俺は声がした方に向かった。すると、黒髪の女の子が狼のような化物に襲われてるところを見つけた。
あのままだとやばいな…
「助けるか…」
化物を倒すために剣を出し、走る。
「グルォォ!」
化物がこっちに気付き、標的をこっちに変える。
「計画通り」
とりあえず女の子から標的を変えることに成功した。後は倒すだけだ。
「ガァァァ!」
化物は俺を噛み殺そうと噛み付いてくる。
「見え見えだっ!」
難なく躱す。
「お返しだ。『閃光の連撃』!」
そう呟き光の反射の如く連撃を浴びせた。
「ギャァァァ!」
化物がバラバラになる。
「ふぅ…」
勝ったか…しかし、戦えば戦うたびこの体のスペックが異常なことを思い知らされる。
「あの…ありがとうございました。何かお礼がしたいのですが…」
「いえ、礼には及びません。」
「私の家に来てください。そちらでお礼を…」
「俺は大丈夫ですから。」
「でしたら、私を家まで守ってください。」
そうきたか…
「なら、安全な所までは送ります。助けた人が帰り道でまた襲われたらたまりませんから。」
「ではきまりですね!行きましょう!」
女の子はそういって俺の手を引っ張って歩く。
「おっとっと、急がなくてもいいじゃないですか。」
「早く行きましょう!いつ妖怪が出てくるか分からないから!」
こうして俺は女の子の家まで女の子を護衛するという形で連れて行かれた。
数十分後・・・
俺は女の子に手を引かれ近未来的な町の前に来ていた。
「ここからは安全そうだし、君だけでも大丈夫だよね。」
「ダメですよ。ちゃんと家の前まで守ってください。」
そういわれても、あれでは部外者は門の前で追い払われるのがオチだろう。などと考えている間に門の前に来てしまった。
「少し待たれよ」
あぁ、定番の奴だ…門前払いか…そういえば拠点探さないと…
「これはこれは輝夜様。ご無事でしたか。そういえば、そちらの方は?」
さて、さっさと離れますかね…
「私の命の恩人です。」
「では門番さん、俺はこれで…」
「何言ってるんですか。入りますよ。」
「そっちこそ何言ってるんですか。部外者である私が入れるわけないじゃないですか。」
こんな厳重な防御体制を敷いてる所では部外者を入れるわけがない。そう思っていたが、
「この人を都に入れてもいいわよね?門番さん?」
「大丈夫です。輝夜様の命の恩人であれば拒む理由がありません。」
あるぇ~?おっかしいぞ~?俺部外者だよ?大丈夫なの?
「さ、行きましょう。」
「え~…」
こうして俺は、輝夜に手を引かれたまま都に入っていった。
スペースを入れ始めました。