幻想転生記   作:黒崎竜司

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旅が…終わったんやな…

どうも、川瀬優樹改め黒崎竜司です。最近、FGOアーケードにはまりまして全国対戦に入り浸ってるんですよ。今日、ついに現状実装されているすべてのサーヴァントの最終再臨と戦うという目標が終わりました。いやー長かった…一ヶ月ずっと全国回ってたからな…ギルガメッシュもアルトリアも出た。でも来月の3日からまた新サーヴァント実装だから全国対戦の環境調査もしないとな…

あ、今回の臨人君ですが熱血注意です。


第41話

朱雀の住処で寝ていたようで、朱雀の声で目が覚めた。

「疲れているようだな、臨人よ」

「あぁ、朱雀か。流石に四神の半分と戦えば疲れもするさ」

「何を言うか、まだ全力ではないのだろう?」

全力…ではないけど必死ではあるな。

「精神的にはきついんだよ。神相手ってのはその辺の雑魚妖怪の相手とは訳が違うからな」

「だが、まだあと青龍と玄武が残っておるぞ?」

「キツイな…」

「だが、英雄なら勝てるであろう?」

「まぁな。救うと決めたら絶対に諦めねぇし」

しばらく話をしていたが、ここで朱雀がこれからについて聞いてきた。

「さて、英雄よ。次は青龍と玄武、どちらを認めさせるのだ?」

「次は…青龍かな」

青龍。一筋縄じゃいかないだろうけど、銀龍との経験もあるし苦戦はしないだろう。

「青龍か…なら、こちらだ。征くぞ」

朱雀に連れられて、青龍の住処に向かう。

 

朱雀と並走ならぬ並飛行し、青龍の戦術などを聞いている。

「なぁ朱雀、青龍はどんな戦い方をするんだ?」

「青龍は、我ら四神の中でも強力な神術を扱う。並の者では近づけもせぬよ」

「遠距離型か…」

俺の戦い方はほとんど近距離だから相性は悪いかもしれない。だが、簡単に諦めるわけにはいかない。どうにか対策を考えないと…

「どうしたのだ?」

「いや、俺ってあんまり遠距離戦やったことないんだよね…弓は扱えるけど、青龍に通じるかどうか…」

「青龍に弓など非力な武器は通じぬよ。奴も龍であるからな」

「だよなぁ…生半可なものじゃ鱗に阻まれるよなぁ…」

「まさかとは思うが、怖気づいたのではなかろうな?」

「いや、怖気づいちゃいないけど今までの戦い方じゃ厳しいだろうなって」

「そうか」

「まぁ、やれるだけやってやるさ」

 

そうこう言っているうちに青龍の住処に到着したようだ。

「さて、ここが青龍の住処だ」

「やれやれ…いかにもってところだな」

目の前には岩に囲まれた巨大な洞窟がある。先は暗くなっており、この場所からじゃ見えない。

「さて、洞窟に入…」

「我が領域は渡さぬ!」

 

洞窟に入ろうとすると、呻くような重く低い声とともに水の弾が飛んできた。

「うわっ…と」

急なことで反応が遅れたが、ギリギリで躱す。

「復讐者に与するものよ…この青龍が滅してくれよう!」

水弾を躱して着地した先の地面が泥濘む。

「なっ…」

泥濘む地面を蹴り、強引にその場を離れる。その場を離れて数秒後、水の柱が地面から『生えた』。

「おい朱雀、これじゃ認めさせるも何も…」

朱雀の方に振り返ろうとしたら、朱雀はそこにいなかった。

「英雄よ、我では青龍に手出しできぬ」

空から朱雀の声が響く。

「おい朱雀、何逃げてんだよ!」

「我とて青龍の水を受ければただではすまぬのだ!」

「だとしても、説得にはお前が必要だろ!せめて洞窟から引きずり出すぐらいはしてくれよ!」

朱雀と言い争いをしている間も水弾や水柱は俺に牙をむく。

 

「ほう…朱雀…我らを売ったか…」

「違う!我は仲間を売らぬ!」

「問答無用!」

俺に向かっていた水球や水柱が朱雀にも襲いかかる。

「危ねぇ!」(来い!光耀砕波棍!)

棍を出し、朱雀に向かっていた水球を叩き壊す。すると、朱雀が驚いた顔で俺を見る。

「なっ…」

「朱雀、露払いは俺がする。だから、どうにか青龍と俺が真っ当に戦える状況を作ってくれ!」

「だが、どうすれば良いのだ…奴はもう我の声すらも…」

「話し続けてみやがれ!やりきる前から諦めんな!」

しょぼくれた朱雀に喝を入れる。こいつら四神は外部である俺だけじゃ救えねぇ。仲間じゃねぇと無理な話だ。

「お前の本心をぶつけろ!仲間を、この国を救いてぇんだろ!?だったら、その心をぶつけりゃいい話じゃねぇか!」

「だが…」

「じゃあこのまま裏切り者扱いされていいってのかよ!お前はそれでいいのかよ!」

「…」

 

俺の言葉に朱雀がおし黙る。今こうして朱雀に喝を入れている間も絶え間なく水の弾幕は襲いかかってきている。

「藁にもすがる思いで本物かどうかもわからない俺を試して、本物かどうか自分自身で確かめて、他の奴にも認めさせるためにここまで来たんだろうが!」

「臨人…貴様という男は…」

「それなのに、ちょっと話聞いてもらえなかっただけで諦めんのかよ!」

「我はそんなつもりでは…」

「だったら、お前の気持ちってやつをぶつけてみろよ!神だろうがなんだろうが、魂から語り合えば心の奥が見えるはずだろ!」

 

朱雀に喝を入れ続けていると、水弾が急に来なくなった。

「朱雀と共にいるお主、どうやら貴様の心…悪には染まっていないようだな」

洞窟の奥から最初と同じ声が聞こえた。

「青龍…?」

朱雀がつぶやくような声で言う。

「朱雀よ、その男の清らかさに免じて話ぐらいは聞いてやろう」

その言葉が終わると同時ぐらいに、荒々しくも美しい巨大な蒼龍が出てきた。

「これが…青龍…」

 

ゲームでは無双ゲージ(いわゆる必殺技ゲージ)を上げるアイテム『青龍胆』や関羽の愛武器『青龍偃月刀』なんかがある。あまり青龍胆使ったことはないが、青龍偃月刀はバカみたいに使ってた。なんならレプリカ作って竜也と組手してたぐらいだもの。白虎や朱雀もそうだが、まさかこの目で四神を見てるとは今でも信じられないところがある。

 

「して、朱雀よ…貴様が我らを売ってないとするなら、そこの人間は何者ぞ?」

「こやつは…」

朱雀が答えようとするのを止める。

「それは俺自身から言わせてもらう。俺は川神臨人。『月の英雄』でお前たちと、この国を救う男だ!」

「ほう…悪には染まっておらぬが酔狂が過ぎるようだな…」

「酔狂かどうか、確かめてみるかい?」

青龍に挑発をかける。白虎も朱雀も気が短かった。青龍も引っかかるだろう。

「よかろう…ただの人間ごときが英雄を名乗り、この国を救うなどという妄言…この青龍が潰してくれるわ!」

「かかってきやがれ!仲間も信じれないやつに負ける気はねぇからよ!」

手に持ってた光耀砕波棍を消し、新たな武器を出す。

(来い!青龍偃月刀!)

相手が青龍なら、これで相手するのが熱い展開ってやつだろう。

「虚無から武器を…」

「俺は、負けない!」

青龍との戦闘が今、始まる…




ツイッターに書いた罰ゲームカラオケなんですが、使おうとしてた曲が見つからなくなってて別の曲を探してますw

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