へと流れるそれはとても官能的で正直興奮を覚えずにはいられなかった。
「ふーッ……ふーッ、んッ!んん……」
体を濡らされた刺激で漏れそうになる声を我慢するキサラギ。
普通にエロイ。
液体に濡らされた水着がテラテラと光り、ピッチリとキサラギの肌に吸い付いている。
体のラインとか丸わかりなわけで……いかなんな。生徒相手に理性が飛びそうだわ。
俺はなにか間違いが起こる前におしおき終わらせることにした。
「終わりだ。お疲れさん」
「ふん……」
全身にヌルヌルした液体を浴びているキサラギは不機嫌な雰囲気のまま立ち上がる。
このおしおき。楽しかったが中々に辛いな。これっきりにしよう。
タメ息を吐いて落ち着こうとする。
「ねえ、ユウ」
「ん?どうしたキサラギ」
「シャワー浴びてくるから」
「おお、いいぞ。はやく済ませろよ」
「・・・」
「ん?まだなにか?」
「……アンタ、私をべとべとにして興奮してたの?」
「……ふぅ。だとしたら?」
「別に。ただアンタが鼻の下伸ばして楽しそうだったから」
俺はドキリとして鼻の下を手で隠す。
その様子を見ていたキサラギは「ふぅ」とタメ息を吐いて、
「こっちは変な声出てばっかで恥ずかしかったんだから」
と、言い残して行ってしまった。
「……それを俺に言ってどうしろってんだよ。はぁ、乙女心は複雑怪奇ってやつか」
俺は小声でぼやいた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「よ、よし!着替えたぞオヤジ。どんとこい……」
「ラン、お前緊張してんのか?」
「あ、当たり前だろ!み、水着なんて……授業ぐらいでしか着たことねーし。それに、オヤジに見られるなんて……」
ランが着ているのは青をベースに黄色いラインの入った競泳水着。
水の抵抗を少しで軽減する目的で作られているため、最初からピッチリとしているわけで……そうすると、ランの暴れん坊双子島がパッツンパッツンなわけで……はっ!煩悩退散!煩悩退散!
「どうしたんだよオヤジ。急に頭なんか振って」
「はっ!い、いやッなんでもない!なんでもないぞ!」
「そうなのか?それにしては顔が……真っ赤……ッッッ!!?」
なにを想像したのか俺より真っ赤になるラン。
おそらく、俺がスケベなことを考えて顔を赤くしたんだとか想像したんだと思う。
間違ってないから弁明もできず、ランの拳を受け入れるしかない。…………あれ?拳が来ない。
見ると、ランが真っ赤になったまま震えていた。そして、
「もう、なんだよ……アタシなんかで興奮すんなよ……」
震えた声でそう言った。
「あああああああ!!ら、ラン!ほら、さっさと始めるぞ!座れ座れ!」
「え?お、おう」
クソッ!普段のランとは真逆のしおらしい姿を見せつけられたギャップ萌えで、俺の理性が萌え死に寸前だったぜ!
この後、ランにキサラギと同じようにおしおきした。
時々、漏れる女の子らしい高い声に何度か意識が持ってかれかけたが踏ん張ることができた。
こんなのがまだ続くのかぁ……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次はアリスの番。
俺は前の二人の時と同じように彼女に似合うと見立てた水着を着替えるように指示した。
もちろん、アリスに似合う水着なんて言ったら、旧スク水以外ありえない!
と言うわけで着てもらったのだが……
「……これ、キツいの……」
(ガッ、ガッ、ガッ)
↑ユウが頭を壁に打ち付ける音
サイズが合わなかった。
普通ならそれで終わりなのだが、目の前にあるこの生物ではそうはいかなかった。
ただでさえ体の小さなアリスに、更に小さな旧スク水を着せると、発展途上のお胸の形すらわかり、なによりはみ尻してるのだ!
小さなお尻がムニッと出てる……マシュマロヒップがプリティーぷりん……あああああああ!!
(ガッガッガッガッガッガッ!)
↑頭を激しく打ち付ける音
「……はやく、終わりたいの……」
この後、液体を掛ける度に頭を打ち付ける行為を繰り返し、血だらけになったが問題もなくやり遂げることができた。
頑張った自分にご褒美をあげたい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「くらえ~サコ~」
俺は白スクを着たサコに液体を掛ける。
「うひっ!や、やったなー!それ!」
サコも負けじと俺に液体を掛ける。
「あはは♪冷てー!」
互いに液を掛け合う俺とサコ。
プールや海での水の掛け合いを思わせるこの行為は摩耗していった俺の精神を癒すには効果的すぎた。
「サコー♪お前はいい子だなー」
感謝の気持ちに突き動かされた俺は態度で示そうと抱き付いた。
「はわわわわわ!」
何故か殴られた。
おしおき回は必ず遅れるジンクスに襲われるDAMUDOです。
お盆は色々あったよ~