輝夜の家に泊まった次の日、俺は永琳さんに案内され、用意された家の前まで来ていた。(輝夜の家で永琳さんとはお互い自己紹介しました。)
「ここが臨人さんに用意した家です。」
そう言われて永琳さんに指さされたほうを見る。すごく…大きいです…(家が)
見た感じ三階建てで一般人が住むにはあまりにも大きすぎる家である。
「外観は気に入っていただけたでしょうか?」
一応気に入ったけど、これはさすがに…大きすぎないか?考えてほしい。俺は国のお偉いさんではないし有名人でもない。それに、この街には来て数日しかたってない。そんな人間がこんな大きな家に住んでいていいのだろうか?等と悩んでいると、
「中のほうを紹介します。」
そういって家の中に案内された。中に入って思ったことは、中はとてもきれいだということ。また、家具や家電が完備されているということだった。部屋を一通り見てまわり、
「いかがでしたでしょうか?」
永琳さんがそう聞いてきた。どう答えよう?正直俺には過ぎた家だと思うが、気に入ったのも確かだ。そう考えて俺はこう答えた。
「いい家だと思います。こんなに大きな家を用意していただきありがとうございます。」
正直な感想を言う。ここで断ったらいらぬ勘違いをされて更に大きな家を用意されそうだ。永琳さんならやりかねない。というかこれ以上大きなものを貰う訳にはいかない。
「気に入っていただけて何よりです。ほかに何か必要なものはありますか?」
「いえ、大丈夫です。」
あ…生活するのにはたぶんお金が必要だよね…仕事とか探さないと…まぁその辺は自分でやらないとマズイ。
「では、私はこの辺で。困ったことがあったらなんでも相談してください。」
そう言って永琳さんは輝夜の家の方へ行ってしまった。
「さて、家に入りますか…」
家に入る。さっき部屋の場所は教わってたので部屋の場所はわかっている。とりあえず、昨日借りた服を洗濯するために風呂場に行く。さっきはよく見てなかったが、風呂場に鏡があった。鏡に移った人をよく見る。たぶん写ってる奴は俺なんだろう。よく見てみる。自分の容姿が気になっていたので鏡があって助かった。文字に表すとこんな感じである。
・髪の色 紫
・髪型 くせっ毛っぽい
・目の色 青
・目の形 少々吊り目
・肌の色 少し白め
・体型 割と背が高く体は細め
こんな感じである。ん?この姿、どっかで見たような…まぁいいか…
俺は鏡で自分の容姿を確認した後、風呂場の前においてあった洗濯機に着ていた服を入れて洗濯し、最初に着てた服を着る。そういえばこれ以外に服をもってないな…そう思ったが気にせず自分の部屋(この家には自分しか住んでないが)へ行った。自分の部屋に入ったら、なぜかさっき置いてなかったキャリーバックが手紙とともに置いてあった。何だこれ?と思いながら手紙を取り、手紙を見てみた。そこには
『久しぶりじゃな。儂じゃ。神じゃ。そういえば転生させたときお主の身一つ送ってしまったからのう。今頃、「最初に着てた奴以外服がない!」などといってこまっておるとおもっての。テキトーに服を選んで送らせてもらった。活用してくれ。後、この部屋のドアの反対側の壁の裏にお主の為の武器と能力の使い方に関する説明をまとめた説明書のようなものを置いてある。それもしっかり使ってくれ。じゃあの。
神より
p.s これからも何通か手紙を送るとともに支援させてもらうつもりじゃからそこのとこよろしく。』
と書いてあった。
いろいろベストタイミング過ぎるだろ!というか能力って訓練して制御するんじゃないの!?後、これからもこの怪奇現象あるの!?結構びっくりしたんだけど!?
考えてみてほしい。部屋を案内された時無かった物が数分後部屋に入ったら出てくるなんて現象が起きたらビビらないはずがない。ビビらない奴がいたら見てみたい限りだ。
そんなことはどうでもいい。起きてしまったものは仕方ない。キャリーバックをあけて中身を確認する。
「すごいな…」
キャリーバックの中には歴史の教科書で見たような服からこの都市に合わせた服まで色々入っている。でも、ギザギザしたボロボロのコートとタンクトップと灰色のズボンはいらないと思うんだよなぁ…でも、これで服が一着しかないという問題は解決した。とりあえず、キャリーバックの中にあった服を部屋の備えられていたクローゼットに入れる。そして、手紙に書いてあった壁をどんでん返しの要領で回す。すると見事回り、武器庫のような小部屋に来た。
「え…」
そこには○国無双で見たさまざまな武器と雑誌くらいの大きさの本があった。武器はテキトーに確認し、本のほうを手に取り、開いてみた。そこには能力の使い方が軽く書いてあった。どうやら、『出す程度の能力』は記憶にあるものを出すことができるが、記憶に無いものは出せないらしい。それを知って、武器を送ってきた理由がやっと分かった。つまり、
『この武器の形と名前を記憶させてやるからこれを使って戦え』
と言う事だ。しかし、近接武器しかないのは嫌がらせだろうか…武器の名前は俺が生前無双廃人みたいな人間だったので、大体覚えている。ちなみに、この状況は俺にとってすごい感動モノである。なにせ、俺が憧れていた武将が使っていたものとまったく同じ武器が並んでいるのだから。とりあえず形を見たり、少し持ってみたりする。早くこれを振るいたいという欲求が自分の中に沸く。その欲求を抑え、この部屋を出る。部屋を出て、あることを考える。
「仕事どうしよう…」
こうして、俺は興奮を抑えて仕事探しを始めるのであった。
部屋の描写が薄かったのは描写ができないからです。
こういう描写がうまい人は素直に尊敬します。
後、ミスを減らしたい…