戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
赤い空間の中に一人の少年…いやカズキがいた。
「うん…ここは?」
カズキは目を覚まし周りを見渡した、何も無くただ赤い空間が広がっているだけだった…
「目を覚ましたか…少年…」
「‼︎」
カズキは突然何もない空間から誰かに話しかけられたので驚いて周りを見渡した。
「今、私は君の目の前にいる…」
カズキはそう言われて目の前を見た、そこにはさっきまで無かった黒いシルエットが映っていた。
「アンタは…誰だ?」
カズキは黒いシルエットに向かってそう聞いた。
「私の名前は…ノア、訳あって今はこの姿をしている…」
ノア…彼はそう言った後、黒いシルエットが消えてそこには見覚えのある姿があった。
「レンが変身していた、ウルトラマン…」
カズキはその姿を見たとき、レンが変身していたウルトラマンを思い出し、声に出ていた。
それを聞いた、ノアはうなづきこう言った。
「そうだ、私は彼と同化しこの地球に迫る脅威を短い間だっだが迎撃していた…だが、私はこの形態では【ストーンフリューゲル】が使えない、その為彼は体にダメージを残して戦っていた、そのせいで彼の持つ病気を進行させてしまった。」
と言った同時にカズキの頭の中にストーンフリューゲルの映像が浮かんだ。
「どうしてアンタはこの姿で来たんだ?、他の姿なってからここに来るべきだったんじゃないのか?」
カズキは何故、ノアがこの姿で来たのか疑問に思ったので聞いた、そしてノアはこう言った。
「今すぐにでも追わなければならない相手がいたからだ…いや、追わなければ取り返しのつかない事になっているからだ…」
カズキはそれを聞いてこう思っていた…
(なんで…そんなに恐れているんだ、まるでそれを待っていたら手遅れになると分かっているかの如く…)
そう思った後、彼はある事に気付いた。
「てか…なんで俺の中に?」
カズキはどうしてノアがここにいるのか疑問に思い聞いてみた 、そしてノアはこう答えた。
「気付いて無かったのか?、カズキ…キミは死んだんだ、君の友達を庇ってな…」
「え?」
カズキはノアに言われた時、その時の事を思い出していた、そしてカズキはある事を考えた。
「じゃあ、頼みたい事がある」
「なんだ?」
「アンタの力を俺に貸して欲しい… 俺がレンの代わりに戦う‼︎」
それを聞いたノアは彼に問いた。
「本当にいいのか?、それがいばらの道で絶望の道だとして君にその覚悟はあるのか?」
「最後まで諦めない…それが俺の道であり、進むべき道なんだ」
カズキはノアの問にこう答えた、その時のカズキの目は信念が覚悟が宿っていた…と同時にノアは彼から不思議な力を感じた。
(彼は”光の遺伝子”の持ち主だった…だが、それでも…)
ノアはこの力の正体を感じ取ったが自分の”本来”の力とは遠いが、力の一部を出せると分かった…
ノアは手を差し出しこう言った…
「この力をお前に託そう、頼むぞカズキ…」
カズキも彼の手を取った…
「分かった…任せろノア」
そして赤の空間の崩壊と同時に…彼の手には変身アイテム【エボルトラスター】を握りしめ、そして現実世界へと戻っていった…
そして、現実世界…そこには光線銃をカズキに向かって構えていたナックル星人が落ち着きを取り戻し気絶したレンの所に近づき光線銃を構えていた。
「これで終わり…ブハァ‼︎」
撃とうとした時、突然横からパンチを喰らい吹っ飛んでいた、ナックル星人は殴られた方向を見つめるとそこには…
「待たせたな…ナックル星人‼︎」
ナックル星人が殺した筈の真木一樹(マキカズキ)だった。
「バカな‼︎貴様は俺が殺した筈だ‼︎」
ナックル星人は驚き光線銃を構えて撃とうとしたが先にカズキが【ブラストショット】を構えナックル星人の持つ光線銃を破壊した。
「な、なんだその銃は…ええい!こうなったら‼︎」
と叫んだと同時にナックル星人は巨大化した、と同時にカズキもエボルトラスターを鞘から抜き空に向かって掲げた、すると彼の体は光に包まれ巨大化した。
その姿はさっきのゴツゴツとした姿とは違って、スマートですっきりとした姿に変わっていた。
ウルトラマンネクサス・アンファンス…ウルトラマン・ザ・ネクスト・ジュネッスから進化した姿でザ・ネクスト・ジュネッスに比べ技の威力と数が増えたが基本能力に変化のない形態である…
それを見たナックル星人は予備のブラックキングを呼び出しネクサスに向かわせた…しかし、さっきと違って今度はブラックキングが押されていた、それを見たナックル星人は…
「バカな‼︎対ティガ用に作られた怪獣の筈なのに!何故だ‼︎」
恐怖と驚きが混じった悲鳴を上げていた…
(これで決めてやる‼︎)
「シェア‼︎」
ネクサスはブラックキングを蹴り飛ばした後、腕を十字に組み【クロスレイシュトローム】を放った、クロスレイシュトロームは流れる用にブラックキングに命中し爆散した、そしてネクサスはナックル星人に向き直った。
ナックル星人は逃げようとしたが後ろからネクサスの技の一つである【バーティクルフェザー】が命中し倒れた、ネクサスは倒れたナックル星人の両足を掴みジャイアントスイングをして誰もいない所の山に向かって投げた。
「ギャァァァ‼︎」
ナックル星人は山へ衝突した、ナックル星人は悲鳴を上げて立ち上がろうとしたが…
「シェア‼︎」
「ガァ⁉︎」
クロスレイシュトロームが命中し爆発した、その後ネクサスは光に包まれ消滅した。
病室…そこには傷だらけのレンと仲良く話しているカズキがいた、カズキはレンに今までのことを全てを話した。
「そうか…お前がウルトラマンになるとはちょっと意外だったな?」
「そうか?」
「そうだよ。」
「「あははは‼︎」」
二人は仲良く笑った後、レンは雰囲気を変えて言った。
「一人じゃ限界があるから手伝うよ」
「ああ、ありがとな…レン、これからもよろしくな」
「ああ、親友‼︎」
二人は握手をし決意を固めた。
二人の紡いだ絆が生んだウルトラマンネクサス…しかし、彼等の運命は常に争いの中にあることを知らない…
場所が変わってとある場所…その場所はまるで城のような感じでとても素敵な雰囲気を纏うと同時に不気味な雰囲気を感じていた。
そしてその中ではパソコンをいじっている女性があるウルトラマンをまるでわ恋人もしくは想い人を見つめるように見ていた、そのウルトラマンの名前はネクサス…ウルトラマンネクサス・アンファンスである。
「まさか…、ここであの方に会えるなんて…」
そう言う彼女の隣には銀髪に近い髪の色でツインテールにしている少女が彼女にある事を聞いた。
「なぁ…フィーネ、どうしてそのウルトラマンを見ているんだ?」
それを聞いた、フィーネと呼ばれる女性はその銀髪の少女をビンタし…こう言った。
「貴女が知る必要はないわクリス、さぁ…早く”ソロモンの杖”を起動させなさい…イイわね。」
その時の表情はクリスを怯えさせていた、何故なら今の彼女の表情はとても恐ろしくそして愛憎がはいっていたからだ…
それを見たクリスは何も言えずにうなづきソロモンの杖がある思われる部屋に向かって歩き出した…
フィーネはそれを見届けた後、すぐにでも画面の方に向き直ってこう呟いていた。
「まさか…また貴方様に出会えるとは思っても見ませんでした…すぐにでも貴方様を本当の姿にしたいのですがすみません…もう少し時間を私に下さい、さすればバアル呪詛が解かれ貴方様は真の姿である、ノアに戻すことができます、だから少しだけ待っていて下さいわノア様…」
そう言った後、彼女は笑いに笑っていた…まるで脅威がこれから行われるかの如くに…
覚醒の絆-ネクサス編-the end…
next…始まりの夢-コスモス編-
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