戦姫絶唱シンフォギア〜装者と光の戦士たち〜 作:BLACKRX
特異災害二課では、謎の高エネルギーを検知した為、シンフォギア装者である響と翼を招集していた。
「司令!なにが!」
先に来たのは翼だった、翼はモニターを見るとそこには自分が先程戦った銀色の巨人と”以前二課を襲った三人の巨人”の一人である赤い戦士が向き合っていた。
「すみません!なにがあったんでしょうか!」
響は少し遅れながらも司令室に着きモニターを見た時、あの時の巨人がいたのを見てビックリしていた。
「アレは…あの時の…」
響はネクサスの姿を見てとても驚いていたが、弦十郎はそれ以上に驚いていた。
「ザ・フィフスにダーラム、この地球に何が起ころうとしているんだ…」
弦十郎は戦っている光の巨人と闇の巨人を見てそう呟いていた。
弦十郎達、特異災害起動部二課の面々がその二体の戦闘を見ている頃、ネクサス・アンファンスはダーラムのパワーに苦戦していた。
「この程度か?ヌゥゥゥン!」
「シェア!」
ズサァァァ…
ダーラムのパンチは今まで戦った怪獣達よりも強く、一発でも喰らったらまずいとウルトラマンネクサス・アンファンスは本能で悟っていた、しかしかもやられている訳にもいかないのでネクサス・アンファンスはダーラムのパンチに合わせてカウンターキックをお見舞いしたが…
「この程度か?ヌゥゥゥン!」
ドォン!
「ヘェア!」
その蹴りが効かず、逆にダーラムのパンチを喰らい遠くへ吹き飛ばされてしまい、地に伏してしまう…
「ヌゥゥゥン!」
「ヘェア」
ドン!
ダーラムはそれを好機と見たのか、そのまま殴り掛かるがネクサス・アンファンスは横に転がって躱し立ち上がった、その頃ネクサス・アンファンスの中ではカズキがノアにあることを尋ねていた。
「ノア、ヤツに勝つには力を一つ解放する必要がありそうだ」
カズキはダーラムと戦ってなかヤツのパワーに対抗する為には力を解放する必要だと確信していた為、カズキはノアにそう尋ねたがノアはそれを聞いてこう言った。
「それはお前が決めることだ、私は何も言わない」
「分かった、じゃあ…使わせてもらうぜ」
それを聞いたカズキはそう答えた、カズキが”右腕”を胸のコアに手を当てると同時にネクサス・アンファンスもまた”右腕”を胸のコアに当て、赤い光がネクサスの身体を覆い、それが消えるとネクサスの姿が変わっていた、先程までの銀色の姿とは異なっており身体は赤く、胸のコアにカラータイマーが着いていた、その姿の名は【ウルトラマンネクサス・ジュネッス】…彼の親友、姫矢連が全盛期の頃に変身していた姿である。
「ハァァ…」
それをモニターで見ていた特異災害二課のメンバーは驚いていた、何故ならあの巨人…ザ・フィフスの姿が変わっていたからだ。
「シェア!」
「姿が変わった所で!ヌゥゥゥン!」
ダーラムは姿が変わったネクサス・ジュネッスを見て少し驚いていたが、だが…それは彼にとっては”既に見たことがある”という光景だったからだ、だが彼は知らないネクサス・ジュネッスの変身が特化では無く総合であることを…だから、ダーラムは何時も通りに殴り掛かった、何故なら赤の姿が自身の同じパワータイプであると勘違いした、だから…
スカ…
「‼︎」
「シュア!」
ドゴォ!
「グヌ‼︎」
ネクサス・ジュネッスに攻撃を躱されそのままカウンターキックを喰らい怯んだのだ、ネクサス・ジュネッスはその隙を見逃さずにどんどん追撃を仕掛ける。
「シェア!シュア!シェァァァ‼︎‼︎」
ドガ!バキ!ドゴ!ドガ!
「ヌゥゥゥン!調子に乗るなぁぁぁぁぁ!」
ブゥン!スカ…
「シュア!」
ドガ!バキ!ドゴォ!
「グフ…‼︎」
ネクサス・ジュネッスに追撃され堪忍袋の尾が切れたのかダーラムは渾身の力を込めて殴ったが…ネクサス・ジュネッスはそれを紙一重で躱し、そのまま連続パンチを繰り出し最後に蹴りを入れ距離を取った。
シャン!シャン!ジリジリジリ‼︎
「ハァァァァァァ‼︎」
シャン!
「シェアァァァァ‼︎」
ネクサス・ジュネッスはそのままエネルギーを溜め、怯んでいるダーラムにネクサス・ジュネッスの最大の必殺技【オーバーレイシュトローム】を放った。
「うぉぉぉぉ!」
ダーラムはそれに気付いたのか目の前に闇の波動のバリアを張り防いでいたが…オーバーレイシュトロームは勢いを殺さずそのまま貫通しダーラムに命中する。
筈だった…
ドン‼︎バァァァァン!
「‼︎」
「なっ‼︎」
だが…突然目の前に氷の壁が現れオーバーレイシュトロームを防いだのだ。
「この氷は…まさか…」
ダーラムはこの氷に見覚えがあった、と感じた時だった。
「ダーラム…こんなヤツを相手に何をやっているの?」
「そうだぜ…ダーラム、ヒャハハ!」
遠くのビルから声が聞こえネクサス・ジュネッスとダーラムはそちらの方向に振り向むくと世紀末ヒャッハーの格好をした男性と不思議な雰囲気を放っているが明らかに別格の雰囲気を放っている女性がいた。
「カミーラにヒュドラ…何の用だ?」
ダーラムは二人に何かを訪ねていると不思議な雰囲気を放った女性がこう答えた。
「【彼】が見つかったのよ、近々フィーネに断って会いに行く予定よ、だからダーラム…あとはアイツに任せてさがるわよ」
と女性がそう言った時だった、突然ダーラムの後ろから巨人が現れた、その巨人はある戦士にいや…ザ・ファーストことウルトラマンコスモスと酷似した巨人…カオスウルトラマンカラミティだった。
「……」
「ふん、分かった…カミーラ、マイフレンドに会いに行こう」
ダーラムはカオスウルトラマンを見た後、人間体になり二人と合流し姿を消したのであった。
「‼︎、シュア!」
ネクサス・ジュネッスは後を追おうと空を飛ぼうとしたが…
「ジュア!」
ビュン!
「ヘァ!」
バン!
ネクサス・ジュネッスはカオスウルトラマンの光弾を弾いたものの、既に奴らの消息を追えなくなっていた。
「!」
ネクサス・ジュネッスは光弾を放った方向を見ると既にカオスウルトラマンは姿を消していた。
「……ヘァ!」
ネクサス・ジュネッスは周りを見たあと、空に飛び立ち消えて行った。
ネクサスが戦闘を終えて暫くして…
カズキはレンに電話をしてし今までの経緯を話していた(あとは約束をすっぽかしたことを謝っていた)。
「ネクサスとは正反対の性質を持つ闇の巨人に、装者に、シンフォギア、お前今日は色々とありすぎたな…」
カズキからの話を聞いたレンは少し呆れながらもそう言っていた。
「それなぁ、はぁ…」
「でも、良かったじゃないか…響と再開できて良かったじゃないか」
だが…カズキはそれを聞いても何故か浮かない顔をしていた。
「それはそうかもしれないけどさ…でも、昔会った時とは大分性格が…じゃなかった、心の流れが変わってたよ。」
「心の流れ?どんなところが?」
カズキは人の心を見抜くことに少しだけ長けている、大抵当たることが多かったがノアと融合してからはそれが確実になっていた、カズキはそれを心の流れとよんでいる…
「”人助け”が趣味になっている…しかも無償でだ」
「…それは本当か?」
「ああ…響は過去に何かあった、それが影響して彼女は人助けを趣味を通り越して生き甲斐になってる」
カズキの意見を聞いたレンは少し考えごとをした後、こう答えた。
「暫くは彼女のことは様子見だな、何かあったら遅いけど、コッチはコッチで対策を考えておくよ」
それを聞いたカズキは安堵したのかフゥ…と溜息を着いてこう言った。
「ありがとな、レン…少しは楽になったよ」
その言葉を聞いたレンは安心してこう言った。
「どういたしましてかな…それじゃお休み」
「ああ、お休み…」
カズキは通話を止めて空を見ていてある事を思い出していた、それは数年前のあの日に彼女と出会った時の星空を…
「そういえば、あの時も星空はこんなにも綺麗だったな…」
カズキは誰もいない所でそう呟いた後、うちに帰るべく歩く速度を速めるのであった…
その頃、月面では一体の巨人が地球を見ていた。
「この星に来るのは久しぶりだな…ムサシは元気だろうか」
その巨人の名はウルトラマンコスモス…この星でザ・ファーストと呼ばれている青い巨人だった。
to be continue…
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