東方紅焔伝   作:タンベント

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なんか評価とかお気に入りとかとってもうれしいです。

いまだに主人公が出ない・・・

まぁ、気ままに待っていただければうれしいです。


第三炎

 

 

「あれ? 私はたしか・・・・」

 

 

オオカミに襲われ崖の下に落ちてしまったはず

それなのに―

 

 

 

 

生きている

 

 

 

 

これが   ―蓬莱の薬―

本当に私は不老不死の存在になってしまったのね。

体の傷もないし、腕も生えている。

さすがに服は治っているわけがないわね

オオカミのせいで水も食料もなくしてしまった。

 

 

「さて、とりあえず水を探しましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

「あったわ!   喉が渇いてしょうがなかったのよ。」

 

 

川に急いで駆け付ける妹紅は自分の姿を見て絶句した。

 

 

「なっ! 何よ、これ私の髪と目の色が!!」

 

 

妹紅の艶のある黒髪は色素が抜け落ちたかのような真っ白で

眼も黒からウサギのような赤い目になってしまっていた。

 

 

「私の髪と目が・・・」

 

 

呆然とする妹紅、絶えず流れる川は何事もなかったかのように

ただただ流れるだけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、妹紅はなんとか立ち直り歩き続けた。

歩いている途中で煙が上がっているのを見つけそこに歩みを進めた。

歩いている中徐々にその場所が見えてきた。

だが、歩いている妹紅の足取りがおぼつかない・・・

 

 

「あっあれは村ね・・・よかった。

早く行かないとおなかが減って目の前がか・・・す・・む・・・」

 

 

倒れた  妹紅は空腹により倒れてしまった。

 

 

 

そこにちょうど通りかかる一人の影があった。

 

 

「おやぁ?  こんなところに娘っ子がたおれておる。

外傷がないところをみると空腹かね~。とにかく村まで運んでやらないと」

 

 

 

 

 

妹紅が目覚めたのはどこかの家の天井だった。

すぐに鼻に食欲をわかせるにおいが立ち込めてきた。

そのにおいに誘われるように妹紅は立ち上がりにおいの元に歩いて行った。

 

 

「何だい?もうおきてもだいじょうぶなのかい?」

 

 

突然、後ろから声をかけられ振り向く妹紅

そこにいたのは、30代ぐらいの女性であった。

 

 

「さっさとそこをどいてくれないかね娘っ子」

 

「ごっごめんなさい!」

 

「謝らなくていいから早くどきな後、ついてきなよ。」

 

 

いかにも興味なさそうに妹紅を抜き去りにおいのもとに歩って行く。

その後ろをもうは唖然とし、すぐに後ろについて言った。

 

 

その部屋に入るとさっきまでのにおいの原因は

ご飯と大量に肉が焼いてあったのだった。

 

 

「あんた腹減って倒れていたんだろ。ここにあるやつ全部食べていいから。」

 

 

妹紅は、その言葉を聞くなりさっきまで思案していたことを

忘れ目の前にあるごちそうにかぶりついた。

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした。」

 

 

おなかいっぱいになった妹紅は、食べ終わったちゃぶ台をみて

顔が赤くなるのを感じた。

ちゃぶ台の上は肉の汁やご飯粒などがとびっておりすさまじい有様であった。

 

 

今まで食べている光景を黙ってみていた。女性が口を開いた。

 

 

「あんた最初は、丁寧に食べようとがんばっていたようだけど

後半はもう手づかみなってたね~

最初の食べ方をみるにいい感じの貴族かい?」

 

「そっそれはその・・・・」

 

 

その質問に妹紅は、口ごもってしまう。

 

 

「まぁ 言いたくないなら言わなくてもいい。

無理に聞こうとは思わない。それより、もう外は真っ暗になる

今日は家に泊って行きな。」

 

「なにも私のこときかないの?泥棒かもしれないよ。」

 

「なんだい? 聞いてほしいのかい?道端で空腹で倒れる泥棒は

私のものはとれないからね。」

 

「そんなこと! ・・・いいえなんでもない  お言葉に甘えるわ。」

 

「そうかい、とにかくもう暗くなるから布団は向こうの部屋だよ。」

 

 

そう言うと、女性はちゃぶ台にあった食器をかたずけ始める。

妹紅はその部屋に入り布団に入り眼をつぶる。

これからのことを考え始めた。

 

 

私はこのままではまた空腹で倒れてしまう。

なにかいい方法はないのかな

そう言えば、ここの家には狩りの道具がたくさんあったわ

ここで狩りのやり方を学べば私も一人で生きていける。

それまでここに置いてもらえるように頼もう。

とにかくもう寝ましょう。

 

 

 

 

そして、妹紅は夢の世界へ旅立った。

 

 

 




今回まさかの新キャラ主人公より先に出てしまったが

妹紅の人とあまり接触しない理由を作るのに重要な話です。(自分の頭の中では)

とりあえず誤字脱字報告よろしくお願いします。

ではまた今度

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