東方風天録   作:九郎

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キャラ崩壊しそうで怖いなぁ
これから東方キャラとの絡み増やしていきます。

では、本編です。


博麗神社にて

とりあえず服を着替えて外に出た。

 

 

 

「じゃあ、デートの目的地は、博麗神社です。さっ、行きますよ」

射命丸は、微笑んでオレに手を差し伸べてきた。

 

「デートだもんな……手を繋げってか?お前オレとそんな事して恥ずかしくないわけ?正直なところ嫌で堪らないんだけどさ……」

 

 

「…………ちっ違いますよ、誰が貴方なんかの汚い手なんか触るんですかバーカ………クロ君は、走ってついてくるんですよ!!」

 

 

数秒間を置いて、差し伸べた手をさっと戻して射命丸は言った。

やっぱりムスッとしている。何なんだよ……訳わかんねぇよ……

それと、デートデート連呼するの止めて欲しいんだけどな……

鬱陶しいよ……

 

 

「博麗神社……たしか、霊夢って巫女さんが居る所だっけ?新聞にはそう書いてあったと思うけど」

 

 

「そのとおりです、あの人は、私の取材の対策の為にわざわざ私対策の弾幕まで張るようになったんですよ」

 

気持ち分かるわ~オレも何かしら対策しようかな……

 

「弾幕ってもしかしてあの綺麗な光の玉のこと?」

新聞で得た知識を射命丸に問うてみた。

とても綺麗だなぁという印象しか持ってないけど、実際はどうなのだろうか?

 

「そうですそうです、この世界では勝負事によく弾幕ごっこをするんですよ、昔は、決闘だったんですがこれに変わりました」

 

「ふぅーん、まぁオレにはそんな凄いもの出せないし関係ないね」

 

 

「そうですね、クロ君は、出来損ないですからね〜」

 

射命丸は、写真機を取り出して言った。

 

正直、カチンときた。

 

「あ?何だと?」

 

「三日間……」

 

畜生が……

 

(クロ君は、どれくらい妖怪の要素があるんだろう?まっ、どーせただの雑魚でしょうけど)

 

「どうしたよ?」

 

 

「いえ、別に何でもないですけど……」

 

そう言って射命丸は、博麗神社に向かって飛ぶ

 

「物凄い速さだよチクショウ、初っぱなから重労働だよ!!」

 

悪態をつきながら青年は少女を追い掛けるのだった。

 

あの天狗速過ぎだっつーの……

着いて行くのに精一杯だぞ……

 

もう二度と助手なんかするもんかアホ天狗め……

 

「なっさけ無いですね~男の癖にこれくらいでへばって」

 

「やかましいわ、お前飛んでるからひたすら走り続ける奴の辛さ分からねえだろ!!」

 

ゼェ……ゼェ……と青年は呼吸を整える。

 

「飛べない貴方が悪いんですよ、悔しかったら飛んでみなさいよ、ホラホラ~……」

(うーん、やっぱりコイツ身体能力は高いのかなぁ……手加減してるけど、頑張ってついてきてくれるし……)

 

「着いたみたいだね」

 

「そうですね、クロ君はそこで待ってて下さい」

 

そう言って射命丸は神社の境内に入っていった。

直ぐに白と赤のオレの知ってる霊夢さんらしき人が出てきて構えた。

 

すると次の瞬間、霊夢さんが大量の光の玉と陰陽玉で弾幕を張った。

 

「凄い……綺麗だなぁ……」

オレは、弾幕の被害に合わないように少しずつ少しずつ近付いていく事にした。

 

「ハハハ、遅い遅い!!欠伸が出ますよ本当に」

 

楽しそうに弾幕を避け、物凄い速さで霊夢さんを撮影する射命丸

 

「毎度毎度、鬱陶しいったらありゃしない、アンタ好い加減にしないと本当に退治するわよ」

とても怒った様子で射命丸に陰陽玉を当てようとする霊夢さん

 

このやりとりが暫く続いた。 圧倒的な速さで少女は霊夢を翻弄し、写真を撮影してゆく

 

「今日は何だか調子が良いですね!!今日は良い日です!!」

 

「クッ……ちょこまかと……」

 

「新聞に使う写真は沢山撮れたし、今後使っていく物も撮れて今日は大漁ですね!!」

 

 

凄いなぁ……

ただ凄いとしか言えなかった。

なんか悔しいけど……

 

「霊夢さん、あとはここに居る私の助手が責任取ってくれるんで、妖怪の山まで追って来ないで下さいね~それでわ~あっ、そうだクロ君、言い忘れた事があったんです……………………バァ〜〜カ!!」

 

射命丸は、べぇ〜と舌を出して黒い笑みを浮かべ、懐からカードを出して一瞬で山まで飛んで行った。

 

は?

クソッ、やりやがったなあの女……

 

「ちょ、文、待ちなさいよ!!!」

 

射命丸に弾幕も当てられずただ撮影されまくっただけの霊夢さんは、物凄く機嫌が悪そうだった。

 

霊夢は、キッとオレの方を向き飛んで行った

 

「さぁて、どうしてやろうかしらね忌々しい、天狗の助手!!」

 

パキパキと霊夢は手を鳴らす

 

 

ヤバイ……どうしよ……

 

「ごっごめんなさ~い!!」

 

しょうがないから思いっきり走って逃げた。

 

が………

 

「逃がすか!!」

霊夢はオレを狙って大量の光弾を発射した。

 

 

数秒後、ピチューン……という音はしなかったが、霊夢は、全弾命中して倒れている青年を見つけたのだった。

 

 

 

 

 

 


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