戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
遂にフィーネとの決戦が始まる。
「ハァ!」
「アアァァァァァァァァ!!!」
カズキことウルトラマンネクサス・ジュネッスブルーと響は共にカオスウルトラマンカラミティ立ち向かっていく。
まずネクサス・ジュネッスブルーが奴の気を引きつけるべく攻撃を仕掛ける。
「フッ!ハァ!」
ジュネッスブルーの放つ鋭い蹴りはカオスウルトラマンカラミティを捉えるが、奴はそれを躱してそのままカウンターを決めにくる。
「そこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
が、その直後に再び首筋に響の跳び蹴りが炸裂するが先ほどまでと状況は違うので威力は抑えめになり、怯む程度となる。
それを確認した響は急いでその場を離れて再び放つ体制に入るが、それをカオスウルトラマンカラミティは見逃す筈も無く捕らえようとするが……
「(そこだぁぁぁぁ!!!)セヤァァァァァァ!!!」
その隙をついてネクサス・ジュネッスブルーが回し蹴りを繰り出して蹴り飛ばしそのままラッシュの追撃に入る。
「ハァァァァァァァァァ!!!(これでどうだァァァァァァァァ!!!)」
そのラッシュの速度はとても早く、流石のカオスウルトラマンカラミティも防戦一方となっていたがすぐに持ち直して反撃に転じネクサス・ジュネッスブルーを蹴り飛ばす。
「まだまだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
が、すぐさま響の突撃パンチ(俗にいうスクラップフィスト)を放つが既に二度喰らってるカオスウルトラマンカラミティはそれを躱すが……
「フッ!ハァァァァァ……セヤァァ!!!(余所見禁物だぞ!コラァァァ!!!)」
それをネクサス・ジュネッスブルーが手に作った球体でそのままの勢いでキャッチし、その勢いを更に加速させるように一回転してそのままぶん投げる。
「ぐお……おぉ……」
カオスウルトラマンカラミティはその一撃を腹部で喰らい、膝をつく……どうやらこの一撃は今までの中で一番効いたのか地面に膝を付け、響はボールがスーパーボールの如くぴょんぴょん移動して安全域まで移動する。
「(一気に決める)フッ……ハァァァァァ……」
それを見たネクサス・ジュネッスブルーは腕にエネルギーを集中してアローレイシュトロームを放とうとする。
「アアァァァァァァァァ!!!」
が、カオスウルトラマンカラミティは叫び声をあげると同時に衝撃波を放ってきた。
その衝撃波かははとんでもない力を感じたネクサス・ジュネッスブルーはエネルギーを貯めるのをやめて急いで響を衝撃波から守るためにかばう。
「フッ……(いない?)」
ネクサス・ジュネッスブルーは響を衝撃波から庇った後に正面を向いたがそこには既にカオスウルトラマンカラミティの姿は無くなっており、それを見たネクサス・ジュネッスブルーは変身を解いてカズキに戻り、響の元へと向かう。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
それを見たカズキは安心した後にふと響の表情を見て色々と察する。
(そっか……仲直りしたんだな)
そう考えていると突然、カズキは響に手を握られた後にこう言われる。
「私の親友を紹介するよ!」
「ああ、だけどそれは今度にさせてもらうよ……流石に眠い」
こうして二人はそう話した後に仲良く歩いて帰路に着く、二人は暫く一緒に歩く。
「じゃあ、また明日な……響」
「うん、ばいばい!」
そして分かれ道に着くと二人はお別れをしてそれぞれの家に帰るのだった。
「……というわけで私達は別行動させてもらうわね、フィーネ」
「そう……けど、ダーラムの仇は取らなくていいの?」
「大丈夫よ、彼は彼で決着をつけたがっていた……望み通りに終われて本望でしょう、だから仇は打たないわ、それに相手も相手なりに全力で戦ってくれましたしね……」
その頃、ある館にて……周りには沢山の死体が転がっており、そこで二人の女性がある話をしていた、片方はフィーネと呼ばれる銀髪のロングの女性で、片方はカミューラと呼ばれた黒髪ロングで少しオーラが怖い女性だった。
「最後に質問だけど、彼の……カオスウルトラマンの調整は完璧なの?」
「ええ……だけど、仇敵の登場のせいで少し精神の方がやつれてるみたいね、これは計画を早める必要はあるわ」
「成功を祈ってるわ、フィーネ……」
「ええ……その時は全力で戦いましょう」
二人の女性はそう会話すると、カミューラは影に消え……フィーネは銀髪から茶髪になり眼鏡を掛ける。
「コスモスゥゥゥ……コスモスゥゥゥ……」
「ふふ……さて、完全聖遺物ネフシュタインの調整は完了し、後はもう起動あるのみ、最後に貴方の調整ね……カオスヘッダー、クリスから聞いていなかったら利用していなかったわね……」
そしてフィーネはソロモンの杖を取り出すとそれをカオスウルトラマンカラミティに埋め込む、するとカラミティは強烈な光を放つとその姿を変える。
「フゥゥ……フゥゥゥ……」
その姿はカラミティをベースに胸のコアのところがネクサスのジュネッスやジュネッスブルーのようなエナジーコアが現れ、更に背中には以前、現れたカオスヘッダーの集合体であるカオスダークネスのような翼が生える。
「ふふふ……そして、私を取り込め!!!カオスウルトラマンカラミティ!!!いや、カオスウルトラマンノイズ!!!」
そして最後にフィーネは高らかにそう叫ぶとカオスウルトラマンノイズはフィーネを吸収しその力を高め、そのエネルギーは最早……手がつけられないほどだった。
「フフフ……フハハハ!!!(これが力か……素晴らしい……素晴らしいぞ!力が漲る、溢れる!)」
そしてフィーネはネフシュタインの鎧やソロモンの杖の力の持つパワーでカオスウルトラマンノイズを制御下に置いて自身の力を確認し高らかに笑い終えると変身を解く。
「さぁ、計画実行と行こうか……ふふふ……ははは!待っててください、ノア様……私が解放してみせますから」
フィーネの高らかな笑い声はこだまする……世界の終わりと始まりを告げるように、その後に謎の軍人達が屋敷の中に突入してくるが……彼らは成すすべなく全滅した。
「はっ、嘘だろ……」
その翌日、クリスはその館へと戻り衝撃な光景を目にした……そう、周りには大量の死体があったのだ。
「動くな!」
「!?」
それを見て驚いていると後ろからドアを蹴り破る音が聞こえ、そのあとに男性から銃を突きつけられ思わず手をあげる、周りには大量の黒服や何やらアーマーをつけた兵士達が厳戒態勢で銃を構える。
「アタシはやってない!アタシがきた時にはもうこうなってたんだ!しんじてくれよ!」
クリスはそう叫ぶが、周りのアーマーを付けた兵士はそれを無視し突き進む、それを見たクリスは驚いてると特異災害二課の風鳴弦十郎が入ってくる。
「知ってるよ……君は何もしてないことはな」
「え?なんで!」
その直後だった、突然屋敷が爆発して瓦礫が二人に迫るがそれを弦十郎はそれを片手で防いだ後にクリスは色々と叫ぶ、今までのことが全て爆発し発散してるクリスに彼はこう告げる。
「大人を信用しろ、君はもう一人じゃない」
それを聞いたクリスは少し半信半疑になっていた、それは紛争地帯での経験から信用できないでいたが、最近、再会したムサシのお陰でもう一度信じようとする心は蘇っていた。
「……本当にあんたが信用できるかわからない、だけどうん、信用するぜ」
そしてクリスはそう答えた後、弦十郎とともにその屋敷を後にする。
その時だった。
「どうした?ダイチくん?なに、わかった!」
「ん?どうしたんだ?」
突然、ダイチから通信が入る……その内容は弦十郎にとって驚くべきものだった。
「学園にノイズが現れた……クリスくん、手伝ってくれるか?」
「もちろん……それにムサシも戦ってるんだろ?」
そしてクリスはイチイバルを纏って空を駆ける……以前は無かった力を手にして友達を守るべく。
「デュワァァァァ!!!」
リディアン音楽院では少し前にあったノイズ反応を検出し出動してる隙を突かれて大量のノイズが現れていた。
が、それを高山大地がウルトラマンガイアに変身して戦っていたからだ。
「デュア!!!(くそ、どれくらいいるんだ?おっと!)」
ガイアにはほかのウルトラマンと違い制限時間はない、だがエネルギーか切れかけるとカラータイマーがなるのだ。
ガイアはシェルターに避難しようとする生徒達や先生たちを守るべく奮闘するがそれでも数が多く苦戦していた。
「手伝うぜ、そこのウルトラマン!!!」
押し負けそうになった時だった、上からイチイバルを纏ったクリスの弾幕射撃か降り注いで大量のノイズを消滅する。
それを見たガイアは
「ふふふ……」
「くっ……」
ガイアが地上で奮戦しているころ、デュランダル保管室前にて色々あって天井をぶち破って入ってきた弦十郎はフィーネとなった櫻井良子と交戦していたが……
「良子くん……この力は……」
弦十郎はフィーネとなった良子の持つ圧倒的な力を見て驚く、なぜならそこから出ているオーラは人間ならざるものとなっていたからだ。
「……まさか、完全聖遺物を圧倒する人間がいるとは驚いた、だが流石にこの力までは対抗できなかったみたいだな」
そう、その力はカオスの力……カオスウルトラマンの力を手にし発揮した彼女を前に弦十郎は圧されていたのだ。
「……じゃあね、弦十郎楽しかったわ」
そしてフィーネはそう言ってデュランダルの保管室に入りガ・ディンギルを起動させる。
「さぁ、始まりだ!」
そして始まる、世界を始まりと終わりへ導く戦いが……
to be continue……
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