モチベーションが上がらなくって困ってます。
読んでくれてる人がいたならごめんなさい!!
「さて、どうするつもり?この状況を?」
不敵な笑みを浮かべてレミリアは、言った。
青年の頬に汗が伝う。
この吸血鬼は強い。
相当手こずるだろう。
それに、仮に倒せたとしてもあのメイドを相手に何も対抗手段がないのだ。
時間を止められると何もできないから。
「それ!!」
思考を巡らせる青年目掛けてレミリアは、弾幕と血のような紅い槍を放った。
「クソッ」
青年は避けずに大剣で弾幕と槍を受け止める。
後ろには文がいる。
守り切れるだろうか?
本当に大丈夫だろうか?
不安になった。
しかしながら、青年にはやるしかないのだ。
だから、鋭い眼光でレミリアを睨む。
その瞬間……
青年の首元から血が噴き出す。
「グァッ!!」
ガクッと膝を膝をついて青年は傷口を抑えた。
ドクドクと血が流れてゆく。
「絶望的ね、どうするつもりなの?」
冷淡に咲夜は言い放つ。
しかし、次の瞬間咲夜は激しい風に吹き飛ばされた。
「私の助手に何してくれてるんですか?」
少女は、キッと咲夜とレミリアを睨んだ。
「文、逃げて」
背を向けたまま青年は言った。
「な〜に言ってるんですか、助手を守るのも私の仕事です」
ニコッと少女は青年に微笑みかけた。
それを見て青年は、小さく息を吐いて言った。
「文はオレを置いて逃げて欲しい、この程度で負けてたらオレはきっと誰も守れないんだと思うんだ。あの時みたいに……」
「ハッ、ハァ!?何を言って……」
「いや、何でもない黙って逃げて」
困惑する少女青年はそう言い放ち、咲夜とレミリア相手に斬りかかった。
ドカンドカンと何かが壊れる音がする。
そして、目が眩む程の弾幕に青年は、怖気付く事なく立ち向かった。
しかし……
咲夜が時を止め、その隙にレミリアが攻撃を繰り出す。
勝敗は火を見るよりも明らかだった……
「クッ……」
ズタボロになった青年、ガクガクと足が震えて身体は血塗れだった。
「過大評価し過ぎたかしら?」
つまらなそうにレミリアは呟く。
「畜生……」
青年は、唇を噛んでレミリアをにらむ。
「どうすれば貴方はその気になってくれるのかしら?」
「知るかよ」
青年は、大剣を構える。
「あのブン屋に何かしたら貴方……本気になってくれる?」
ニヤァとレミリアは、頬を吊り上げた。
青年は、ゾッとして言う。
「止めろ!!」
青年がそう言い終わる前に時が止まる。
そして、その中を悠々と咲夜は歩き、青年の背後の少女に近づく。
「別に貴方に恨みがある訳じゃ無いけれど……まぁ、これくらいで十分かしら?」
流石に天狗を敵に回したく無いという配慮からだろうか?
咲夜は少女のカメラを破壊しようとカメラ目掛けてナイフを突き刺した。
ドスッと言う音がした……
おかしい……
咲夜はそう思う。
ナイフで刺した感覚が、カメラのそれを突き刺した感覚という物よりも、人を刺した感覚に酷似していたからだ。
ボタボタと血が滴っている。
馬鹿な……ブン屋を刺した?
いや、そんな筈は無い!!
咲夜は困惑した。
ドゴッ!!
「なっ!!」
咲夜は状況を理解する間も無く倒れる。
「止めろよ……失いたくないんだ……」
止まった世界……
咲夜が気絶して時が動き始めるその前に、青年は右手から血を流して呟いた。