兼ねて書きたかったグロ描写がそろそろ書けそうななのでウキウキします。
まぁ、表現力ないんですけどね〜
ずっと大人しくしてたので爆発しそうですね〜
では、本編です。
空が曇っている、小雨が降り出した。
「うわっ、降ってきた」
妖夢は慌てて小走りになる。
ふと前を見ると男がヨロヨロ歩いている。
誰だろうと思って、見てみるとよく知った顔だった。
「ふふっ、久しぶり」
「別に久しぶりでもないぞ!!」
ツンとした態度をとる妖夢は、青年が自分を見ていないことに気がついた。
目の焦点が合ってない。
どこか遠くを見つめていた。
「ごめんね……みんな、オレがダメなばっかりに、えっ、許してくれるの?」
「何言ってるんだ?とうとう気が狂ったかぁ?バッテン前髪〜」
ニヤニヤと笑って妖夢は、青年を茶化した。
「うん、うん、ありがとう……大丈夫、オレもすぐ行くから、ありがとう……みんな……」
「……?」
妖夢は青年を見て首を傾げる。
「お久しぶりです、ハハッ、娘さん、綺麗ですね〜嫌だなぁ、口説いてる訳じゃないですよ〜そんなに怒らないでくださいよ〜怖いなぁ」
「おっ、おい?何言ってるんだバッテン前髪……」
「あっ、妹ちゃん〜君は、本当に純粋で良い子だね〜、本当に、天使みたいだ……」
青年は、わしわしと妖夢の頭を撫でた。
「やっ、やめろ!!私は妹ちゃんとかいう奴じゃないぞ!!やめろってば!!」
焦って妖夢は、青年の腕を振り払う
明らかに様子がおかしい青年を見て、妖夢は少し怖くなった。
「妖夢ちゃん……」
妖夢と青年は目が合った。
「何バカなことやってるんだよバッテン前髪!!」
自分が分かってくれて少し嬉しかった妖夢は、パアッと明るくなり青年の背中をパンと叩いた。
「虫 つい てる よ?」
「は?」
「虫 虫 虫 虫 ついて るよ?」
青年は、パッパッと妖夢の頭の上の居るはずのない虫を払う
「やめろ!!そっ、そうか!!また私をからかう気だな!!良い加減にしろ!!」
怒って妖夢は青年の頬を殴った。
あまりにもタチが悪いからかい方に妖夢の腸は煮えくりかえっていた。
青年は、殴られて尻餅をつく
「あっ、オレにも虫が 虫が 虫が 虫 虫 虫 」
青年は、気持ち悪そうに自分の右手首を掻き毟る。
ガリガリガリ
ガリガリガリと掻き毟る。
あまりにも何度も掻き毟るから血が出てきた。
「ヒッ……なっ、何やってるんだよやめろ!!」
妖夢は青年の様子にゾッとしながらも言った。
「虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が虫が」
青年は、狂った様に掻き毟った。
「クロ!!!!!!」
妖夢は、辺りに響き渡るほどの大きな声で彼の名を呼んだ。
青年はビクッとして手首を掻き毟るのをやめる。
「ありがとう、妖夢ちゃん……もう大丈夫だ……」
ニコッと青年は、笑って去って行く
「おっ、おい!!行くなクロ!!行っちゃダメだ!!」
クロが何処へ行こうとしてるのかなんて知らない、クロがどんな状態なのかも分からない。
でも、妖夢は、咄嗟に叫んで手を伸ばした。
なんだか、凄く嫌な予感がしたから。
しかし、伸ばした手は届かない。
「行かないで……」
妖夢は少し、切ない気持ちになった。