戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
今回はあるウルトラマンと怪獣が現れます…
それではご覧下さい、どうぞ‼︎
始動-ネクスト-
あの事件から数ヶ月後…
一人の少年が友人と共に学校へ向かっていた、その少年は数ヶ月前、ツヴァイウィングのライブがあった会場にいた真木一樹だった、カズキはあの後学校以外の周りの人から…人殺しとか、金泥棒とか言われまくっていたが学校の友達は俺の事をいつも通りに接してくれて助かっている、レンも同様な事を言われたが全くアイツは気にせず学校のみんなと喋っている…
だが、カズキにとってはクラスメイトと担任の先生以外の生徒からは嫌な目で見られ、先生も人殺しめという目で見てくる…それに対しレンは学校から生き残って良かったとか、これからも頑張れとか言われてカズキとは正反対の扱いを受けていた。
そんな日が続いたある日…カズキはレンと一緒に帰っていた、最近カズキはレンの傷の跡がサッカー以外で出来ていることに気が付いていた(場所は近くの河川敷である)。
「なぁ、レン…」
「ん、どうした?カズキ」
「その傷…サッカーの傷じゃないよな?」
カズキは意を決してレンに質問してみた、レンはニコリと笑ってこう答えた。
「ああ、そうだよ…この傷は…」
「見つけたぞ!”ウルトラマン”」
レンが答えようとした時、後ろから黒ずくめの男が現れ、レンの言葉を遮った。
「今日が貴様の最後の時だ‼︎」
そう言って黒ずくめの男は暗殺宇宙人ナックル星人に姿を変え、レンを襲ってきた…
「やめろ‼︎」
カズキはレンの前に立ちナックル星人に立ち向かおうとするが…
「邪魔だぁ‼︎」
「ぐぁ!」
ナックルに殴られ吹っ飛ばされるカズキは河川に転がり、地面に頭が当たり気絶していた…そしてナックル星人の拳がレンに届こうとした時、レンの体が発光し光がやむと姿が変化していた…
ウルトラマン・ザ・ネクスト…それがこのウルトラマンの名前であり、ある日レンが手に入れた力である。
ネクストはナックル星人の攻撃を躱し蹴りを入れて遠くへ吹っ飛ばした、しかし…ナックル星人はある意味驚いた顔をしていた。
「貴様は”ティガ”ではないのか」
そう狙った相手を間違えていたのだ…彼はあるウルトラマンの変身者を狙っていたのだが、波長がそれと似ていた為、間違えてネクストの変身者、レンを狙ったのである…
それを聞いたネクストは…
「ティガ?違う…俺は‼︎ウルトラマン…ウルトラマン・ザ・ネクストだ‼︎デァ‼︎」
ナックル星人に対しそう答え(この声はカズキには聞こえてない)、ナックルに向かって飛び蹴りを放った。
「ぐ⁉︎」
ナックル星人はその飛び蹴りを喰らい、川に入った…
すると、大地が揺れ川の中から一体の怪獣が現れた、その怪獣の名前は用心棒怪獣ブラックキングである。
「ハッハッハッ!やってしまえ‼︎」
「グガァァァァ‼︎」
ブラックキングの肩に乗ったナックル星人の号令と共にブラックキングが人間サイズのウルトラマン・ザ・ネクストを踏み潰そうとした、だが…
「ジュワ!」
ネクストは掛け声と同時に大きくなりブラックキングと同等の大きさになった…
ウルトラマン・ザ・ネクスト・ジュネッス…ネクストが進化した姿で戦闘能力が向上している
そして、戦いが始まった…最初はお互いに睨んでいたが先に動いたのはネクストだった、ネクストはブラックキングに蹴りを入れるがブラックキングはまるで蚊に刺された程度にしか思っておらず、逆に殴り返してきた。
「ハァ!」
ネクストはそれを躱し蹴り、手刀、パンチを入れるがブラックキングは怯む程度にしか感じていない…それもその筈、このブラックキングはティガパワータイプのパワーに耐えられるように強化されている、その為”本来”の力を出し切ってないネクストでは勝ち目は低い…
「ジェア!」
だがネクストは諦めずに攻撃を繰り返すが…
「ハッハッハッ!その程度か!大口を叩いた割には弱いなウルトラマン…ブラックキング!本気を出せ!」
「ギヤァォォォン‼︎」
ナックル星人の号令と共にブラックキングは反撃して来た、ネクストはそれをさっきみたいに躱そうとするが…
「デェア⁉︎」
攻撃を喰らい地面に伏してしまう…
(さっきよりもスピードが速い…だけど!)
「シェア‼︎」
ブラックキングが倒れたネクストを踏もうとした時、ネクストは地面を転がって躱しハンドスプリングの要領で立ち上がった…
その頃カズキは目を覚ましネクストとブラックキングが戦っている光景を見ていた…
だがカズキには分かっていた、このままではネクスト…レンが負けるとカズキは周りを見渡す…そこには何故か拳銃に似た何かが置かれていた、カズキは迷うことなくその銃に似た何かを手にしブラックキングに向けて撃った、それは閃光弾だった…
ブラックキングとナックル星人はその光を直で見た為か…
「ウギャャャ‼︎」
「キシャャャ‼︎」
二体は悲鳴をあげその場で立ち止まってしまった、このチャンスをネクストは見逃す筈もなく、ネクストは両腕を斜めに伸ばしエネルギーを貯め伸ばした腕をクロスさせネクスト最大の必殺技の【エボルレイシュトローム】をブラックキングに向かって放った、ナックル星人はそれに気づきブラックキングの肩の上から飛び降り、ブラックキングは【エボルレイシュトローム】が直撃し青白い光がブラックキングの体を包んだ後、爆発せずに粒子となって消滅した。
消滅を確認したネクストはカズキを見てうなづき空を飛んで去って行った…
カズキはそのウルトラマンを遠くに行くまでジッと見つめていた。
暫くして対怪獣部隊ナイトレイダーが来てカズキに少し質問したが、カズキはそれに適当に答え解放された…そしてカズキはあのウルトラマンがつい最近現れた第三のウルトラマンだと知った。
その後、カズキはレンがいると思われる場所に向かって歩いた。
とある公園…そこには傷だらけのレンが座ってカズキが来るのを待っていた、そして…
「レン…やっぱりお前なのか…あのウルトラマンは…」
「そうだよ、カズキ…それと覚えているか、この場所…」
「ああ、覚えているよ…来るのは【あの日】以来だな」
カズキはそう言った後、レンの隣に座った。
暫く、沈黙が続いた…それを破ったのはレンだった。
「聞きたいことがあるんじゃないのか?」
それを聞いたカズキは…
「いや、別に聞きたいことはない…」
と答えた、その後カズキとレンは昔の思い出話をしていた、例えば当時一緒に遊んだ事や一時見知らぬ女の子たちと鬼ごっこの事や、初恋の話など…カズキは顔を真っ赤にして否定したが、それを見たレンが笑うなど楽しい時間だった…だが、無粋な邪魔ものが入ってきた。
「見つけたぞ!”ウルトラマン”‼︎」
「「‼︎」」
後ろから聞き覚えのある声を聞いて振り返ると、さっきレン(ネクスト)が倒した筈のナックル星人がいた。
「今度は俺自ら相手をしてやる!」
「カズキ…下がって…うぐ⁉︎」
レンはカズキを庇うように前に立つが突然の痛みに苦しみだす。
「な、なんで‼︎今更‼︎」
「レン‼︎」
カズキはレンが倒れたところ見て駆け寄った、するとレンが血を流しているのが見えた。
「まさか…レン!」
カズキはその血を見て気付いた、レンが病気を患っている事を…
「だい…じょ…ぶ…ガハァ⁉︎」
レンは大丈夫と言おうとしたがまた口から血を吹き倒れたがレンの顔に赤い紋章みたいな物が浮かび上がったがすぐに消えてしまった、それを見たナックル星人は…
「どうやら、さっきの戦闘で限界がきたようだな…ならば死ね‼︎憎き”ウルトラマン”‼︎」
光線銃を構えレンに向かって撃った…だがそれはレンに当たる事はなかった…何故ならカズキが庇ったからだ…
「ウグゥ‼︎」
光線はカズキの心臓を貫いた…本来なら彼は倒れる筈だった…だが彼は立っていた、その目に諦めのない魂が込められていた。
「‼︎」
それを見たナックル星人は少しだけ怯えていた。
(な、何故だ?何故…何故俺がこんな奴に…虫の息の筈なのに…何故、怯えている‼︎)
ナックル星人は再度銃を構え撃つがカズキは少しも動きもせず、光線の攻撃をレンから庇い続ける…
レンはその光景を見てこう思っていた…
(やっぱ…お前がなるべきなんだよな…ウルトラマンに…ネクスト…俺ではなく彼に取り付いてくれ、そしてアイツを救ってくれないか?)
と同時にレンは心の中にいる人物にそう言う…
(分かった…今までありがとうレン、君に会えて良かった…)
と心の中にいる人物はそう答えた後、レンの中から消えていた。
(ありがとう、ネクスト…俺もお前に会えて良かった…)
レンもそう答え気絶した。
「クソォォォォ‼︎」
バンバンバンバン‼︎
ナックル星人はずっと撃ち続けるがカズキは一歩と動かない、死んだ筈なのにも関わらず彼は動かない…
しかし、ナックル星人は恐怖に駆られて見ていなかった、カズキの中に一筋の光が入り混むところを…
to be continued…
next…覚醒-ネクサス-
感想お待ちしております。