簡単な話だ。物語に創り変え、若干の材料を加えて少々バレない程度のリアルを付けてある。
「Reincarnation」
あまり体力はあるほうじゃない。だから少しだけ生き急ぎ、伝えようとしようじゃないか^_^
ネタバレを先にしておくと、世の中に疲れて死ぬ訳、それであの世と呼ばれる場所で再起のチャンスを与えられて世の中へもどる為に苦労やら極楽してくんだ。
では、しばし宜しくお願いします。
いつ眺めてもこの人集達は皆、何処へ舵を取り歩いて行くのか…ただぼんやり眺めている。
ここはボロいが豆からちゃんと淹れてくれる店だ。今時はチェーン化されていて、豆から瞬時に淹れてくれる店もある事は
承知してる。が、あまり人を待ちそこで大切な話しをするのには個人的に厳しいと感じるだけで、無理に個人店を崇拝してるわけじゃない。
オレは未だにブラックのコーヒーと、、、こいつを止めれないでいる。
落ち着くんだ。特に1人が落ち着く。
しかし、今日は特別な日だ他に3名、あわせて合計4人とここで、待ち合わせしている。
4人の内訳は今では弟分のナリキ。2人目は目の前のビルの看板にまで飾れてる、女優のチオリ。
オレは3人目に入れておこう、ナオト。4人、4人目は少々説明しずらいんだが、ここで集まり姿が見えるのは
⚪︎ナリキ、▫︎チオリ、⚫︎ナオトの3人で俺達3人には、かけがえのない▫︎4人目の人物がいるって事。
⚪︎「お疲れ様です!早い時間に狙いましたが見事渋滞でやられましたよ!」
生きの良い弟分が2番手で到着した。
⚪︎「その様子だと、ブラックαコーヒーといったとこですね?笑」
もはや2人には不思議な会話文で互いを悟れる仲だ。あえて質問へも答える事はしない。
⚫︎「車で街へ来るのは時間がかかり過ぎるな、オレは電車を乗り継いで知らない間に到着してる感じが好きだ。」
⚪︎「シャーっシャシャ!!まぁそれも最高ですね!!」
⚫︎「なるほど…まぁ一杯頼んで、、とホラ」
⚪︎「あーっ!!コーヒーと一緒に1番落ち着く瞬間!!」
⚫︎「チオリは時間かかるんだろな?あんな有名人なんだからよ」
⚪︎「どうでしょうね〜?自分には絶対時間厳守ってメール来てましたよ。」
⚫︎「時間までまだあるからな、焦らず時間潰してまとうぜ年に1回の日だからな」
注文したブレンドとカフェオレが運ばれて来た。
⚫︎「やっぱブレンドか。笑 1番合うからな、なぜカフェオレまで?2杯一気飲みか…?」
⚫︎⚪︎「いえいえ…あっ!!そういう事だよな。ハイ!そういう事ですよ。悪い気が利かなかったよ」
ナリキは4人目の分、マサトさんの分を注文してくれていた。
⚪︎「最近はなんか材料が乏しくてポディションは、ショートばかりで利食い虫になってますよ」
⚫︎「良い事だよ、材料ないほど細い場である意味楽だ。」
ナリキには、ある一定の分野においてオレの知り得る情報を伝授してある。仕事、投資、などなどだ。
後からの説明より、今先に説明しておく。俺達は、いや3人は自殺の失敗者だ。
と、今じゃ言えるようになったんだろう。時間の経過は強力過ぎる、全て過ぎ去り過去になるのだから。
⚪︎ナリキ⚫︎ナオト チオリの3人は自殺サイト出身だ。
今日はその特別な日って訳で、俺達3人が1度この世からあの世へ旅行へ行った記念日だ。
俺自身がまだ納得もいかずに生かされてる事実がたまに辛くなる事がある、それでもまだ少しの間は悪あがきしようと決めた。
▫︎「ワッ!!」
⚪︎⚫︎「ウワッー!!」
⚪︎「っていきなりですか!?」
⚫︎「全く気配感じなかった…役者だな」
▫︎「今1番ノッてる女優って言ってよね」
⚪︎「……ぁ」
⚫︎「何飲む?」
▫︎「相変わらずアンタ達2人くらいね!私見ても全然!!ふつうなの」
それが本人にとってどれほど安心と信用出来る事から言ってるセリフという事はすでに知っている。
現に仕事場から移動し、そこでなるべく地味に一般市民に溶け込む為に着替えてきたのかも解る。
▫︎「アイスコーヒーブラックで」
⚪︎「めずらしい〜」
⚫︎「へぇ。ストレス?」
▫︎「最近はブラックで飲むようになってるの、いつまでも子供扱いしないでよ」
素でプリプリするところは確かに愛嬌あって可愛い。少し大人びて美人にも見える。
各自年齢は⚪︎ナリキ22歳⚫︎ナオト28歳 チオリ20歳
各自飲みたい飲み物の注文も終え、役者は全員揃った事を再認識し
⚪︎⚫︎▫︎「今日までお疲れ様」
⚪︎⚫︎▫︎「そしてこれからも」
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