ボッチプレイヤーの冒険 ~最強みたいだけど、意味無いよなぁ~   作:杉田モアイ

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27 解らない?

 「さぁ、遠慮せずどうぞ」

 「ああ」

 

 俺の目の前には大皿に盛られたサンドイッチと呼ばれる料理が並んでいる。見た所、サンドイッチと言うのはパンで色々な具をは挟んだだけの簡単な料理のようなのだが、その簡単さが最大の問題だ

 

 手元にはフォークもナイフも無い。となるとパンを使った料理なのだからそのまま手掴みで食べればいいようにも思うが、これは本来は目の前にいる姫さんのための料理だと言うのが曲者だ。俺たちみたいな者ならともかく、他国のとは言え王族が手掴みで物を食べるなんて事が本当にあるだろうか? それとも、いくつかの物には銀の楊枝が刺さっている所を見るとこれを使って食べるのだろうか?

 

 「(一体どうやって、そしてどれから食べるべきなんだ?)」

 

 せめて、目の前で俺が食べるのを見ているアルフィンが一緒に食べてくれればまだ食べ方やどの具から行ったらいいのか解るのだが、彼女は俺の反応を見るためなのかまったく手をつけようとはしない。おかげで正解が解らない俺は美味そうな料理を前にしてお預け状態、ずっとサンドイッチとにらめっこだ

 

 「好きな物から食べればいいですよ。サンドイッチは軽食ですから、コースと違って食べる順番は特に決められていませんから」

 「あっ、ああ」

 

 食べ方が解らず、一向に手を出そうとしない俺を見て遠慮をしているとでも思ったのか、それとも言葉通りコース料理のように食べる順番があるのではないかと俺が悩んでいると思ったか(これはある意味正解だが)アルフィンは助け舟を出すつもりであろう、そう声を掛けてくれた。だがなぁ

 

 「(だから、これはどうやって食べるのが正解なのかを教えてくれよ!)」

 

 この外見的特長から、どう考えても手掴みでいいような気がする。いや、俺にはそれしか食べ方が考えられない。そして百歩譲って王族でも手掴みで食べる料理があったとしよう。だが、目の前のサンドイッチの中にはソースのかかっているものや、なにやら白い粉が振り掛けられている物まであるではないか! これが俺たちのような身分の者が食べるのなら問題はない。手にソースがついたら舐め取ればいいのだから。しかし、目の前にいるお姫様がそんな礼儀作法に外れた事をするとはとても思えない。と言う事は、この料理にもちゃんとした食べ方があるはずなのだ

 

 アルフィンは俺が高級宿屋に泊まってそこの料理を食べた事があるから、このサンドイッチと言う料理を食べさせて感想を教えてほしいと言っていた。ならばあまりに常識から外れた食べ方をしてしまったら、本当にそんな所の知識を俺が持っているのかと疑われてしまうんじゃないか? もしもだぞ、もしもそんな事になったら、折角目の前にぶら下げられた人参《美味そうな飯》を取り上げられてしまうんじゃないか?

 

 そんな妄想から思考の堂々巡りに嵌まってしまい、動けなくなってしまった俺。なんてこった! 目の前には最高の料理が並んでいると言うのに手も足も出ないなんて

 

 「どうかしました? 遠慮せず食べてもらっていいですよ」

 「ああ、解っている」

 

 その言葉に手を出そうとするも、寸での所まで行ってはまた手を引っ込めてしまう。しかしこれではどうしようもない。恥をさらして食べ方を聞くべきだろう。この姫さんの事だ、きっと高級宿屋の話もまったく疑わず「知らない料理では食べ方が解らなくても仕方がないですね」と言って、にっこりと微笑みながらあっさりと教えてくれるだろう。そうだ、そうに違いない!

 

 そう考えて度胸を決め、さぁ、聞くぞと・・・

 

 「失礼いたします、アルフィン様。もしかしたらこの方は、食べ方が解らないので手をつけるのを躊躇なさっているのではないでしょうか?」

 「えっ? ココミ、何を言っているの? いくらなんでも流石にそれは無いのではないかしら? だってサンドイッチよ」

 

 メイドさんの一言に小首をかしげ、一瞬何を言っているのだろうか? と言う顔をした後、アルフィンは白百合のような可憐な笑顔を浮かべ、訳の解らない事を言い出したメイドさんにそう答えた。あ~可愛いなぁ、畜生! そんな顔で否定されたら、はいその通りですとは言い辛いだろうが。でもこれで本当に八方塞がっちまった。流石にあの会話のあとに、こちらから「実は本当に食べ方が解らないので教えてください」と言い出せるわけが無い

 

 少しだけ情けない顔をアルフィンに向けた後視線をサンドイッチに戻し、結局先ほどまでのように固まったままの姿勢で睨みつける。いや、同じ様にではないな。先ほどまで以上に絶望的な状況に陥ったおかげで、だらだらと冷や汗まで出てきちまった。一体どうやったらこのピンチから抜けだせるんだ? まるで蛇に睨まれた蛙のようにピクリとも動かず、じっとサンドイッチとにらめっこする俺。そんな俺を見て

 

 「まさか、本当に食べ方がわからない・・・とか?」

 

 流石におかしいと思ったのか、アルフィンがたずねて来た。だが今更そうですとも言いにくいし、流石に俺にもプライドがある。ここはアルフィンの力など借りずに、なんとしても自分の力で!

 

 「はい、すみません。食べ方を教えてください」

 

 なんて考えや決意など目の前のサンドイッチの魅力に勝てるわけも無く、またプライドを捨てたら食べられると言うのならそんなもの簡単に捨てましょうとも! そう! 教えてほしくば土下座しろと言うのなら簡単に、それもこれ以上無いと言うほど見事な土下座をして見せるね! なんてまるで自慢できない自信もたっぷりだ。そんな俺の心の叫びが聞こえたのか、それとも俺の言い方が可笑しかったのか、アルフィンはクスクス笑いながら、しかし馬鹿にしたような素振りはまるで見せずに俺にサンドイッチの食べ方の作法を教えてくれた

 

 「うふふっ、解らないのなら先に言ってくれればよかったのに。まさか本当にサンドイッチをどう食べていいか解らなかったとはね。これは昔、カードゲームが大好きなサンドイッチ伯爵と言う貴族がいてね、あまりにカードゲームが好きすぎた彼は食事を取る時間も惜しいからと言って、ゲームをしながらでも片手で簡単に食事を取れるようにと研究して出来上がったのがこの料理なのよ。だから豪華に見えるかもしれないけど、見た目の通り手掴みで食べれば大丈夫よ」

 「だが、ソースがかかっていたり、白い粉がかかっている物がある! これも手掴みで食べるのなら指先がよごれてしまうぞ?」

 

 先ほど俺が疑問に思った事をアルフィンにぶつけてみる。それにこの二つ以外にも、物によっては具がパンより多く、食べ方によっては手がよごれてしまう物もあるはずだ。それなら、そのようなものだけは何か特別な食べ方があるのではないか? そんな俺の疑問に対して、アルフィンは不思議そうな顔をして

 

 「え? 汚れたら横にあるおしぼりで手を拭けばいいだけじゃないの」

 「へっ?」

 

 そう言うと、サンドイッチの皿の横に置かれた木の器に巻くように畳まれていくつも入れられた真っ白い濡れた布を指差した。何を言っているんだ? こんな上等そうな布を手の汚れを取るために使うだと!? 俺はこの驚くべき事実に、かなりの衝撃を覚えた

 

 実を言うと、俺もこれはなんだろうと思っていたんだ。貴族や金持ちが食事を取る時に服が汚れないよう布を敷く事は俺も知っている。だが、これは少し濡れている為、敷けば服が濡れてしまうだろう。それに敷くだけならこれだけの数は要らないはずだ。しかし使わないのならわざわざメイドが用意するわけが無い。正直俺にとってサンドイッチの食べ方以上に謎な存在だったんだ。しかし、まさかこの布が手についた汚れを取るためだけに用意されたものだったとは

 

 「さすが王族、こんな上等そうな布をそのような用途に使うとは」

 「え? これって誰でも使うんじゃ・・・? まさかうちの城でも、おしぼりを日常的に使うのって私たちだけなの?」

 

 驚いてメイドと執事の方を向くアルフィン。それに対して執事はあわてる事なく、恭しく答えた

 

 「アルフィン様、イングウエンザー城ではメイドたちも含め使用いたしますが、この者の様子からするとこの国では御手拭を使用する文化が無いのではないかと思われます」

 「ああ、なるほど。そう言えば外国にはおしぼりは無いって聞いた覚え、あるかも」

 

 執事の返答に何か思い出したのか、ほっと胸を撫で下ろすアルフィン。そんなアルフィンを見ながらも俺は動揺していた。なんとこの布を使うのは王族だけではなく、使用人であるメイドまで使うと言うのか。こいつらの国と言うのはどこまで裕福なんだ?

 

 「エルシモさん、この国では一般的ではないかもしれないけど、この布はおしぼり、または御手拭と言って手についた汚れを取るためのものだから、手が汚れたら遠慮せずに使ってくださいね」

 「ああ、それではありがたく使わせてもらうとしよう」

 

 正直こんな真っ白で清潔そうな布で手の汚れを拭うなんて、それだけで緊張してしまうが郷に入りては郷に従えだ。いくら緊張するからと言って、ここで手の汚れを舐めて取る訳にもいかないだろうから、ありがたく使わせてもらう事にする

 

 「それではもう解らない事はないわね? ならサンドイッチを堪能して頂戴」

 「おう! ありがたく頂くとしよう」

 

 すべての説明が終わって再度アルフィンからサンドイッチを進められた。さぁ今度こそ、今度こそサンドイッチとやらにやっとありつけるぜ! そう思うと今度はどれから食べようか? どれが一番旨いのだろうか? なんてついつい目移りしてしまう。そんな事を考えながら皿を見渡していると、ある一つのサンドイッチが俺の目に飛び込んできた

 

 「よし、最初はこれにしよう」

 

 俺が目を付けたのは、この収監所に連れてこられて最初の朝に出されたパン。確かクロワッサンと言う名前だったはずだが、それを使ったサンドイッチだ

 

 「えっ? それを最初に?」

 

 なんて声をメイドが発したのだが、アルフィンがそのメイドの言葉を抑え、再度好きなものを好きな順番で食べてもいいからと言ってくれたので、俺はそのままこのパンを最初に食べると決めた

 

 食べる前に観察すると、このサンドイッチは他のものと少し違っている気がする。他のサンドイッチと違って一口大ではなく、小さめにわざわざ焼いたのであろうクロワッサンに切り目をいれ、その中にはパンからはみ出るほどの長さのこげ茶色のスティックが入っていて、その上から白い卵の白身を泡立てたようなソースがかかっている。また、これは何かの種だろうか? スライスされた大きな種をローストしたものがその白いソースにちりばめられていた

 

 手に取り、香りを嗅いで見るととても甘い香りがする。なるほど、あのメイドが最初に選んだのを驚いたのはこのサンドイッチが甘いものだったからか。しかし実は俺、本当に甘い物には目が無いんだ。それにこの収監所で毎日朝食に出されるジャム。あの砂糖と果物をたっぷりと使った、今までの生活では食べる事ができなかったほど上等で美味いジャムでさえ、このお姫様が普段食べているものよりもかなり劣るという話だ。それならばこの料理はどれほどの甘味と美味しさを俺に味合わせてくれるのだろうか? そんな想像によって、この甘そうなサンドイッチへの期待がより一層高まる

 

 期待に震える手で小さなクロワッサンを掴み、口に運ぶと

 

 「っ! 甘っ! 美味っ!」

 

 なんだこれは? 噛んだ瞬間にまず口いっぱいに広がるのはバターと焼けた小麦の香ばしい香り。そして朝食用のクロワッサン以上にサクサクとした食感になるよう、一層一層がより薄く、硬く焼きあがるように作られた生地と、それに挟まれた白いソースの柔らかな食感が、歯ごたえはいいが舌に当たるには少し硬すぎるのではないかと思わせるほどの生地をやわらかく包み込む事によって絶妙の舌触りにしている。そして中に入っているスティック状の物の濃厚な味わいと独特の香り、そして淡い苦味がサンドイッチ全体の甘さをより引き立てて、もう俺が思いつく言葉では表現しきれない! もう最高だ! あまりの美味さに天にも昇るような心地よさだぜ

 

 しかしこのソース、食べた事が無いものだが、口に入れると砂糖を入れたミルクのようなコクと香りが口の中で広がっていく。もしかしたらこれはうわさに聞くアイスクリームと言うものなのか? いや、あれは確か氷菓と言い換えられるとおり冷たいはずだ。それに話に聞くアイスクリームのように溶けていくような感じではあるものの、同時に口に広がる柔らかな甘さはどこか温かみも感じさせられる

 

 「教えてくれ、これはなんと言うソースなんだ? それにこの具は?」

 「ソース? ああ、これは生クリームです。今回はガナッシュに負けないよう、コクの強い乳脂肪分45パーセントのものを使用しているそうですね」

 

 生クリームだと? 聞いたことがある。牛の乳からかなり長い時間を掛けて作るため、寒い地方でしか作ることが出来ないと言う高級嗜好品、確かアイスクリームの原材料になるものだったはずだ。なるほど、この生クリームを凍らせた物がアイスクリームなんだな。確かにアイスクリームに外見が良く似ているな。まぁ、高すぎて食べた事はないのだが

 

 それとガナッシュに負けないようにだと? そもそもガナッシュとはなんだ? もしかして、この茶色くて少し酒気を含んだ酸味と淡い苦味のある独特の味がする甘くて美味しい具の事だろうか?

 

 そう思い、パンからはみ出ているガナッシュとか言うものだけを取り出して口に入れてみる。噛むと少しの抵抗の後にすっと切れ、それと同時になんとも言えない甘さとそれを引き立てる淡い苦味が口いっぱいに広がる。それと同時にとても良い香りが鼻腔をくすぐり、おもわず笑みがこぼれそうになるぜ。おお、なんと言う美味さだ! 甘いもの好きを公言していた俺ともあろうものが、こんな旨いものがこの世にあると言う事を今まで知らなかったとは! いや、これほどの物だ。きっと王族しか手が出ないほど高価な、そしてかなり手に入りにくいものなのだろう

 

 「あ、ガナッシュと言うのは簡単に言うとチョコレートを一度溶かして生クリームやブランデー、香辛料などを加えて固めたものです」

 「ちょっチョコレートだって!?」

 

 聞いた事がある。確かにアイスクリームも町で取る食事4回分くらいするほど高い嗜好品だが、チョコレートはその比ではないほどの高級品で、まさに貴族しか口にする事ができないほど高価なもののはずだ。そうか、これがチョコレートと言う奴か。確かにチョコレートならば俺なんかが知るわけが無い。しかし、まさか死ぬまでにチョコレートを食べる事ができる日が来るとはな

 

 「その反応からすると、この国にもチョコレートはあるみたいね」

 「ああ、ある。だが、一部の貴族しか手に入れることの出来ない高級品ではあるがな。なるほど、かなり苦いという話だったが薬としてではなく、調味料として使えばこれほどいい香りがするのだな」

 

 そう告げるとアルフィンは不思議そうな顔をした。ん? 俺、なんか変な事を言ったか? 

 

 「俺が前に聞いた話からすると、確かチョコレートと言うのは強力な殺菌作用のあり、さらに老化を遅らせる効果もあると言われている高価な薬だったはずだが? 違うのか?」

 「えっ? チョコレートってお菓子・・・って、ああ、そうだ! 聞いた事がある」

 

 そう言うと、アルフィンはうんうんと頷き、一人で納得して

 

 「そう言えばカカオの含有量が高いとお通じの薬とか癌予防に効くとか言う話を聞いた事があるわ。それにチョコレートに含まれているポリフェノールは抗菌・抗酸化作用があって、その効果で活性酸素を、簡単言うと老化の原因物質の発生を抑える作用があったっけ」

 

 と、思い出したのであろう、チョコレートの薬効をペラペラと話し始めた。う~ん、正直難しすぎて何を言っているのかよくは解らないが、どうやらアルフィンの国でもチョコレートは薬として使われているようだな

 

 「あっ、でも私たちの国では薬と言うよりお菓子のイメージが強いのよね。砂糖やミルクを加えて全体のカカオの含有量を50パーセント以下にするとかなりおいしいのよ。私の場合は40パーセント以下にしたミルクチョコレートの方が50パーセントのビターチョコレートより好きね」

 「お菓子だと? こんな高級品を薬ではなく日常的な嗜好品として扱っているというのか?」

 

 なんと言う事だ。貴族にしか手に入らないような高級素材を薬ではなく嗜好品のお菓子として扱うとは。本当にうらやましい。しかし、アルフィンの国とこの国とでは食品に対する考え方だが、俺程度の常識ですらあまりに違いすぎる。それにシャイナやメイドたちの強さを見ると一人一人の強さも・・・

 

 そんな事を考えながらふとアルフィンの方に目を向けると、なにやら複雑そうな、難しい顔をしていた

 

 「どうかしたのか?」

 「ん? ああ、別にたいしたことじゃないわよ。先ほども言ったけど私の国とこの国とでは物の価値が、特に食品の価値が違うから誰かを招いた時とかに変なものを出してしまったら驚かせてしまうなぁなんて考えていただけ」

 

 その割にはかなり難しいそうな顔をしていたような気がするのだが? まぁ、一国の姫さんの考える事だ、きっと貴族や鮮血帝に食事を出すなんて事もありえるだろうから、俺が考えるよりよほど難しく考える必要のある事もあるんだろう

 

 「さて、いつまでもチョコレートの話をしていても仕方がないし、他のサンドイッチも食べて感想を聞かせえもらえるかしら?」

 「おう! 任せて置け。さて、それでは次はこの肉がたっぷりのサンドイッチを貰うかな」

 

 そう言うとエルシモは、先ほどメイドがアルフィンに改良したから試食してほしいと頼んでいた”ローストビーフ”なる肉料理が挟んであるサンドイッチに手を伸ばす。自分たちがここで食べている料理よりはるかに上質だという肉料理がどれほどのものなのかと、大きな期待を寄せて

 




 活動報告始めました(冷やし中華風)
 こんな物、あったんですね。とりあえずこれからは出張などで更新が遅れる時はこちらで書こうと思います

 今回の話ですが、エルシモは色々と勘違いしています。知識がないので仕方がないのですが、生クリームは最初からホイップした状態で作られるとか思っているし、アイスクリームも生クリームを凍らしただけで出来るとか考えてます。まぁ、他にもいくつか勘違いしているのですが、そのあたりは語られる事も無いでしょう。本編とは関係ないので

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