ソードスキルの動きとかなんやら描写しにくいから
「‥‥‥‥‥で、説明って、どこでするの?」
「あ、あぁー‥‥どこでもいいんじゃねぇーか?」
いや、俺も教えてもらう立場だならな。ぶっちゃけるとどこでもいいと思う。
「俺はどこでもいいけど。その辺の酒場とかにするか?」
「‥‥‥嫌。誰かに見られたくない」
それは、《男プレイヤー全般と》ですよね?
俺と一緒にいるとこをじゃないですよね?
対人スキルが皆無な俺にはこいつの扱いは難しい。横目でキリトを見るが、ダメだ。‥‥目が泳いでる。
「じゃあ、誰かが泊まってる宿屋でいいだろ?キリトはどこに泊まってるんだ?」
そう聞くとキリトは少し自慢げに笑うと
「俺が借りてるのは、農家の二階でミルクが飲み放題、眺めもいいし、そのうえ風呂までついて‥‥」
その瞬間、平塚先生の鉄拳の如き神速がキリトの襟首を掴んだ
「‥‥‥なんですって?」
その低く掠れた声が、迫力たっぷりに響いた、
「‥‥なぁ、ハチマン?」
「‥‥なんだよ、」
「‥‥何してるんだろうな、俺たち」
それは、こっちが聞きたいくらいだ
キリトから色々と教わるはずが、
今、俺とキリトは部屋の一室で正座している。
理由は簡単だ。
キリトの拠点である宿屋でアスナが風呂に入っているからである。
正座している理由?身の潔白を証明するためだ。
あの女、耳元で「‥‥覗いたら殺すわよ」って言って行きやがった。
男がいつも卑猥なことを考えているなんて、偏見もいいところだ!
他にも色々考えてるぞ!‥‥えーっと、世界平和、とか?あとは、特にないな
「‥‥よく聞け、ハチマン」
「なんだよ、唐突に?」
「今のこの状況を誰にも話すなよ。いいか、俺たちは部屋に何も知らない女の子を連れ込んでいる。‥‥あとは、解るな?」
そんな状況、他のプレイヤーから見たらただのナンパにしか見えん‥‥
「最悪だな、‥‥とりあえず、アルゴ辺りには気を付」
そんな俺たちの会話をノック音をが遮る。
‥‥今、すげェ嫌な予感がするんだが
仕方なく、ドアの扉を開くとそこには、アルゴ(情報屋)がいた。
「珍しいな、あんたがわざわざ部屋まで来るなんて」
「まあナ。クライアントが、どうしても今日中に返事を聞いて来いって言うもんだからサ」
アルゴはキリトから新鮮なミルクを受け取り、それを一気に飲み干すと話を切り出す。
「キー坊の剣を買い取りたいってことだがナ、今なら39,00800コル出すそーダ」
「さっ!」
その金額を聞いたキリトは、絶叫しそうなのを押さえ込んだ。
俺なんてビックリしすぎてミルク落としちゃったんだけど。‥あとで、お代わりもらいに行こう
「それ、絶対に詐欺だろ。話がうますぎる」
我が家の教育でうまい話と女は信用するなと教え込まれてるからな。絶対、裏があるだろ
「‥‥アルゴ、あんたのクライアントの名前に1,500コル出す。それ以上積み返すか、先方に確認してくれ」
「‥‥わかっタ」
1分後、戻ってきた返事を見て、眉を微かに動かし、肩をすくめる。
「教えて構わないそーダ‥‥‥キバオウだヨ」
キバオウ?あぁ、あのトゲトゲしいのか
まぁ、武器も同じ片手直剣だったしな。
「‥‥‥今回も、剣の取引は不成立ってことでいいんだナ?」
「ああ‥‥‥‥‥」
まぁ、当然だろ。ボス戦を前に愛剣売り払うバカはいない。
「それじゃ、オレっちはこれで失礼するヨ。っと、その前に隣の部屋を借りるヨ。夜装備に着替えたいカラ」
そう言ってアルゴは扉のドアノブに手をかけた。
アスナのいる風呂場につづくドアノブに‥‥
「「ちょっ、まっ⁉︎」」
気付いた時には遅かった。アルゴの小柄なカラダは風呂場に消えた。
数秒後ー
「わあァ⁉︎」
という驚声と
「‥‥‥‥きゃああああああ‼︎」
という凄まじい悲鳴が屋敷全体に響き渡る。直後、ドアから飛び出してくる、アルゴではないプレイヤー。
‥‥俺とキリトはアルゴを止めるべくドアの方を向いていた。当然、ドアから飛び出してきたものと対面する。
「「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」」
‥‥その後、俺の記憶はない‥‥
次回はボス戦です
戦闘、戦闘後と分割するかもしれませんが
まぁ、書いてみないとわかりません、はい