プロローグ集   作:曾羅

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問題児たちが異世界から来るそうですよ×ドラッグオンドラグーン3
はい
ドラッグオンドラグーン好きです。
1は恋人。2は父子。3は母子といった関係性も好きです。


ウラギリのウタヒメが異世界から来るそうですよ

―――戦いは終わった。

一度失った命を再びかけた戦いはワンを倒した今最後の場面へと変わろうとしていた。

 

 

「ゼロ…」

 

「迷うな。君と今までいたのはこの時の為なんだ」

 

その場にいたドラゴンは辛そうな声で相対した女性の名を呟くとそれに反応した女性はきつい口調で宣言した

 

「君は今から私を殺す。私は本能でそれに抵抗するだろう。だけど今まで頑張ってきたんだ今回もできるだろう…」

 

女性は厳しくもしっかりとした口調で話す。その話を聞くドラゴンは決死の覚悟で叫ぶ

 

「やっぱり無理だよ!僕にはゼロを殺すなんてできない」

 

「わがままを言うんじゃない!君はそのために一緒にいたんだ!」

 

殺したくないと叫ぶドラゴン。殺してくれと叫ぶ女性その悲しみの連鎖を止めたのは飄々とした女の一言だった

 

「ミハイルさんはゼロさんを殺したくないんですか?」

 

「当たり前だよ!」

 

女の疑問に即座に答えたドラゴンに女はクスクスと笑いながら一つの便箋を取り出した

 

「では私ももう一つの道をあなたたちに示しましょう」

 

「何だそれは…聞いてないぞ!」

 

「はい。いっていませんから」

 

飄々と罵声を飛ばすゼロの言葉を無視し、世界を観測する観測者。アコールは演説を始める

 

「おめでとうございます!お二人には招待状が届いたのです!!」

 

「招待状?」

 

こうなったアコールには何をしても無駄だと察したゼロはおとなしくアコールの話を聞いたがその内容には思わず顔を顰めてしまった。

自分は現在、世界を統一しているウタヒメと呼ばれる5人の姉妹を殺した存在だ。

つまり世界から憎まれていると言っても過言ではない。

むろんそんな人物に招待状を送るなどという酔狂な奴はこの世界には存在しない。

 

「ゼロさんの疑問はもっともです!この招待状はこの世界ではない別の世界…所謂異世界からの招待状です!」

 

「何だそれ…」

 

異世界なんてものは信じられちゃいない

あるとしれば荒唐無稽な英雄譚の中だけだ

しかし、隣で聴いていたドラゴンはその話に真剣に質問した

 

「異世界?その世界ならゼロを殺さなくてもいいの!?」

 

「はい!!

 招待状が送られてきた異世界は修羅神仏・精霊・悪魔・星から与えられたギフトと呼ばれる特殊な力や道具を持った存在が多数存在しています。

 その中ではゼロさんも、ちょっと変わったギフトをもった一存在にすぎません」

 

「自分で言うのもなんだが、それは結構めちゃくちゃな話じゃないか?」

 

「それほどの世界ということです!

 この世界ならばゼロさんの"ハナ"も一ギフト…一つの特殊能力として処理されます。

 ずっと安全。とは言えませんが対処方法を探す猶予ぐらいはあります」

 

説明はこれで終わりだと一区切りつけたアコールは一度顔を伏せた後に思いきり顔をあげれば大声ではっきりと宣言する

 

「さぁ!ミハイルさん!貴方の前に出された道は二つです!!」

 

「う、うん」

 

アコールの勢いに押されたのかミハイルは狼狽えながらも答える。それに満足したのかアコールは笑顔でやさしく囁きかける。

それは天使のお告げのように悪魔の囁きのように二人へと届いた

 

―――ミハイルさんがゼロさんを殺せば世界に平和が訪れる。とまではいかないでしょうが滅びることは無いでしょう。

 

―――異世界へ行けば、あなたたちは希望を手に入れられるかもしれません。しかし、それは可能性の低い賭けです。ミハイルさんは近い将来に再びゼロさんを殺さねばならないという苦痛を与えられるでしょう。

 

 

さぁ あなたはどちらを選びますか?

 

「もちろん!異世界に行くよ!ゼロと一緒に過ごせるんだ!迷う必要なんかないよ!」

 

アコールの微笑みの裏を読み取りもしようとせずに白いドラゴン、ミハイルは宣言する。

大切な者を殺したくないと。

それに女性ゼロはうっすらと笑いながらも確認をする

 

「本当にいいのか?もしかしたらアコールの奴に乗せられているだけで嘘かもしれないんだぞ」

 

「うん!それでもゼロを殺さなくてもいいかもしれないなら僕はそれにかけるよ!」

 

ミハイルの決意は固い。そう確信しどこか安心したように微笑むゼロに近くには四羽のハトが降り立つ。

それを確認したアコールはゼロに持っていた便箋を受け渡す。

 

「ではこの手紙を開いてください。そうすれば異世界に行けます。あなたが手に入れたもの(・・・・・・・)は全てあなたのギフトとして、あなた共に異世界に行くことでしょう」

 

ゼロはアコールの話し方に違和感を覚えながらも受け取った便箋の封をあけた

そこには

 

―――悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの“箱庭”に来られたし―――

 

「自称家族は殺したし、友人もいないしそんなことを言われても困るんだけど」

 

書かれていた内容に文句を言うとゼロは急に浮遊感に襲われてしまった

ゼロとミハイル、そして近くに止まっていたハト四羽は上空4000メートルの位置へと放り出されていた

 

「ぎゃぁぁぁぁああああああ!ゼロォォォォォォォオオオオオオオオ!!!」

 

「叫ばなくても聞こえてる!君は翼があるんだから体制を整えるんだ!」

 

「っあ、そうか」

 

ゼロの言葉に冷静さを取り戻したのかミハイルは翼を広げバランスを取れば素早くゼロの下へと降りその身を捕まえると同時に

周りに少年と少女たち3人が一緒に堕ちているのを確認するとゼロを背に乗せた後三人も拾って地上へと降りた。

一時期はゼロと使徒四人を乗せて飛んでいたのだ今更子供を乗せても苦ではなかった。

 

地上に降りていく途中では少年たちはそれぞれ特徴的な反応を示していた。

 

―――少年は面白そうな笑みでドラゴンとその背に乗る女性を見ていた

―――上品そうな少女はあり得ないものを見たような表情でドラゴンを見た

―――猫を抱えていた少女はキラキラと瞳を輝かせながらドラゴンを見つめていた

 

そして

地上からはウサ耳が特徴的な少女があり得ない表情で一団を見上げていた

 

「あ…ありえないのですよ…私が呼んだのはあくまでも【人類最高峰】なのです。どうしてドラゴンなんて幻想種の中でも最高種が……」

 

まさかドラゴンライダーでもいたのか、しかし、繰り返すが呼んだのは人類の中で最高峰だ。

単純なドラゴンラダーであろうが呼ばれることはない。それこそ神龍に匹敵する存在を操る存在ならありえないことはないだろうが、

そんな人物が自分たちの呼び声に答えるとは思えない。

四人を呼び出した張本人、黒ウサギは後のことを考え鬱蒼とした気分で一団が下りてくるのを待った。




ゼロの所持ギフト
・ミハイル
・ハナ
 ・妹
  ・ワン
  ・トゥ
  ・スリー
  ・フォー
  ・ファイブ
 ・使徒
  ・ディト
  ・セント
  ・オクタ
  ・デカート
・剣×18
・槍×12
・格闘武具×11
・戦輪×10

※ミハイル、妹と使徒は自我を持っているため完全な制御は不可能
使徒を呼び出す際はゼロと共に異世界へと来たハトが必要




連載したいけどなる可能性は低い
だって私……問題児の原作もってないもの。
この設定で書きたいけど原作を知らないの!
2次小説の知識だけで書くなんて私には無理よ!
だれかDOD3と問題児が好きな方!ぜひ書いて!

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