幻想転生記   作:黒崎竜司

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またもやお久しぶりです。

社会に触れ始めると学生みたいに暇があるわけじゃないんですね。


第39話

現在、白虎と戦闘中だ。向こうの爪とこっちの武器を打ち合いながら言葉を交わす。

「武器を虚空から出現させる…『月の英雄』のような力を持つのだな…」

「本人だっつぅの…」

「本人はもう古の存在よ!ここにいるはずがあるまい!」

「神ってみんな戦わねぇと信じねぇのかよ…」

白虎との打ち合いが続く。俺としてはまだ余裕があるが、一撃一撃がルーミアとかとは比べ物にならない威力だ。

「守ってばかりでは勝てぬぞ人間よ!」

「だったら攻め入る隙をもらえませんかねぇ…っと!」

白虎の爪を弾くように武器を振るう。

「胴が隙だらけだ人間!」

「いや、狙ってたんだよ」

爪を弾かれた白虎が牙を突きたてようと噛みついてくる。

「おらよっ!仕返しだ!」

バックステップで噛みつきを躱し、目の前に来た頭に鉄鞭を叩きつける。

「ぐぬぁぁ!」

「もう一発!」

「ぬおぁぁ!」

何発も何発も叩きつける。

「さっさと認めやがれ…」

 

いい調子で攻撃が入る。だが、白虎もただでは終わらない。

「調子に…乗るなぁ!」

白虎が咆哮を放つ。咆哮が衝撃波となり、軽く吹き飛ばされてしまう。

「うわっ、っとと…」

「ここまで我を侮辱するかのように叩き続けたのは貴様が初めてだ…我の怒り…受けるがいい!」

そう言うと、凄まじい勢いで白虎の爪が振り下ろされた。

「ぐっ…」

鉄鞭を構えて爪を防ぐが、さっきまでと比べ物にならないくらい威力が高い。

「ここまで力を解放したのだ…簡単にくたばってくれるなよ!」

「だったら手加減ぐらいしろよ…」

爪を防ぎながら軽口を叩く。

「手加減などせぬわ!我の全力を注ぎ込んでくれようぞ!」

威力がだんだん重くなる。

 

やっぱ白虎の力は伊達じゃないな…ゲームでも牙を使ったアクセサリ(白虎牙)で攻撃力アップ、秘石(白虎秘石)も昔レアアイテムで出てきて一定数敵を倒すごとにキャラクターの基礎攻撃力を2上げるとかいう超攻撃的な象徴だったし…

 

「ま、負けないんだけどね」

油断せずに力を込める。

「ほぅ、やるな」

「お褒めいただき光栄です…と言っとこうか」

「だが、負けはせぬぞ!」

「残念ながら、お前に待ってるのは敗北だ」

さらに力を込めて弾きかえす。

「なっ…」

「じゃ、これで止めか。おつかれさん…っと!」

虎撲欧狼を両手でしっかりと構え、ガラ空きの頭に全力で叩き込む。

「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁ!」

白虎が叫び声をあげながら倒れる。

「さて…これどうしようか朱雀?」

今まで蚊帳の外だった朱雀に声をかける。

「どう…と言われても、とにかく白虎の住処に案内する。そこで考えようではないか」

「じゃ、案内よろしく頼むわ」

こうして白虎に勝利し、朱雀との約束に一歩近づいたのだった。




書き進めれる気がしなくなってきた…w

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