仕事の休憩中に感想を読んでしまい、嬉しくてニヤニヤしてしまいました。
気持ち悪いですね。すみません。
これからもたくさんの感想・ご意見お待ちしております。
でわでわどうぞ。
仕事が終わって、フレミーの待つ家へと帰る。
「アド、おかえり」
無愛想だがフレミーの愛を感じる…気がする。
フレミーの腰に付けられたエプロンには六花の花のような刺繍がされている。
フレミーは裁縫も得意だからな。
俺もよく傷とか縫ってもらったな。
フレミーは意外にお花とか可愛いものが好きだ。
うちの犬のココと遊んでいるときも、無表情を装っているがほんの少し笑っている。
俺といる時とは違う表情で、思わずココに嫉妬してしまう。
地上最強の男でも好きな女に嫉妬はしてしまうのだ。
寝室ではフレミーがまた別の裁縫をしていて、俺はフレミーの足を枕代わりに寝っ転がった。
フレミーは一瞬驚いたがすぐに裁縫をやめてくれた。
「アド、私の足はあなたの枕ではないわ」
そういうフレミーはまんざらでもないような顔をしているように見える。
「いいじゃないか」
フレミーは俺の頭を撫でてくれる。
優しく触るフレミーの手はくすぐったくて、気持ちがいい。
「アド、最初に会った時とはだいぶ変わったわね」
「それはフレミーも一緒だろ」
むしろフレミーの方が変わった。
いや、元々はそういう性格だったのかもしれない。
でも、泣いたり、怒ったり、笑ったりするフレミーは、とても魅力的だ。
「あなたといると、生きたくなる…」
フレミーが俺に言った事。
俺は嬉しかった。
あの時ほど、信じてもらえることが嬉しいとは思ったことはない。
「きゅ、急に何を言うの?」
「フレミーの方が、変わったよ」
フレミーは少し笑って、それからまた俺の頭を撫で始めた。
「変えてくれたのはあなたよ。アド。…あなたが私を信じてくれたから、私は生きたいと思ったの。信じたいと思ったの。…だから、ありがとう」
俺は起きてフレミーと並んで座った。
ちょっと恥ずかしいのもあって、フレミーに顔を見られないようにしながら。
ちょっと落ち着いて、それからフレミーにキスをした。
キスをして、それからお互い見つめ合う。
フレミーは頬を赤らめながら小さく笑った。
それからフレミーの顔が一瞬引きつったのを見逃さなかった。
どうしたのかと思い考えてみると、おそらくフレミーは今、痺れている。
俺はなにくわぬ顔で、フレミーの足を指でツンツンと刺激する。
「ッ!ッーー!もう⁉︎なにするのよ⁉︎」
予想通り痺れていて、フレミーは痺れに耐えて俺に叫んだ。
「ごめんごめん。いや、もしかして痺れてるのかなと、思って」
笑いを堪え切れなくて吹き出してしまった。
ごめんごめんと謝りつつもう一発。
「ッーー!もう、アド…」
「ごめんフレミー。面白かったからつい。なんでもするから許してくれ」
あんまりフレミーを怒らせては後が怖い。
本当はもうちょっと弄りたかったがここは我慢だ。
「そう、なんでもね?」
「ああ。なんでも言ってくれ」
まあ酷い事とかはされないだろう。多分。
「じゃ、じゃあ、その、私も、ひ、膝枕…」
赤面しつつ目を反らしながらもチラチラと俺を見るフレミー。
「ああ。全然大丈夫だ」
そういうとフレミーは俺の足を枕に寝始めた。
甘えてくるフレミーは普段とのギャップがすごくてドキドキする。
「アド」
「なに?」
フレミーは長いまつげを重たそうにしている。
「少し、眠ってもいいかしら?」
「ああ。少しだけな」
それからフレミーは静かに寝息を立てた。
自分でかいていて思ったのですが、いちゃいちゃしすぎでしょ。
羨ましいわ。
なんかいつもよりちょっと短くなりました。
すみません。