反省しております。
しかも、東方キャラ全然出てこないし
伏線は十二分に張れたので、そろそろ東方キャラとの絡みを書いていくつもりであります。
では、本編です。
目を醒ますと天井が見えた。
クソが、嫌な夢をみたな……
気分は、最悪だ。
身体中に包帯が、巻いてあるのだが、不思議な事に身体の痛みは消えていた。
死ぬかと思ってたんだけどな……簡単には死なしてもらえんか……
「あっ、おはよ〜クロ君、やっと起きたんですか」
ふぁ〜と欠伸をして射命丸は、ニコッと笑う。
「…………悪いな、手当てしてくれてさ、お陰で完治したと思う」
「天狗の薬とか使ったからそりゃ直ぐに治りますよ、ったく……高かったんですからね!!あっ、別にそんなの頼んでない〜とか言ったらぶっ飛ばしますよ?」
「どれくらい寝てたの?」
「三日間です。あっ、服は洗っときましたんで心配なく」
ああ、三日間もこの娘に世話になったのか……
デカい借りができちまったなぁ〜
「ごめん……借りができてしまったね」
「そうですね〜これは大きな貸しですね〜さぁて、どうして貰おうかなぁ〜」
ウッシシと悪そうな笑みを射命丸は浮かべた。
ここまで、して貰ったんだ借りは返すさ……
「デート一回なんてどうです?」
「はぁ!?」
予想だにしなかった彼女の提案に、オレは思わず叫んでしまった。
「あっ、拒否権はないですよ〜一日中私の取材に付き合って貰いますからね!!」
「ばぁか、だったら一日助手しろって言えよ……ビビらすな、心臓に悪いわ」
「…………………………」
「なに黙ってんだよ?」
「別に…………」
ムスッとした表情で射命丸は、オレを見る。
馬鹿って言ったから怒ったのだろうか?
よく分からん。
「とりあえず起きるかな、服……洗濯ありがとう」
オレは、側に置いてあった黒い服を取った。
「それ、喪服ですよね……なんでそんな物着てるんですか?」
「オレの趣味」
適当に答えてやった。
「悪趣味ですね……そんなのよりこれ着たらどうです?」
スッと射命丸は、和服のような物を出した。
天狗の……装束?
「一応、貴方は私達の組織の一員なんで、私としては着て欲しいですね。」
「断る、オレは人間だ 」
即答してやった。
「アレだけボコボコにされて、アレだけ傷を負って三日間で完治するっておかしいと思わないんですか?」
「それはお前が、天狗の薬をわざわざ使ってくれたからじゃないの?」
「それもありますけど………あ〜あ、せっかくクロ君の為に用意したのになぁ〜」
残念そうな顔をして射命丸は、手に持っている天狗の装束をみた。
「心遣いありがとう!!でも、余計なお世話だ。」
「ッ!!まぁ……良いですよ私も貴方が何なのか分からないですし……」
射命丸は、ムッっとし表情を見せた。
ヤバい……手当てされてた身分で何て事言ってんだオレは……
スッと射命丸は、オレに顔を近づけてくる。
そして、耳元で呟いた。
「もしかしたら、人の皮を被った化け物だったりして…………」
「ッ!!お前!!」
「あれ〜クロ君、そんな態度よくとれますね、三日間貴方の面倒見るの大変だったなぁ〜」
「…………」
何も言葉を返す事ができなかった。
こいつには大きな貸しができてしまった。
悔しいけど何も言えない……
「さっさと着替えて下さいね、着替えたら直ぐにデートに出発です!!」
ニッコリ笑って射命丸は言った。ふんふん〜♪と鼻歌まで歌っている。
ったく……機嫌が良いのか悪いのか全然分からない。
「だから、デートって言うなよアホ!!」
「はぁ?あ〜三日間辛かったなぁ〜」
ニヤ〜っと黒い笑みを浮かべる彼女を見て
重傷を負った自分を本気で恨んだ。
射命丸は、最強の呪文を手に入れたようだ。
「うっ……ごめんなさい。」
「よろしい」
クスッと射命丸は笑った。