「ふぁ~あ。」
あれからすぐ寝て、次の日になった。
「あれ?」
起きて見回すと、枕元に紙があった。
「何だこれ?」
その紙を拾って開いてみた。
『昨日振りじゃな。わしじゃ。神じゃ。昨日お主が言っていた《道具》とやらを揃えておいた。部屋ににおいてあるから確認するが良い。しかし、なかなか良い物を使っておるようじゃな。大事にするんじゃぞ。
神より』
「マジか…」
昨日あんな事を言ってたからか、神から手紙が来てた。何か久しぶりに思ったのは気にしないで置こう。
「とりあえず…机か。」
手紙に書かれている通り、机の上を確認する。
「これか?」
机の上にはおそらく金属製であろうかばんが置かれていた。
「開けてみるか…」
かばんを開けると、元の世界で使っていた包丁とまな板が丁寧に保管されていた。
「また懐かしいものを…」
それを見た俺は感慨にふけりつつ小さく呟いた。
懐かしいものを眺めながら感慨にふけっていると、ノックの音が鳴り響いた。
「誰だろ?」
扉の前に行ってドアノブを回し、ドアを開けた。
「よっ。おはよう。」
部屋の前には竜也がいた。
「なぁ臨人、朝起きたらこんな手紙が来てたんだが、何か知ってるか?」
竜也はそう言って一通の手紙を渡してきた。
(なんだろうか?)
渡された手紙を受け取り、開いてみた。
『初めまして、でいいかしら?私はサリエル。魔界にいる天使です。最近、魔界に新入りが入ったって聞いて興味を持ち、こうして手紙を書かせていただきました。なんでも、《地上最強》が来たらしいじゃないですか。それに、《宵闇の銀龍》のほうも気になるので、どうです?今度手合わせしませんか?私は魔界のはずれの洞窟にいます。もし良ければいらしてください。』
「えっと…」
「これは…」
これにはどういう反応をすればいいのかが分からず、二人して困り果ててしまった。
「どうする?」
「とりあえず神綺に言ってみるか。」
「そうだな。」
とりあえずこの手紙を持って神綺の所に行く事にした。
とりあえず広間に行くと神綺が夢子さんと何か話していた
「おーい神綺、こんな手紙が来てたんだが…」
「あら~、何かしら~?」
竜也が神綺に手紙を見せた。
「あら、魔界に天使なんていたのね~。知らなかったわ~。」
(知らないって…)
「でも、いいんじゃないかしら?」
「この洞窟は…」
「いいのよ~。多少危険な場所も慣れてるでしょうから。」
「そうですか…ですが、もしかしたら場所が分からないかもしれないので、私が案内します。」
「そうね~。行けなかったらあの子にも失礼よね~。」
どうやら行く流れになったらしい。
「では、準備をしてきます。」
どうやら、行くことは確定らしい。
「さて、俺らも準備するか。」
竜也はノリノリらしい。
「そうだな。」
こういうときには無駄に口を挟まないほうがいい。
「じゃ、俺は準備してくるからお前も早くしろよ~。」
こうして、サリエルのところに行く事が決まった。
今回は無理やりねじ込んだ感じなので、あまりまとまってない。
26話になってたのを25話に訂正。(4月8日)