戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
ではどうぞです。
フィーネがカ・ディンギルを起動する少し前……ノイズたちがどこかの工場に現れて襲撃しており、その中には今まで私立リディアン音楽院付近では現れなかった怪獣が現れていた。
「フッ!」
「セヤァ!」
「グォォォォォォォン!!!」
「キュアァァァァ!!!」
その怪獣の名は超古代怪獣の一種、ゴルザとメルバでありゴルザはコスモス・コロナ、メルバはネクサス・アンファンスと交戦していた。
「フッ……ハァ!!!(コイツ……すばしっこいなぁ……)」
「フッ……エイヤ!!!(なんてパワーだ……だけど……)」
当初、ネクサス・アンファンスとコスモス・ルナはゴルザとメルバを落ち着かせようとコスモスの技の一つで相手を落ち着かせる技であるフルムーンレクトを使い落ち着かせて帰るように促そうとしたが、ゴルザとメルバはそれが効かず、そのまま攻撃を仕掛けられてしまうが、すぐに二人は切り返しコスモス・ルナはコスモス・コロナという戦闘形態へモードチェンジしゴルザに向かって走り、ネクサス・アンファンスは大空へ飛び立ちメルバと戦い始め、苦戦しながらも徐々に怪獣を押し返して今に至る。
「ハァァァ!!!!!!」
「ヤァァァ!!!!!!」
その頃、地上のノイズ戦も響と翼が蹴散らしながらどんどん倒していく。
「セヤァ!!!」
「デアァ!!!」
そしてゴルザとメルバは各々の必殺技、ゴルザはブレージングウェーブ、メルバはクロスレイシュトロームを受けて爆発四散する。
「立花!!!」
「はい!!!」
そしてノイズの方も無事に殲滅し終わった後、翼の端末の方に連絡が入る。
「はい、わかりました……すぐにリディアンに向かいます」
リディアンの方でノイズが現れ今はクリスとガイアが交戦中という報告を聞きネクサスとコスモスは二人を手のひらに乗せて大空を飛んで移動を開始する。
「……!?」
その直後だった、リディアンの方から謎の砲塔が現れたのは……
「アレは……嫌な予感しかしないぜ」
カズキはそう呟くと急いで向かうのだった。
ほぼ同時刻……
「グッ……アア……」
「フィーネェェェェ!!!」
カ・ディンギル付近にてクリスはフィーネとガイアは相対し交戦していたが、二人ともボロボロで地面に膝を付けていた。
「ふふふ……この程度なの?ウルトラマン、そしてクリス?」
「舐めるな!!!」
クリスはフィーネにそう言われるとミサイルを展開し反撃するのだが、フィーネから発せられる黒いオーラによりすべて撃ち落とされる。
「ふふふ……クリス、貴方には感謝してるわ、だってこの力は貴方に教えてもらった力だもの、あの時……回収してよかったわ」
「くっ……ちくしょう……」
クリスはなんとか立ち上がろうとするが立ち上がらず、地面に膝をつく、何故なら彼女はフィーネから与えられたダメージ以外に一瞬でシンフォギアとウルトラマンを無力化した力を前に怯えていたからだ。
「デュワァァァァァ!!!!!!」
それを見たガイアは立ち上がり腕をL字に組んでクァンタムストリームを放つ。
「ふふふ……」
「!?」
だが、その攻撃は謎の障壁によって弾かれてしまい四散する。
「この程度なの?ウルトラマン?」
フィーネはそうガイアに言うと手にエネルギーを貯めて光弾を放つ、放った光弾はガイアに命中し地面を転がる。
「さぁ、これで終わりよ……」
フィーネがそう言ってとどめを刺そうとして光弾を放った時だった、彼女は遠くから来る銀色の流星を見たのだ。
「ハァァァァァ……シェア!!!」
その銀色の流星は光弾を蹴り飛ばしてから地面に着地して構えを取る。
「ハァァ……シェア!!!」
銀色の流星、ウルトラマンネクサス・アンファンスはフィーネを前に構えを取り、その直後に響、翼、コスモスが立つ。
「良子さん……なんで……」
響はフィーネにそう尋ねるが、彼女はその言葉を無視してある方向のみを見る、その先にはネクサス・アンファンスの姿があり頬を染めながらこう呟いた。
「ふふふ、待ってました……貴方様が来るのを」
それを聞いたネクサス・アンファンスは身震いをした後に精神の間へと移ふ。
「……(ノア、お前の知り合いか?なんか俺の方をじっくり見てるけど……)」
カズキは心の中にいるノアにそう話し掛けると彼は暫し彼女を見た後にこう答えた。
(……なるほど、彼女か)
「(知ってるのか?)」
(ああ……君に言った脅威がこの地球に来ていた際に暫く滞在していた時にお世話になっただけだ)
「(そういうことね、てか……完全にアンタに惚の字だぞ、あれ……)」
(ああ……だが、脅威になるならば倒すしかない……)
「(そうだな)」
カズキはノアと精神の間でそう話した後に姿をネクサス・アンファンスからネクサス・ジュネッスブルーへと姿を変えてフィーネに向かって飛び込む。
「待って!カズキくん!」
その後に響も続いて飛び込んでいく、コスモス・コロナと翼もワンテンポ遅れながら二人はそのままフィーネに向かって攻撃を繰り出すが、障壁によって防がれる。
「ヘア!?」
「か、硬い……」
「ふふふ、捕まえた……」
二人はあまりの硬さに驚いているとフィーネはその隙にネクサス・ジュネッスブルーを拘束し、響、コスモス・コロナ、翼を地面に叩きつける。
「貴方様がここに来るのをずっと……ずっと待ってましたわ……だから……共に世界をバアルの呪詛から解き放ちましょう」
「ウ、ウォォォォォォォ!!!!!!」
その後にフィーネは自身を中心に謎の空間を作りネクサス・ジュネッスブルーを閉じ込めた後に黒い球体を形成していく、
「カズキくん!!!」
「フッ……デア!!!」
それを見た響は声を上げ、コスモス・コロナはコロナモード最大の必殺光線、ネイバスター光線を放つがその一撃は黒い球体に通用せずに弾かれる。
「ネクサスが取り込まれた……」
それを見た翼はそう呟いた後に黒い球体は人型に変化した後に弾けて内部からフィーネが出て来て、笑みを浮かべる。
「カズキくんを……カズキくんを返せェェェェェェ!!!!!!」
「落ち着け!立花!」
それを見た響は翼の言葉を無視して突っ込む、その時の姿はあの時に暴走してる姿を連想させた。
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「無駄よ、ノア様はもう……この手にあるの」
響は襲い掛かるがそれは再び障壁によって阻まれ地面に落ちる、その際にその姿は黒く染まっており暴走状態となっていた。
「また見せたか……だが、それでも私には勝てない、それを教えてやろう……」
「ウォォォォォォォォ!!!!!!」
響はそのまま襲い掛かるがそれは全て障壁によって防がれてしまう。
「ウゥゥゥ……アァァァァァァァァ!!!!!!」
響はそれでも攻撃を仕掛ける、無駄と知りつつも彼を助けるために攻撃をくりかえす、だが……
「いい加減、邪魔だ!!!」
響は腹部に光弾を喰らい遠くへ吹き飛び地面に転がり倒れるが、すぐに立ち上がりフィーネを睨みつけた後にすぐに飛び掛かった。
「あの状態のアイツでも歯が立たないなんて……」
「立花!!!」
そのあと、響は何度も攻撃を仕掛けるがフィーネは余裕にそれらの攻撃を防ぎ尚且つ一方的に攻撃を叩き込んでいく、それを見た翼とクリスは驚きながらもその戦いを見つめる。
「む?ウルトラマンがいない?まさか……」
その中でフィーネは二人のウルトラマンがいないことに気がつく。
「デアァ!!!」
その直後だった、ガ・ディンギルの真上からコスモス・コロナがネイバスター光線、ガイアがクァンタムストリームを放っていたのだ。
「ほう……考えたな、だが……」
しかし、その二つの光線はガ・ディンギルに届くことなく消えていく、まるでバリアに阻まれるかのようにそしてコスモスはある気配に気付く、その気配は何度も何度も戦ったカオスウルトラマンカラミティだったからだ。
「ハァァ……コス……モス……」
「フッ……!?(カラミティじゃない……これは……)」
だが、コスモスはその姿を見た時驚愕した……何故ならそこにいるのはカラミティでは無く進化したカオスウルトラマンノイズだったからだ。
「ウガァァァァァァァァア!!!!!!」
カオスウルトラマンノイズは手にエネルギーを貯めると二人のウルトラマンに攻撃を仕掛ける。
「フッ!!!ハァァァァァ……フッ!」
「ウガァァァ!!!」
「グッ……ホアァァァァ!?!?」
それを見たコスモス・コロナはすぐさまコスモス・エクリプスに変身して相対するが、カラミティを超えるパワーとスピードに圧倒されてしまい、月まで吹っ飛ばされてしまう。
「エッ!?」
それを見たガイアは一瞬、何が起きたか分からずカオスウルトラマンノイズを見つめて力の差を実感していた。
「ディアァァァァ!!!」
だが、ガイアはそれでも諦めずに攻撃を仕掛けるが……ノイズの速度は思ったよりも早くすぐに躱されてしまい、地球に向かって蹴りつけられる。
「ヴッ……グァァ……」
その後、ガイアはフィーネから喰らったダメージもあったのか変身が解けて大地に戻る。
「……」
それを見たカオスウルトラマンノイズはすぐに地上のシンフォギア装者達を攻撃しようとするが……
「エイヤ!!!」
月に飛ばされたコスモス・エクリプスが飛び蹴りをカオスウルトラマンノイズに喰らわせて吹っ飛ばすがカオスウルトラマンノイズはすぐに態勢を立て直してこちらに向き直る。
「フッフッフ……」
それを見たカオスウルトラマンノイズは笑顔を見せた後にそのままコスモス・エクリプスに対して向き直る。
二人の宿命の対決がまた、始まろうとしてるのであった。
to be continue……
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