戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
ネクサスが闇の巨人とカオスウルトラマンカラミティと交戦して約一ヶ月が過ぎていた。
その間にも色々あった…まず、響の身体には天羽奏が装着していたシンフォギア・ガングニールの破片が心臓部にあったこと…
もう一つは以前、特異災害対策ニ課は闇の巨人(等身大)と交戦したことがあったということだ、そして…その時の目的はウルトラマンティガの変身者だったことだ、その時に現れたのは三体の巨人で、新たな黒の巨人…カオスウルトラマンカラミティは出ていなかったということだ。
あとは…翼と響の関係が最悪だということだ、その理由はカズキ達が闇の巨人とカオスウルトラマンカラミティに交戦した翌日に起きたことだった、それは響のメディカルチェックを終え、ガングニールなどのシンフォギアの説明があった後のことだった、カズキがブラストショットについて説明しようとした時に、ノイズが現れ翼と響が出撃した時のことだった。
その時の響は翼と一緒に戦いたいと伝えたが、翼は響のことを認められずにいた為こんなことが起きた。
「なら、戦ってみる?私とあなたで…」
「え?」
突然、響は翼に戦いを挑まれライダーキックみたいな技・【天ノ逆鱗】を喰らいそうになったが、弦十郎がそれを拳で防ぎ高い靴がボロボロになったということだ。
それから一ヶ月…二人の歯車は噛み合っておらず、また…翼はカズキとの連携も出来てない、と言っても元々カズキはそもそも響に合わせている為、噛み合わないのは当たり前だが…
「何故?あの子に合わせようとするの?」
「響はまだ、実戦を経験して間も無いんだ…しょうがないことだろう?だから俺たちで支えなくちゃいけないだろ?」
「そんなもの…必要無いわ、だって彼女は戦う覚悟も持ち合わせていないのよ」
「それはお前の勝手な想像だろ?それを決めるのはお前じゃ無い、響だ‼︎」
翼とカズキもまた、お互いに相容れない関係だったのか。どんどん日に日に対立していく…
そんな中、一人の少年が街中を歩いていた…その少年の名は春日井武蔵(以下ムサシ)で、高2なっており友人と一緒に街中を歩きながらあることを話していた。
「なぁムサシ!今日は流れ星がよく見えるから何時もの場所に向かおうぜ‼︎」
「うん…」
だが、ムサシはあることを考えていた…それは一月前のニュースでカオスウルトラマンが現れた所を見たからだ、しかも…その時に、新たなるウルトラマンを見たこともだ。
「ごめん…今回は一人で見るよ」
ムサシは今回は一緒に見ないと友人に伝えるとその友人は少し驚いた表情をしていた。
「ムサシ…珍しいなぁ、一人で見るなんて」
「そうかな?」
ムサシは友人にそう言われて少し心外だな、と思いながらも聞き直した。
「ああ、意外過ぎてびっくりだぜ…何時もお前なノリノリで返してくるからさぁ」
「そうだっけ?」
「うん、そう…」
「「はははははは!」」
それを聞いたムサシとそう言った友人はお互いに笑い合ったが、ムサシの心の霧は晴れなかった…その後、ムサシは友人と別れた後、ある公園に向かった、その公園は高台にあるせいか余り人は来ていなかった。
「ここに来るのも、半月ぶりかな…」
ムサシはそう呟いた後、下にビニールシートを引いてその上に座って上を見上げた…
「……」
ムサシは空を見上げるとまだ星は見えてなかったが、夕暮れが見せる雲の幻想がとても綺麗で言葉を失っていた、ムサシは少し空を見上げた後、少し仮眠を取るために少し横になったのであった。
その頃、響は一番の親友である小日向未来に電話をしていた。
「ごめん…急な用事が入っちゃった、今晩の流れ星見に行けないかも…」
「ありがとう…ごめんね…」
その内容は今晩流れ星を見に行こうという約束だった、響はガングニールをノイズの群れに向かって行った、カズキもまた別の場所から駅のフォームに入りブラストショットを構えてノイズの群れに撃っていたが、途中から聞こえてきた轟音の方向に行くとそこには、”顔が黒い”響がノイズの群れを粉砕していた。
「なんだよ…あれは?」
カズキは何時もと違う響を見て、何時もと違う心の流れが流れていることに気が付いていた。
「……この感じは、まさか…」
カズキはこの気配を以前感じたことがあることを思い出していた、それは半月ほど前にネクサス・アンファンスと交戦したダーラムたちとは違う別の闇の巨人の気配に似ていたからだ。
ドォォォン!
「‼︎、しまった‼︎今は考え事をしている場合じゃなかった」
カズキは爆発の音で気が付き、響の後を追って行った。
「大丈夫か?響!」
カズキは響に追い付き話しかけたが、響はカズキの言葉を無視してあることを呟いていた。
「流れ星?」
「は?」
その後、響とカズキはジャンプして上にある公園の所に着地して、響は翼にある事を大きな声で言った。
「私だって守りたいものがあるんです!だから!」
「だから?どうするんだよ?」
「「⁉︎」」「この声は?」
響がそう宣言した時だった、突然違う方向から声が聞こえたのでその方向に振り向くと一月前にカズキが交戦した銀の鎧を装着した少女が立っていた。
「ネフシュタインの鎧?」
翼はその鎧を見て驚きながらそう答えていた、それはその鎧が翼にとって因縁があったからだ。
「あっ…お前はあの時の?」
カズキは同時にエボルトラスターを取り出して空に掲げていた。
「また、ボロクソなやられにきたのか?」
カズキがそう言ったと同時に光に包まれネクサス・アンファンス(等身大)に変身していた。
「え?」
響は突然カズキが変身したのを見て驚いていたが、カズキは以前、響の前で変身したので特に抵抗は無かった。
だが…
「テメェの相手は別のヤツだよ!頼んだぜヒュドラ」
「ヒャヒャヒャ!テメェの相手は俺だァァァァ!」
突然現れた闇の巨人の一人ヒュドラが街中に現れ、住人はパニックに陥っていた。
「シュア!」
それを見たネクサス・アンファンスは等身大から本来の大きさに戻りヒュドラと対峙した、その頃翼と響では…
「翼さん!やめて下さい!相手は同じ人間ですよ‼︎」
「「戦場(いくさば)で何を馬鹿なことを‼︎」」
響の静止を無視して翼はネフシュタインの鎧の少女と戦闘を始めていたらだが…翼はネフシュタインの鎧の少女を前に劣勢だった。
「シェア!セェア!」
フン!フン!
「遅い!遅いぜぇぇぇ!この程度かよ?ヒャッハー!」
ドドドドドドドドドドドドドド‼︎
「シェアァァ‼︎」
ドン!
その頃、ネクサス・アンファンスではヒュドラを相手に苦戦していた、それは相手のスピードがとても速く攻撃が当てられなかったからだ。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
一発一発の攻撃は大したことは無いのだが、これ以上喰らうとヤバイということは分かっていた。
「ヒャヒャヒャ!この程度か?ならこれで終わりだぁぁぁぁぁ!」
ヒュドラがネクサス・アンファンスに止めを刺そうとする同じ頃…翼もまた、ネフシュタインの鎧の少女を相手に奥の手を使おうとしていた。
「月が覗いているうちに決着をつけましょう…」
「う、歌うのか…絶唱を…」
ネフシュタインの鎧の少女は少し怯えていた為逃げようとしていただが…動けずにいた、それはネフシュタインの鎧の少女の陰に小刀が刺さっていたからだ、それは翼が忍者である緒川慎次から教わった技の一つである影縫である、翼は響の方に振り返りこう言った。
「防人の生き様!覚悟を見せてあげ…」
「全く…変わってないなぁ、翼は…」
「「‼︎」」「え?」
翼の言葉を遮るように一人の女性が目の前に着地した。
「え?ど、どうして…ここにいるの?奏…」
「よ!久しぶりだな、翼!それにえーと…」
その女性は翼のパートナーだった少女、天羽奏だった、彼女が到着と同時に止めを刺そうとしたヒュドラに一体の巨人が高速な飛び蹴りを放っていた
「うお!」
それを喰らったヒュドラは地に伏してその方向を見たそこにはある光の戦士がいた。
「テュア!」
その戦士の名はウルトラマンティガ…ザ・セカンドと呼ばれ世界を古の闇の侵攻から人類守った戦士だった。
to be continue…
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