戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜   作:BLACKRX

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ガイアの扱いは不遇になるかもしれませんが…そこは申し訳ございません。


慈愛の戦士と大地の巨人

上空のとある空域そこにはとある飛行要塞があった、その要塞の名はエリアルベース…それは新しく設立されたナイトレイダーと対になる対怪獣攻撃組織である

 

「た、大変です!、市街にザ・ファーストの存在が確認されました、それにもう一つの反応もザ・ファーストに似たエネルギー反応に似ています!」

 

そのエリアルベースでは一人の女性オペレーターが基地司令と参謀にそう報告していた。

 

「ザ・ファースト…数年前に現れた青い巨人…」

 

基地司令、山野純一郎(ヤマノジュンイチロウ)はザ・ファースト…ウルトラマンコスモスを見て何かを思い出すようにつぶやいた。

 

「今になって、どうして現れたんだ…」

 

「多分ですが…この地球に根本的破滅招来体以外の脅威が迫っているという事でしょう…」

 

参謀の千葉(チバ)にジュンイチロウは彼に目を向きそう答え再び画面を見つめていた。

 

その画面にはリドリアス(変異体)と向かい合うコスモスとすぐ横でゴッヴと戦うウルトラマンガイアの姿があった。

 

それとは別の場所で…銀髪に近い白髪でツインテールの少女がその光景を見ていた。

 

「コスモス…私は…」

 

そう呟いて彼女は歩いてその場を離れていった…その少女の瞳には涙が浮き出ていた。

 

そしてコスモスは通常形態であるルナモードでリドリアス(変異体)と戦っていた。

 

「シェア‼︎」

 

「キュエ⁉︎⁉︎」

 

というよりリドリアス(変異体)からの攻撃をいなしていた、リドリアス(変異体)が爪で切り裂こうと腕を振り下ろすがコスモスはそれを手で弾き後ろに回る、リドリアス(変異体)は後ろに回った所を尻尾で攻撃したが…

 

「エイヤ!」

 

「キュエ?」

 

コスモスは華麗にそれを躱して距離を取り、リドリアス(変異体)に【ルナエキストラクト】を放ちリドリアスに取り付いた異形な物だけを切り離し消滅させた後、リドリアスに球状のバリアを張り、リドリアスに鏑木諸島に戻るように伝え、リドリアスが飛び去った後コスモスはガイアと戦っているゴッヴの元へと向かった…

 

コスモスがリドリアス(変異体)を元に戻す1分前…

ガイアはゴッヴ相手に苦戦していた、何故ならガイアの変身者である高山大地は元々科学者であり、体力的にコスモスと同化したムサシや一般の人達に比べたら体力、身体能力が劣る為、ダイチはガイア本来の力を出し切ってなかった為苦戦していた。

 

「ディア‼︎」

 

「クュエーー‼︎」

 

だがそれでもガイアはチョップや蹴り、殴るなどをして抵抗していた…効いてはいるのだがどれも決定打になっていなかった。

 

「グェェ‼︎」

 

「デァァァ⁉︎」

 

ガイアはゴッヴの反撃を受け近くのビルにぶつかり穴を開けてしまう…と同時にコスモスが背後からゴッヴに飛び付き蹴りをする要領でゴッヴの背中を蹴って空中で一回転しゴッヴと向き合う…

 

「ハァァ」

 

「グェェ‼︎」

 

ゴッヴはコスモスに向かって突進するがコスモスはそれを手を使っていなし後方に回った、ゴッヴは後ろに振り向きコスモスに向かってツノから光弾を出すが…コスモスはバックステップし距離を置いてゴッヴが放つ光弾を手で弾きながらゴッヴの方へ進む…

 

(な、なんて動きなんだ…どうやったらあれほどの動きが出来るんだ…)

 

それを見ていたダイチは驚きの声を上げていた、何故ならその動きは、彼が脳内で考えている理想的な動きだったからだ。

 

「ハァァ…」

 

コスモスは光弾をすべて弾きゴッヴに【フルムーンレクト】を放った、その光はゴッヴを包み込んでいた。

 

「やった‼︎ザ・ファーストが奴を…」

 

青いファイターのパイロットやエリアルベースの職員、ガイアはコスモスがあの生物ゴッヴを倒したと思っていた…だが、光が消えるとそこにはゴッヴが無傷のまま立っていた。

 

 

それを見たファイターとガイアは攻撃しようとしたが、突然青いファイターに通信が入り、攻撃の中止命令が出された為攻撃出来ず、ガイアの前にはテックサンダーが目の前でホバリングして待機し動きを抑制していた。

 

コスモスはそれを見た後、ゴッヴに向かって歩き優しくそして動物の様に可愛がっていた…そしてコスモスはゴッヴにリドリアスと同じバリアを張った後、ゴッヴを鏑木諸島まで運ぶ為に飛び去った。

 

ガイアはある事を考えていた…

 

(どうしてあのウルトラマンはあの怪獣を殺さなかったんだ、あの怪獣は根本的破滅招来体の尖兵の筈なのに…)

 

と…しかし、ガイアは知らないあの怪獣は破滅招来体によって連れて行かれた事(誘拐された事)を…

 

それから数日後…鏑木諸島に新しい仲間が増えていた、その仲間は外宇宙(このゴッヴは以前コスモスに助けられた怪獣だったらしい)から来たゴッヴである。

 

あれからすっかり落ち着き(コスモス曰く環境の変化や攻撃された事による混乱らしい)リドリアスやゴモラなどの鏑木諸島に住んでいる怪獣と遊んでいた。

 

「元気になって良かったな…ゴッヴ」

 

それをムサシは遠くから見つめていた、今回ムサシがここに来た理由はある人に呼ばれていたからだ…

 

「遅れて済まなかった…春日井武蔵(カスガイムサシ)君、いや”流武蔵(ナガレムサシ)”君」

 

そう呼ばれてムサシは後ろを振り向いた、そこいたのは顔に傷がある一人の男性だった。

 

「あなたは?」

 

ムサシは自分を呼んだ人がどんな人物なのか訪ねた。

 

「TEAMEYESのリーダーの神隼人(ジンハヤト)だ、君の”本当”のお父さん…流竜馬(ナガレリョウマ)とはTEAMEYES設立前の国防軍時代の戦友だったであり友だった。」

 

「そうなんですか?」

 

ムサシはそれを聞いた時、ほんとうなのかなと思い聞いてみた。

 

「ああ、そうだ奴は凄かった…」

 

そのあとハヤトはムサシにリョウマの様々な事を聞かせていた、その中でもリョウマは怪獣とどんな事をしたら仲良くなれるのかなと相談していた事をあかした。

 

「さて、昔話はそれぐらいにして本題に入ろう…ムサシ君、君があのウルトラマンなんだろ?」

 

「‼︎…どうしてそれを?」

ムサシはどうして正体がばれたのか気になった、そしたら意外な答えが出てきた。

 

「動きを見れば大体わかるんでな、いい動きだった。」

 

ハヤトはムサシの頭に手を置き褒めた。

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「そこでだ、一つ相談があるんだ…TEAMEYESに入らないか?」

 

ムサシはそれを聞いた時、驚いていた…

 

「ぼ、僕がですか?」

 

「ああ、君がウルトラマンとして行動する時に役立つと思うからの提案だ…どうかな?」

 

「も、勿論入れてください」

 

ハヤトからの提案にムサシは了承した、こうしてムサシはTEAMEYESの一員となったのであった…これが後々ムサシにとって自分の成長に繋がるとは知らずに…

 

同じ頃…ダイチはあの後、新しく設立された対怪獣組織XIG(シグ)の隊員となっていた、そこでダイチはザ・ファースト事、ウルトラマンコスモスの戦闘データを見ていた。

 

「どうして…あのウルトラマンは破滅招来体の尖兵を逃したんだろ…うーん…」

 

あれから何故コスモスが怪獣を守る事が気になっていたが取り敢えずウルトラマンとしてXIG(シグ)隊員として頑張る事を誓ったのであった。

 

 

ガイア、コスモス…相対する二つの思想、その違いが後々ある出来事に繋がる事になる事を誰も知らない…

 

 

次回…撃槍ガングニールと絆の戦士

 

少女は出会う…絆の戦士”ネクサス”と幼い頃に遊んだ友達と…

 

少年は出会う…初恋であり撃槍の意思を継ぎし少女と…

 

この出会いは偶然か必然か…だが少なくともこの出会いは偶然では無いという事は確かだという事だ…

 




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