幻想転生記   作:黒崎竜司

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明日から車の免許取るために福島で合宿です。しばらく書けないのが辛い・・・書溜めも少なくなってきて非常にピンチ・・・ってどうでもいいよねw


第28話B−2

本気を出したサリエルに対して啖呵を切って突っ込んでいるのはいいが、弾幕の濃さが今までとは桁違いな上に一つ一つの弾が的確に殺しにかかってきている。俺が言えたことじゃないが、手合わせじゃなかったっけ…これ…

 

「………」

「さっきから全く喋らねぇな…」

サリエルにどうにかして近づこうとしているのだが、弾幕が濃くて近づけない。それに、サリエルの雰囲気が全く人を寄せ付けないものに変わっている。

「クッソ…なんとかしねぇと…」

このままじゃマジで殺されかねない。

「鬱陶しいな!」

飛んでくる弾幕を躱しながら呟く。

「やれるかな…」

あまりにも弾幕が鬱陶しかったので、弾幕に向かって刀を振るって切ろうとしてみた。すると、弾幕は綺麗に真っ二つになった。

「よっしゃ!これで…!」

弾幕が切れることがわかったので、刀で弾幕を切り裂きながらサリエルのもとに向かう。

「………!」

言葉は発していないが、体(?)の動きで驚きが伝わる。

「この距離なら!」

サリエルとの距離がかなり詰まってきた。これならあれを当てられるかもしれない。暁を鞘に収め、今の今まで隠してあったある武器に手を伸ばす。正真正銘の奥の手だ。

「………」

武器を用意している間に、サリエルの周りにいろいろな漢字が集まっていくのが見えた。

「クソッ!間に合え!」

何か嫌な予感がする。あの漢字が集まりきったら、超強烈な攻撃がきそうだ。正直、あの攻撃を受けたら耐えられないだろう。

「行け!乾坤圏!」

フリスビーのような円形をした投擲武器、乾坤圏を投げる。

 

俺が今投げた乾坤圏は、そんじょそこらの圏とかとはかなり違う。仙界最強の武器と呼ばれた乾坤圏だ。さっきまでの投擲武器とは違い、不規則な軌道を描いて飛んでいく物だ。俺が言っていた『奥の手』とはこれのことである。生前読んでいた漫画では、『この武器を持った者とは戦いを避けろ』と言われるぐらい強力な武器だった。だから今回は『奥の手』として使わせてもらった。だが、俺の期待はあっけなく打ち砕かれた。正直、暁を持って突貫していた方が良かったのかもしれない。

 

「!!!」

どうやら一足遅かったらしく、サリエルが放った巨大な闇にあえなく弾かれてしまった。こんなはずじゃなかったんだけどな…

「マジかよ…」

サリエルが放った巨大な闇は俺の投げた乾坤圏を簡単に弾いた後、真っ直ぐに俺の方へ飛んできた。乾坤圏が弾かれたことに対してのショックがあまりにも強すぎて、攻撃に対応する気にもなれなかった。やっぱり魔界は桁が違ったか…

(負け…か…)

俺はなすすべもなく闇に飲み込まれた。




結構無理あるかな?ちなみに、今回の武器は基本投擲武器です。(見ればわかる)

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