戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜   作:BLACKRX

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サブタイトルは前回の話の内容次回予告とは違いますが、そこは気にしないで下さい。


第1章(無印) 始まりの歌
撃槍の少女と絆の戦士


二年前(ツヴァイウィングのライブ後)、ルルイエ海域…

 

それはザ・セカンド…ウルトラマンティガがルルイエの”邪神ガタノゾーア”と戦っていた。

 

「デュア‼︎」

 

「グァァァァーーーーン‼︎」

 

しかし…ティガは負けていた、どんなに力を振り絞ってもガタノゾーアはそのティガを圧倒していた。

 

「フゥゥゥ…ハァ!」

 

ティガはガタノゾーアから距離を取り赤、紫、銀のマルチタイプから紫一色のスカイタイプに姿を変え空を飛んだ。

 

「ハァァァ!ディア!」

 

ティガはエネルギーを貯めランバルト光弾を数発放った、全てガタノゾーアに命中したが奴は無傷だった。

 

「フゥゥゥ…ハァ!」

 

それを見たティガは紫一色のスカイタイプから赤一色のパワータイプに姿を変え空中からの急降下を生かした飛び蹴りを喰らわせようとしたが…

 

「グァァァァン‼︎」

 

「ティア⁉︎」

 

ガタノゾーアはその直前に黒い霧…【シャドウミスト】を出しティガの飛び蹴りを防ぎ、ティガにダメージを与えた。

 

「グァァ‼︎」

 

ティガは尚も立ち上がり手にエネルギーを貯め【デラシウム光流】を放つが…

 

「グァァァァン‼︎」

 

ガタノゾーアは蚊に刺された程度にしか感じてないらしく、吠えていた。

 

「ハァァァァ‼︎ディア‼︎」

 

ティガはエネルギーをデラシウム光流より強力な光線【ゼペリオン光線】(パワータイプ版)を放った。

 

「グァァァァン‼︎」

 

流石にこれは聞いたらしく少しだけ怯んだが…大してダメージを与えられていなかった。

 

「…‼︎」

 

それを見たティガ(カラータイマーはなっている)が驚いていたが、すぐにファイティングポーズを取りガタノゾーアに向かおうとしたがガタノゾーアによる触手の拘束により動けなくなる…

 

「デュア!ディア!」

 

パワータイプの力を最大限生かして解こうとするが中々解けない…すでにゼペリオン光線(パワータイプ版)を撃った時にエネルギーを使いすぎていたからだ。

 

「グァァァァン‼︎」

 

そしてガタノゾーアは口から石化光線を放ちティガを石化させた。

 

だが…ティガは世界中の子供達の光の力を借りて蘇った。

その力は子供達の光を得る前のティガを圧倒した、ガタノゾーアを圧倒し…そしてティガは【グリッターゼペリオン光線】を放ち、ガタノゾーアを倒し世界に平和を取り戻した。

 

それ以来ザ・セカンド…ウルトラマンティガは現れていない…

 

それから二年…世界中の脅威はまだ終わってはいなかった。

 

カオスヘッダーの脅威、根本的破滅招来体の襲来、ノイズの脅威…

 

様々な脅威が地球を襲ったが彼等は無事にそれらの脅威と戦い、カオスヘッダーと和解し、残る敵は根本的破滅招来体とノイズのみとなっていた。

 

しかし…まだ地球の脅威は終わることは無かった、コレがまだ地球の脅威の序章である事を知らないまま…

 

 

 

 

とある夢の中…

 

ある公園…そこには一人の女の子が一人の男の子に話しかけていた。

 

「ねぇ、どうしてないているの?」

 

その男の子は泣いていた。

 

「へ?、どうしてって…それはね、あのこたちにたいせつなものをうばわれたんだ…」

 

その男の子はジャングルジムに登っている少年達に指を指して答えた、理由を聞いた少女は…

 

「そうなんだ!わたしにまかせて!」

 

と言って自分より年上の人達に向かっていった、その男の子は止めようとしたが…既に女の子はその少年達に立ち向かい、無事に男の子の大切な物を取り返していた。

 

「ありがとう…えっと…」

 

その男の子はその女の子の名前を言おうとしたが…分からずに考えていると…

 

「そのまえにじこしょうかいしよ!」

 

女の子がそう提案してきたので男の子はそううなづいて自分のなまえを言った。

 

「ぼくのなまえは…」

 

男の子がそう答えたあと、女の子が…

 

「つぎはわたしのばんだね、わたしは……」

 

その女の子が自分の名前を言おうとした時に…

 

ジリリリン!ジリリリン!

 

「うるさい‼︎」

 

夢を見ていた少年はグーパンで目覚まし時計を殴り壊して起きた。

 

「あの夢かぁ…久しぶりに見たな…」

 

その夢を見ていた少年の名は真木一樹(マキカズキ)…1年前に親友の姫矢蓮(ヒメヤレン)からウルトラマンを預かりある敵の情報を集めながら怪獣と戦っている。

 

「今何時…あっ…」

 

カズキは朝起きて時計を見た時…眠気が一気に冷め、急いでご飯を食べ家を出発した。

 

何故彼が急いで出発したのか、その理由は学校に遅刻しそうだからである、しかも今日はこれから通う高校の朝礼がある為急いでいた。

 

「チクショー‼︎レンの奴、先に行くとは‼︎」

 

カズキは取り敢えずショートカットする為に塀を登り塀から塀を飛び越えて学校が見える大通りに出た。

 

「よし‼︎間に合うかも‼︎」

 

と思って急いでいたら…

 

ドン‼︎

 

「「うわ!/きゃあ!」」

 

人にぶつかってしまった、カズキは直ぐに立ち上がりその人に手を伸ばす。

 

「すみません、大丈夫ですか?」

 

「そちらこそ大丈夫ですか?」

 

カズキはその人の顔を見るとカズキと同じくらいの年の女の人だった、しかも…

 

(小さい時の”あの子”に似ている…)

 

「?、どうかしましたか?」

 

「いえ、なんでもないです。」

 

どうやらカズキは彼女の事をさっき見た夢の中の女の子そっくりだった為見ていたらしい…

 

「じゃ、これで…」

 

そう言ってカズキは走ってその場を去って行った…

 

「ん…これって?」

 

しかし、彼は大事な物を落としていた…それは幼い頃にその女の子から貰った大切な物を…

 

「…?」

 

そう少女は渡そうと思ったが、既にいなくなっていた。

 

「取り敢えず、警察に届けた方がいいよね…えっ‼︎」

 

その少女は携帯(スマホ)を取り出して時間を見た後、走ってある彼女が通う学校へと走るのであった。

 

 

カズキが通う学校は私立星天高校と呼ばれる高校で、そこは私立なのに学費が安く、周りからの評価が高く評判である。

 

「ハァハァハァ…」

 

カズキはギリギリ間に合い、朝礼を無事に終わらせ…レンに対して怒っていた。

 

「おい!レン!てめー‼︎」

 

「ははは!悪かったな、あまりに気持ちよく眠っている気配がしたから起こさなかったよ」

 

レンは全く謝罪の心を込めずに言った…

 

その後は普通に学校生活を送っていた、その日常風景をご覧あれ…

 

今日の授業…一時間目 美術

 

バァァァァァン‼︎バァァァァァン‼︎

 

「いいかテメーラ!芸術は爆発だ‼︎」

 

「先生!授業中に火薬は…‼︎」

 

バァァァァァン‼︎バァァァァァン‼︎

 

「聞こえねーぞ!なんて言った?」

 

二、三時間目 体育…

 

「今日はCQCの授業だ…」

 

「BOSS!今日はサッカーじゃ…」

 

「違う!CQCだ!」

 

「「YES‼︎BOSS‼︎」」

 

「ここは…軍事学校なのか?」

 

四時間目 音楽

 

余りの歌声に記憶障害を起こし誰も起きてない…

 

昼休み…校庭で不良達による、抗争が勃発‼︎しかし、教師陣が乱入して、不良全員が警察送り及び病院送り(なお教師陣が乱入してから発砲音が聞こえたのは気のせいだ。)…

 

五時間目 理科

 

「オメーら帰れ…」

 

「いや!授業しろよ!」

 

六時間目 数学

 

「ここはこう解いて…」

 

「……普通だな」

 

「そうだな…」

 

コレがカズキの通う学校の一日だ…

 

「どこが普通だ‼︎どこが‼︎」

 

「カズキ…お前、誰に言っているんだ?」

 

とレポートを書いているレンは何処かの誰かに突っ込んでいるカズキを見てそう言った。

 

「レン…レポートはいつ終わるんだ?」

 

「当分先だ…少なくとも午後の6時までいるつもりだ…」

 

「今日はネクサス以外の”ウルトラマン”についての情報を集めるんじゃなかったけ?」

 

「すまないな…先に行っててくれ、後で合流する」

 

「必ず来いよ!」

 

そう言ってカズキは教室を出て行った…それを見ていたレンは…

 

「あっ!しまった…アイツに伝え忘れてた、なんか不穏な空気があるから注意しろって…まぁ、いいか」

 

レンはそう言った後レポートを書く事を再開した、レン自身自覚は無いが予感が的中するのだ、必ず…

 

その頃、カズキは学校を出て図書館に向かって歩いていた…

 

「確か…街の図書館はコッチの方向だったよな」

 

そう言ってカズキは曲がり角を曲がろうとした時…カズキは違和感を感じていた…

 

(どうして…人が俺以外誰もいないんだ?)

 

そう、本来なら賑やかな筈の大通りから全く人の気配を感じ取れなかった。

 

カズキはいつの間にか懐から【ブラストショット】を取り出し構えて曲がり角を曲がってそこにブラストショットを構えていた。

 

「おいおい…冗談じゃないよな…」

 

曲がり角を曲がった先には大量のノイズがゴロゴロといた、カズキはエボルトラスターの引き鉄を引き弾丸を放ちながら走る、それに当たったノイズの何体かは炭化して消滅するが…カズキを狙ってノイズが攻撃をしてくる。

 

「はっ!」

 

カズキは伏せてそれを躱して路地裏に向かって走っていた、途中…

 

「おねえちゃん!」

 

と人の声が聞こえたのでカズキはそちらに向かって走り出す、そして声のした方向に行くと今朝ぶつかった少女と女の子がノイズから逃げている光景だった。

 

「‼︎」

 

カズキはその方向にいるノイズに向かってブラストショットを向けて発砲する。

 

少女と女の子に向かっているノイズの何体かは倒した後、カズキは少女の元へと走る。

 

「大丈夫?」

 

「はい!大丈夫です!って貴方は今朝の…」

 

「話している場合じゃない、その子は俺が背負うから走れ!」

 

「はい!」

 

そう言ってカズキは今朝ぶつかった少女と女の子と共に逃げ始めた。

 

それからしばらくして…彼等は工場地帯にある、高い建物の作業用の梯子を登り3人は屋上に来ていた。

 

少女の方は荒く息をあげ寝そべっていた。

 

「ねぇ…死んじゃうの?」

 

女の子はと不安な声を出していた…それを見たカズキはその子の頭に手を置いた。

 

「大丈夫だ!お兄ちゃんとお姉ちゃんがいるからな‼︎」

 

「そうだよ、だから心配しないで」

 

とカズキの言葉に便乗して少女もそう言った、女の子も笑顔になったが、カズキの顔が険しくそして懐からブラストショットを取り出し少女が見ている視線の方向に構えていた、少女も女の子を庇うように抱き込む。

 

(やるしかないか…)

 

カズキは変身しようと懐からネクサスへの変身アイテム【エボルトラスター】を取り出そうとした時…

 

「生きるのを諦めないで‼︎」

 

少女が女の子に励ますために言ったと同時に光が彼女を包み、歌を口ずさんでいた。

 

「うぉぉぉぉ!」

 

と同時にカズキも叫びエボルトラスターを鞘から引き抜き彼も【ウルトラマンネクサス】(等身大)に変身した。

 

少女もいつの間にか装甲を身に纏っていた。

 

「シェア‼︎」

 

「え?えぇぇぇぇ‼︎」

 

今、この場所に二つの異なる声が響いていた。

 

 

次回…防人の剣




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