というよりも、どこでこのお話を入れるか迷いました。
今回で凪視点は終了。
台詞を多めにしてみたんですけど、どうなんでしょうかね。
自警団の方々
・サエグサ:1話のシロクマ。シスコン疑惑。
・クラウダ:金髪イケメンの大剣使い。
・サシャ:チョロイン。
・ノルン:影がありそうな長い黒髪の少年。
「ノルンッ! いくらノルンでも、凪を傷つけたら許さないからね」
白い歯を覗かせて、威嚇するみたいにサシャが声を出した。私の手は彼に握られたままで、その熱が伝わってくる。
「……久しぶりに使ったから、加減が分からなかっただけ。……少しすまなかった」
相変わらず、謝罪の意が感じられない声音でノルンが呟いた。
「いえいえ」私は軽い調子で手をひらひらとふる。「ヒヤリとしましたけど、無事だったので頭を下げなくても結構ですよ。それと、サシャもありがとうございます」
「え、あ、どういたしまして。……凪に怪我が無くてよかった」
照れ混じりのサシャの言葉は、雪に融け込んでしまいそうなほどに上擦っていた。
ノルンは珍しいものでも見るように、そんなサシャを横目で見ていた。私、サシャ、ノルンの順で横に並び、サエグサとクラウダが待つ場所へと歩く。もそもそと雪上を歩く、向こうの2人の顔が見える。
クラウダは私に視線を向けてから、サシャに目をやり、その表情をにやつかせていた。サエグサは固い
私のトリオン体が解けてしまったので、入隊試験はここで終了。ノルンに負けてしまったので、合否の結果が心配である。
外は寒いと皆が口々に言うので、私達はノルン邸の応接室(彼ら曰く作戦室) に一旦帰投した。
ここを使うようになってから随分と長いのだろうか、チームスノリアの面々は手慣れた調子で椅子に腰かける。私も適当な椅子を見つけて座った。理科室にあるような椅子を上品にした形状だった。
「さあ、みなさん、どうですか私の実力は」
「得意げに言うけどさあ、結局、ノルンには負けたのな」口を斜めにして、クラウダが文句を言う。
「いや、黒トリガーに対して初見なら、誰だって厳しくないですか」私は即座に反論。
「まあ」サエグサが洗濯物を伸ばすような表情で相槌をうった。「ノルン以外はみんな負けたんだし、入隊を認めてもいい」
「やったね、凪。これでお兄さんを探しに行けるね」
サシャはくりくりの目を輝かせて、きゃんきゃんと高い声を出している。
「3人はこう言ってるんですけど。ノルン、あなたはどうなんですか? 」
「……私も別にかまわない。……よかったですね、応募要項に女子力不問って書いてあって」
「なっ、ちょっとぐらい丸文字が可愛く書けるからって! 」
「そう言えばオレ、八宮妹に、雪喰わされた」言葉少なくサエグサが愚痴った。
「……無い女子力」ノルンがぽつりと呟く。私は彼を横目で睨んだ。
「サシャ気を付けた方がいいぞ。あまり近づくと雪を口に放り込まれるらしいからな」
ケラケラと快活に笑いながら、クラウダが声を出した。
「え、まあ、凪が握った雪だったら、ボクは……」
顔を赤くしたサシャが返答に困ることを言ってのけた。こっちにまで飛び火しかねないので、私は話題転換を図る。
「こんなに雪が多いんでしたら、かき氷のシロップを持って来ればよかったですね、クーちゃん」
「凪、発想が小学生だってそれは……」
「え、スノリアの皆さんはやらないんですか? 」
「初等教育までならやった。……でも、うちの妹はお淑やかだからやらない」これは正統派シスコンのサエグサによる回答。
「え、俺は今も時々やるけど」金髪イケメンのクラウダが答えた。イケメンなら何をやっても許されるらしい。
「……私は貴族だから、そんなはしたない真似はしない」
「凪がやりたいなら、ボクは付き合ってもいいけど。そうだ、何味がいい? 」
「え、そうですね、じゃあ、ブルーハワイで」
「む、そのブルーなんたらってのはよく分からないから、今度の会合で適当に持ってくるね」
サシャは子犬のように人懐こい笑みを浮かべた。柔らかな茶髪がきゃんきゃんと騒ぎ、くりくりの瞳には期待の色が映る。
私はジャガイモ味にならないことを願っていた。黄土色のかき氷はぞっとしない。
「ところで、チームスノリアのみなさん」話題転換の接続助詞を使って、話を切りだす。
「いや、八宮妹もチームスノリアの一員だから」サエグサの言葉はいつもシンプル。
「……私が取ってくる。ちょっと待ってて」そう呟いて、ノルンは席を立った。「……ほら、これ、自警団の隊服。……サイズはssだから」
ノルンは黒いコートを手渡してきた。化学繊維独特の硬質な光沢と、しなやかな手触り。
私はそれをバサッと音を立てて広げる。さながらブラックジャックのように黒衣を
みんなは口々にさまになっていると声をかけてくれた。特にサシャが。
「はいはい、みなさん、歓声ありがとうございます。さて、そのトリガー使いの大会ってのはいつあるんですか」
「……1週間後」
「で、村を発つのは? 」
「……それは4日後」
「なるほど」私は頷いた。「丁度いい感じの日程ですね。私は兄に会うことが目的なんですけど、皆さんにも何か理由があるんですか。差し
そう但し書きを加えておいた。人にはそれぞれ言いたいこと、言いたくないことがある。無理に聞きたいとは思わなかった。それでも聞きたいと感じたのは、私がここにいるみんなに悪くない感情を持っているからだ。
そんなことを考えていると、スッとテーブルの真ん中に手が伸びていた。大剣を軽々と扱う、筋張った手。
「俺は、俺より強い奴を倒しにいくため! 」格ゲーのキャラっぽい声。
あかぎれや霜焼け、働き者の証しを刻んだ手がクラウダの手に重ねられた。
「オレは妹にもっといい暮らしをさせてやりたい」凛とした響きの声だった。
サエグサに続いた手は、銃を扱う者特有のタコができている。
「ボクはみんなと一緒にいるのが楽しいからだけど、今日新しい目的ができた」サシャの目は私に向けられていた。
雪みたいに白い手がいつの間にか中央にあった。
「……私は王都で頑張っている兄の手助けをする」いつになく、意志を感じさせる声音。
「僕は凪と一緒で、ご主人にもう一度会うため」クーちゃんはそう宣言した。
5人の手と6人の想いがテーブルの中央で重なった。顔を見合わせて、コクンと全員が頷き、一拍のため。
「「「「「「スノリア、ファイオー!!」」」」」」
そろったのは紛れもない奇跡。もったいない浪費である。
これからの4日間をどう有意義に過ごすべきか、そんなテーマで作戦会議が行われた。議長は淡々と話を進める男、サエグサ。
だが、この会議はいきなり紛糾を迎えた。
「はあ!? オペレータがいないんですか、この部隊には」
「まあ、そうだけど」議長が端的に答えた。
「いいでしょう、私とクーちゃんが補欠兼オペレータをこなしましょう。練習する期間が無いんで、連携が望めませんからね。ところで、みなさんはいつもどんなふうに戦っているんですか」
小首を傾げて、私は尋ねた。
「あれだ、俺とサシャとサエグサが適当に暴れて、そのあとをノルンが撃つ。それだけ」
「なるほど、シンプルイズベストって感じですね」
「ちょっと、ノルンが強すぎるんだよね。この前の≪アフトクラトル≫遠征の時も、トリガー使いをスナイプしてたし」そう言ったサシャの表情は少し自慢げ。
「……私は安全な所から撃っただけ」彼はどこを見るでもなく、呟いた。
ふむ、と自分の中でリズムを取り、思案をめぐらせる。
ノルンの射撃の腕前は相当らしい。私は実際に見てないので、断言することはできないのだが、チームスノリアの面々の視線を見るに、彼がエースだということは疑いえない。自己主張の強いクラウダがノルンを推すということは、つまりそういうことだ。
私はおもむろに自分のカチューシャを取って、ノルンの頭にくっつけた。彼の
「……え、これ何――――うわっ! 外の景色が頭の中に」
まさか彼の
「どうです、これで狙撃がしやすくなるんじゃありませんか? 」
「……確かに、これなら
「ちょっと、ノルン、ボクにも貸して。――――わっ、これすごい、視界がとても高いんだけど、宙に浮いているみたい。うわ、だめだ酔いそう」
人工視覚用のデバイスであるカチューシャを、サシャはノルンから取り上げて頭に付けたのだが、すぐに手で口元を抑えた。高度30mを飛ぶドローンの飛行酔いに、耐えられなかったようだ。
「おい、今度は俺だって」
興味津々に、クラウダがカチューシャを付けた。脳筋系大剣使いのイケメンがカチューシャを装着する。そんな姿を見て、イケメンは何を付けても許される、そう再確認。
そして、私は残りの一人に挑むような、あるいは挑発すような視線を向けた。
「オレはいい、そんなはしたない真似しない。ただ、後で妹に付けさせてやってくれ」
照れるでもなく、そう言い切った彼は紛れもなく正統派シスコン。
では兄さんが異端かというと、そういうわけでもない。どちらかと言えば、私が異常なのだ。
「とりあえず、私がオペレータやるんで、みなさんの戦闘用視覚支援のために、インターフェースをそろえてきます。今晩だけ預かっても構いませんか」
即座に、私の前へ4つのトリガーが差し出された。
これ以上ない信頼の証しだ。
トリガーを預けるという行為は自分の躰を預ける行為に等しいのだから。
「では、みなさんの最適の戦闘ために」
男子高校生さながらの賑わいを見せる作戦会議が終わり、ノルン邸を後にする。
両開きの玄関を開けると、オレンジ色に染まる雪景色が私の目に飛び込んだ。
レイリー散乱。この物理現象は異世界でも同様に、夕日を演出してくれた。
どうやら、かなりの時間が経っていたらしい。
「ねえ、凪。結構楽しんでいたでしょ? 」ヘッドセットからクーちゃんの声。
「まあ、そうですね」
「なんか乙女ゲーっぽくない。タイプの違う4人の男子に受け入れられて」
「な、何をバカなこと言ってんですか、クーちゃん。帰ったら、トリガーの調整を手伝ってくださいね」
「結構動揺しているみたいだね、凪。声の波形が揺れてたよ」
意地悪なsAIを無視して、
赤茶の
赤い黄昏に見とれながら歩くこと、5分弱。中央に大きなモミの木が
「凪ーまた明日ね、シロップ持って行くから」手を振りながらサシャが大きな声を出した。
「いえ、具合を悪くしたら
私も手を振って返した。クラウダは残念だったなとサシャに言いながら、その背を叩いて元気づけていた。べ、別に残念ではないよ、と顔を赤くして否定するサシャ。
歩みを進めるうちに、そんな2人の声も遠ざかっていく。
「あ、そうだ」ふと思い出したように、サエグサは宙に言葉を投げた。「王都に行けば、そのブルーハワイ味ってのもあるかも」
「へえ、王都ってのはやっぱりここよりも栄えているんですか」
「そりゃ当然、ここと比べれば。オレはまだ2回しかいったことないけど」
「たしか、人用の馬車で2日くらいかかるんでしたっけ」
「まあ、大体そう。……でさ、話は戻るんだけど」
サエグサは一度ここで言葉を区切った。私は話がどこに戻るのかなんて分からず、まして本題すらも把握していない。
首を小さく縦に振って、サエグサの続きを促す。
「王都に着いたら、サシャと一緒にその店に行ってやれば」
「へ!? いや、まあ、そのいいですけど……」
私のしどろもどろな返事は、辺りを覆うスポンジみたいな雪に吸い込まれていった。けれども、サエグサの耳には届いていたらしい。仲間想いな彼は揚々と歩く速度を速めて、帰路を進む。
サエグサ宅で夕ご飯をご馳走になったのだが、彼はこちらがげんなりするほどのシスコンぶりを発揮していた。
あどけなさの残る顔立ちに、黒髪のおさげが絶妙にマッチした彼の妹曰く。
「お兄ちゃん、大丈夫だって、スープの汚れくらい自分で拭くから」
「え、お兄ちゃん、また私の服買ってくれたの? もっと自分のを買えばいいのに」
「ねえ、お兄ちゃん。お兄ちゃんが無理をして、お父さんとお母さんの代わりをする必要はないんだよ。もう私も子供じゃないんだから」
それでもサエグサは微笑みを浮かべながら、ぽんぽんと妹の頭を撫でていた。彼の妹も安らいだ表情で、兄の手の感触を確かめるように自身をゆだねていた。
兄さんは私にこんなことをしてはくれないのだが、こんな
時計の短針が22:00を過ぎた頃、サエグサは良い子は寝る時間だと優しく促して、妹を部屋に連れて行った。
扉が閉まる間際、
「お兄ちゃん、あの女には気を付けてね」
ぼそっと、そんな声が聞えた。
私はリビングの方宅でノートPCのキーボードを叩いていたのだが、背筋が凍るかと思った。ディスプレイには意味をなさない文字列が躍った。
「電源はどう工面している? 」
無意識に90度法を実践する人のよさを感じた。
「コンセントの規格が合わなかったので、バッテリーと手回し充電器を使ってます」
「へえ、ちょっと見せて――――」
「お兄ちゃん! 近い! 」
叫びにも似た甲高い声。それが、サエグサの声を遮り、彼の足を止めさせた。
彼の妹の自室の扉はいつの間にか半開きになっていた。
私は無害を示すため、両の手を上に向ける。
しょうがないなあ、おそらくそんな気持ちが
扉が閉まったのを確認して、作業を再開。サエグサは椅子をちょっと離してから、席に着いた。おそらく、彼女から何か言い含められたのだろう。
「あの、サエグサ。トリガーごとに、使われているプログラム言語が異なっているんですけど、どういうことなんですか、これは」
正確に言えば、サシャとクラウダのブツは同じだったが、それ以外はみんなバラバラ。
私が尋ねると、サエグサは目を細めて窓から外を見た。別に何かを見ようとしているわけではないのだろう。人は本当に何かを見たいとき、目を細めたりなどしない。
「世代が違うってのが一番の理由。クラウダとサシャの奴が一番新しい。あのICEB(Internal Combustion Engine Blade) の存在が一線を画している」
「直訳すると、内燃機関付きブレードで、もっと意訳するとエンジン付きスキーって感じですね」
「まあ、そんな感じ。ロストック社の新商品だったけど、国難というわけで、国が製造ラインごと買い取って、それからトリガー使いに貸与したってわけだ。≪アフトクラトル≫の新型ウサギを駆逐できたのも、大分あれのおかげ」
「なるほど、あれってそんなに強いんですか」
「サシャは1人で7体くらい新型を倒した。ICEBの機動力を生かして、新型を近づけずに一方的に撃ち続ける。これを徹底するだけで、そこそこの戦果が得られる」
「ふむ、なるほど」キーボードを叩きながら私は納得を示した。
そして、サシャとクラウダの機動力をいかした戦いぶりを
大剣を振り回すクラウダの使い方は異端なのかもしれないが、ICEBの扱いはサシャよりも上手だったように記憶している。実はチームスノリアの面々は結構な実力を持っているのではないだろうか。
私もそれを使ってみたい。兄さんに頼んだら実装してくれるかもしれない、と僅かな期待を抱くが、一旦置いておく。
「じゃあ、話を本筋に戻して、サエグサとノルンのは? 」
「オレのは親父たちの世代のお古」窓の外を見て、サエグサが言った。
「じゃあ、ノルンのは? 」
「あれはもっと古い。キリン家の一点もの。そのトリガーを解析している間に、どう特別なのかが分かると思う」
「へえ」間の抜けた相槌を私は打った。
それから3時間が経ち、時刻は25:00。私の作業はクーちゃんの補助のおかげもあり、それなりに順調に進んだ。途中ノルンのトリガーの秘密を知ったとき、なるほどこういのもあるのか、と私はひとりごちていた。
リビングには、カタカタとキーボードを叩く音。ぱちぱちと暖炉にくべられた木が燃える音。ぺらぺらとサエグサが本をめくる音。これだけが存在している。
幼い彼の妹は暖かい布団に包まれて、既に寝息をたてているだろう。
「あの、サエグサ」私は呼びかけた。「もしもサエグサの妹さんが“お兄ちゃん、結婚して”って言ってきたらどうしますか」
唐突な質問。
キーボードを叩き続けながら、なるべく平静を装って私は
すると、ページをめくる音が止んだ。
「それは絶対にないし、仮に言われても絶対断る」
普段の通りの声音でサエグサが答えた。
「どうしてですか」
「それが妹のためだから、それと兄は妹を守らなきゃいけないから」
「まあ、普通はそうですよね……」
キーボードを叩く音も止まった。
サエグサは本(表紙から察するにファンタジーの
「え、あんたもしかして、兄のことが……? 」
「まあ、有体に言えばそうです」
私が答えると、サエグサは苦々しい表情で大きくため息をついた。暖炉の火が消えてしまうんじゃないかと不安になるくらい、彼は長い間息を吐き出していた。
「どうですか、引きましたか? 」
「いや、サシャが
「ああ、なるほど……。ちなみに聞きますけど、≪キオン≫では一頭身以内の婚約は認められていますか?」
「バカ、どんな国だってそれはない。それと、そんなことを大真面目に訊くな」
「じょ、冗談ですって」
「冗談っていう声色じゃなかった」
サエグサは暖炉に向かってそう吐き捨てた。
気まずい沈黙がどんよりと雨雲のように漂ったので、
「サエグサ、私の作業はまだまだ時間がかかるので、律儀に待ってないで、先に寝てもらって結構ですよ」
と言って、私は彼の退出を促した。
「いや、作業が終わるまでここで待つ。お前に何かあったら八宮に示しがつかないから」
「何だかんだ言って、サエグサは実直で面倒見がいいですよね」
「まあ、自警団のみんなはどこかしら危なっかしいからな」
照れ隠しのためか、ぶっきらぼうにサエグサは呟いた。
再び木が燃える音、キーボードを叩く音、本をめくる音だけが部屋に響くようになった。
空が白み始める頃、ようやっとインターフェースの統一が終わった。達成感と共に、私は意識を手放して、寝落ちした。12:00を過ぎてから起きた私の背にはブランケットがかけてあった。本当に律儀な奴だ。
光陰矢のごとし、充実した時間ならそれは
4日の内に3度
意識されるとはこういうことなのだろうか、自然と彼を目で追ってしまったような気もする。
たった5日であっても住めば都というわけで、王都
旅立ちの朝も、黄色のエプロンの少女はジャガイモを蒸かしていた。かぐわしい香りが鼻をくすぐる。兄さんが私の元へ戻ってきたら、一緒にそれを食べてみよう。
仲間と共にいざ王都へ。
そして私は、見たくない光景を見る羽目になる。
読んでくださってありがとうございます。
01~04は必ず戦闘描写を書いていたのですが、今回は書くことができませんでした。
お気に入や評価が下がることを恐れていたら文章は書けない。
キャラの掘り下げをやってみたかったんです。つまらなかったごめんなさい。どうか、文章面のアドバイスを下さい。
それと最近は硬い文章をずっと書いているので、こちらもそれにつられるかもしれません。
次回からは連れ去られた岬くん視点です。二日後です。彼は戦います。
岬視点を読むうちに自警団の方々を忘れてしまうんだろうな。書いている人が忘れるくらいですので。