戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
ダーラムとヒュドラの襲撃から数時間後…
ここは特異災害機動部二課の司令室…そこに何時ものメンバーの他に見覚えのない方々がいた為弦十郎は頭を抱えていた。
「さて…何処から話せばいいんだが…」
それは奏の回復が予定よりも早かったことと、ダイゴが来たからである、ダイゴは今の所は設立途中の地球防衛隊・スーパーGUTSのメンバーであると同時にGUTSの隊員でもある。
スーパーGUTSとはナイトレイダー、TEAMEYES、GUTS、GUYS、XIGなどの特殊防衛チーム(国防軍及びG.U.A.R.Dは解体されない)などを統合して出来る予定の部隊で特異災害対策一課と二課も編入予定の防衛チームである。
「しかし…この状況はいつ陥った?」
弦十郎が余計悩んでいるのは別の理由もあった。
「つまり…お兄さんがあのザ・セカンドだったのですか?それはい、いつから?」
「それはダイゴに聞いてくれ、私に聞かれても困る」
「まぁ、順を追って話すから落ち着いて…」
「これが‼︎落ち着いてなど入られませんか⁉︎お兄様!早く話して下さい‼︎どうしてザ・セカンドになったのかを!」
「落ち着け!取り敢えず落ち着け!」
と翼が冷静ではなくなり、ダイゴと奏がとても困っていたり…
「そうですね!私は自分なりに頑張ってみます!」
「はい、それがいいですよ」
響が翼のマネージャーで、二課のOTONAの一人である緒川慎次に悟られていたり…
「これがガイアか…もっと詳しい話を‼︎」
ガシ‼︎バキボキバキボキ‼︎
「痛い痛い痛い痛い‼︎離して!指が指がァァァァ‼︎」
XIGの隊員でスーパーGUTSに編入予定の少年、高山大地は二課の方でも戦闘力が高い(シンフォギアを纏った装者並のパワー)カズキに両手を握られ、指から変な音が聞こえてくるほどだった、流石の弦十郎も我慢の限界が来たのか…
「テメェら‼︎大人しくしろ‼︎話もできないじゃねえか‼︎」
「「……」」
弦十郎はキレたと同時に話していた、みんなは黙り込んでしまったと同時に弦十郎は奏のことを話し始めた。
「奏は二年前のノイズのライブ襲撃の後、病院に運ばれたが…なんとか一命を取り留めただけだったんた、だが…ダイゴがGUTSのツテでGUYSの病院に入れて貰ってオーバーテクノロジーで治療をして貰ったんだ…ただ、そのことはダイゴから内密にする様に言われていたから、外国の病院に移ったと言ったんだ」
それを聞いた事情を知っていたメンバー以外はかなり驚いていたが…(特に翼が)
「それじゃあ司令、僕と奏は隊長に報告する事があるのでこれで…あ!それと大地、お前は残ってみんなのオペレーターのサポートを任せたからな」
それを聞いた大地はとても驚いていてこう言っていた。
「ちょ!ちょっと待って下さい!それは聞いてない…」
「じゃあ、頑張れよ…後輩!」
「翼…私もダイゴと一緒に戻るから、またな」
「ま、待ってかな…」
「ちょ!ダイゴサァァァァン⁉︎」
そう言ってダイゴと奏は司令室を出て行って行った、それを見ていた翼と大地はえーという顔をして見ていた…それから2日間様々な事が起きていた、響が落ち込んで親友の未来と緒川のおかげで立ち直った後、弦十郎の元で修行(カズキもまた鍛え治そうと加わった)を受けたりしていたのだった。
そして時が流れ…
「私のドラテクは凶暴よ‼︎」
「…マジスカ?」
デュランダルを運ぶ作戦…天下の往来独り占め作戦が始まった、何故…この作戦が始まったのかそれはお偉いさんの乗った車が何者かに襲われ、殺害されデュランダルの移設計画が始まったからである。
「ディア‼︎」
「シュア‼︎」
「ハァ‼︎」
初っ端からカズキがウルトラマンネクサス・ジュネッスに、ダイチがウルトラマンガイアとなり、そこに現れたカオスウルトラマンカラミティと戦闘を始めていた。
「これだけ置いて逃げちゃう?」
「それは駄目ですよ!」
その頃、響と了子はノイズに囲まれ身動きが出来ない状態に陥っていた。
「それもそうよね…」
「‼︎」
ドォォォン!
と了子が響にそう言い返すと、ノイズが二人を襲撃し始めていた。
「うう…いてて…り、了子さん?」
響は目の前でなんかバリアを張っている了子を見て驚きの声を上げていたが、了子は響の表情を気にせずにこう言った。
「自分のしたいようにしなさい」
「はい!」
それを聞いた響は返事をした後に歌を歌い、ガングニールを纏ってノイズの群れに向かっていった。
「ディァァァ‼︎」
「シェアァァァ‼︎」
ズゥゥゥン…
「フン!」
その頃、ガイアとネクサスはカオスウルトラマンの猛攻を前に手も足も出せずにいた。
「シュア!」(奴の強さはあの三人よりも強いな)
「ディア!」(ああ、データベースを見る限りではあの巨人はザ・ファーストの第二形態、エクリプスの戦闘力をコピーしている…だから!)
ガイアの言葉にネクサス・ジュネッスはうなづき二人は違う方向に向かって走り出したら。
「?」
それを見たカオスウルトラマンカラミティは奴等が何をしたいのか分からずに困惑していて動けなかった。
「ディア!(今だ!カズキ!)」
「シュア!(合点!)」
ガイアはネクサス・ジュネッスに合図を送り、それを見たネクサス・ジュネッスは…
「シュァァァ!」
シャァァァァ‼︎
クロスレイシュトロームをカオスウルトラマンに向かって放った。
「ハァ!」
ビュン!ガァァァァァァァ‼︎
だが…その光線はカオスウルトラマンが張ったバリアに弾かれていた。
「ディア!タァァァァァ…」
シュン…パァァァァ!
「ディアァァァァ!」
シュルシュルシュルシュル!
ガイアはカオスウルトラマンがネクサス・ジュネッスの放ったクロスレイシュトロームを防いでいる隙を突いて、ガイアの最大の必殺技であるフォトンエッジを繰り出した、だが…
「シュア!」
カオスウルトラマンはバリアを消すと同時に空へと飛び上がり、それらの光線を回避した。
「シュア⁉︎」
「ディア⁉︎」
それを見たガイアとネクサス・ジュネッスは少し驚いていて足を止めてしまった、それを見たカオスウルトラマンカラミティは好機とばかりに…
「ハァ‼︎」
ザ・ファースト…ウルトラマンコスモス・コロナモードの技であるネイバスター光線のコピー技であるカオスバスター光線をネクサス・ジュネッスに放った。
バシィィィン!
「セァァ⁉︎」
ガシャァァァン‼︎
ネクサス・ジュネッスはカオスバスター光線を直撃し、そのまま宙を舞い工場を巻き込みながら地面に倒れたと同時に変身が解かれた。
「ディア⁉︎(カズキ⁉︎)」
ネクサス・ジュネッスの変身が解けた姿を見たガイアは少し驚いていたが、すぐにカオスウルトラマンカラミティに向き直りそのままガイアスラッシュを放とうとしたが…
「ハァ!」
ダァァン!
「ディア⁉︎」
ドカ!ドゴォ!バキ‼︎
「ディアァァァァ⁉︎」
ガァァァン‼︎
カオスウルトラマンカラミティは高速移動でガイアに接近し、それに気づいたガイアは殴ろうとしたが、その暇も無く連続パンチを喰らってそのまま工場に沈んだ。
ガシャ…ダッ…
ピコン!ピコン!
「…ディ、ディア」
ガイアは少し朧げながら立ち上がり構えを取ったが大分消耗したのか、カラータイマーが鳴っていた。
「フフフ…」
「ディアァァァァ‼︎」
それを見たカオスウルトラマンカラミティは笑顔を見せていた、それを見たガイアは少し気味が悪いと思ったが立ち向かわなければと思いそのまま向かって行った、そんな時だった…
「シュア!」
バァァン!
青い閃光がカオスウルトラマンに襲ったのは…
「‼︎⁉︎」
カオスウルトラマンは何が起こったのか分かっていたのか、空を見上げていた。
「シェア‼︎」
そこにいたのは先程、カオスウルトラマンカラミティのカオスバスター光線が直撃し、変身が解けた筈のネクサスだった、ネクサスは先程のジュネッスの赤とは違い青い体色に変わっていた。
「ディア⁉︎(カズキその姿は?)」
ガイアは青いネクサスに尋ねるとこう答えた。
「シュア(これが本当の奥の手、ジュネッスブルーだ)」
ネクサス・ジュネッスブルーはガイアにそう答えると、カオスウルトラマンに向き合った。
ウルトラマンネクサス・ジュネッスブルー…その姿こそがカズキの本来の力でありレンから引き継いだ光を自分の力に変えた姿である、動きやすい姿であると同時に総合能力はジュネッスを軽く上回っている。
だが…カズキは気付いていた。
(奥の手を解禁したはいいが勝てないな)
この姿を用いても決してヤツ、カオスウルトラマンには勝てないことを…
(さて、どう戦うか…)
とネクサス・ジュネッスブルーが考えていた時だった。
ビュァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎
「「⁉︎」」
謎の金色の光の柱が伸び、そのままネクサス・ジュネッスブルーたちの方向に向かってきた。
「シュア!」
それを見たネクサス・ジュネッスブルーは喰らったらヤバイと思い、急いでガイアに接近し、担いでそのまま上空へと飛び上がりその光を回避したのだった。
(こ、これは…)
(ひ、ひどい…)
ネクサスとガイアが見たのは斬られたみたいな跡を残した、工場地帯の姿だった…
to be continue…
感想、アドバイス…待っております。