風邪を引いた八幡が学校を休んで寝ていたら、いつの間にか隣に何故か一色いろはがいて……

そんな感じで短くグダグダな内容です。

久々の投稿で誤字とかあるかもしれません。


pixivにも投稿してあります。

1 / 1
八幡「後輩に看病」 いろは「されちゃってください♪」

「あ、せんぱい起きましたか。おはようございます」

 

「ん、おはよう」

 

「体調はどうですか?」

 

「ん、まあ大丈夫かな」

 

比企谷八幡17歳、最近いろいろあって疲れていたのか風邪を引きました。そのため学校を休んで家で寝ている今現在である。

実際風邪を引いたのは昨日の朝の事で今日はもうほとんど治っていたんだが一応休んでいるだけなので今はそれほどえらくはない。

まあそんな自分の現状は置いておくとして、一つだけおかしな点がある事につっこんでいいだろうか?

 

「あ、せんぱい食欲ありますか?おかゆか何か作りますよ」

 

「え、ああ、頼むわ」

 

「じゃあ台所借りますねー」

 

「わかっt、ってちょっと待て!なんでお前がここにいるんだよ!」

 

おかしな点とはまさにこのこと、なんでここ、俺の部屋に一色がいるかということである。

 

「なんでって、そんなのせんぱいの看病するために決まってるじゃないですか」

 

一色はさも当然のように言ってくる。

なに?俺が間違ってたの?

 

「いやお前どうやって家入ったんだよ。あと学校はどうした」

 

もし一色の家への侵入方法がピッキングとかだったら問題である。

 

「昨日小町ちゃんに連絡して、今日の朝に入れてもらいました」

 

ふぅ良かった。法には触れてないようだな。八幡安心した。

 

「それじゃあ学校の方は?」

 

「サボりました」

 

「は?」

 

「だからサボりました」

 

「えーと……?」

 

え、何。生徒会長が堂々とサボったとかいいんですか?

 

「お前サボったってなぁ」

 

「いいんですよ、たまには学校休んだって。それにただサボってる訳じゃないですから。ちゃんとせんぱいの看病しますし。

せんぱいだって小町ちゃんが風邪引いたら学校休んで看病しますよね?それと同じですよ」

 

まあ確かに小町が風邪引いたら学校なんて休んでずっと家で小町の看病しているな。

 

「はあ、分かった。もう何にも突っ込まねぇ」

 

これ以上俺が反論したところで一色には勝てない気がしてきた。それならもう諦めた方がいい。無駄な争いはしない主義なんです、はい。

……めんどくさいんで。

 

「それじゃあ台所借りますねー」

 

そう言って一色は部屋から出て行く。

まあせっかく来てくれたし少しは甘えてもバチが当たらないだろう。

しかし今更だが一色は料理が出来るのか?確かお菓子作りが得意とは言っていたがお菓子とご飯とでは勝手が違う。

 

ここはもう一色が雪ノ下のように上手いとはいかなくとは由比ヶ浜の料理よりはまともな事を祈るしかないな。

 

 

 

ーーーーー

 

「せんぱい、入っても大丈夫ですか?」

 

もう少しで寝そうなところで一色がノックとともに聞いてくる。

ノック出来るとはできた奴だ。ノック出来ない女性は婚期を逃すから。

 

「ああ、大丈夫だぞ」

 

「それじゃあ失礼しますねー」

 

そう言って入ってくる一色の手にはおぼんに乗ったお粥と思われるものが一つ。

 

一色がおぼんを置いて蓋を開けたところで中を確認する。

うん、見た目は大丈夫だ。というよりもとてもいい匂いがするし美味しそうなんだが。

まあしかし人はともかく料理は見た目で判断してはいけない。ほら某和菓子屋の娘さんとか見た目超綺麗なのに味が壊滅てきだし。もしかしたら一色の料理もそうなのかもしれない。

 

そんな失礼な事を考えていると一色がれんげですくったお粥を口元まで持ってくる。

 

「はい、あーん」

 

「いや、一色それh「あーん」……あーん」

 

なに今の目!思わずあーんを受け入れちゃったじゃねえか。

しかしこうでもされなかったら食べるのを躊躇しまくってたかもしれないし結果オーライ。うん、そう思っておこう。

 

「どうですか?」

 

上目遣いに聞いてくるのはおそらく味の事なんだろう。

味か、まあ正直に言うと、

 

「うまいぞ、一色」

 

「本当ですか?」

 

「ああ本当だ。俺は料理の味に嘘はつかねえ。それぐらい知ってるだろ」

 

「えへへ、なら良かったです」

 

何ですか今の顔!今の顔はいつもと違って可愛かったじゃねーか。いやまあいつもと 可愛いんだがいつもはあざといからな。こんな事一色本人には絶対言わないが。

言ったところでふられて脅す材料となるだけだし。

 

「はい次です、あーん」

 

「あ、あーん」

 

うん、やっぱりうまいな。お粥ってこんなにうまくなるんだな。

……あーんについてはもう俺が諦めました。しないと一色の目がなんか怖いし。それにまあ風邪の時くらいは後輩の善意に甘えてもバチは当たらないだろうし。

 

ちなみにお粥の中身が空になるまであーんは続いた。

 

 

 

ーーーーー

 

「そう言えば昨日は悪かったな」

 

「どうしたんですかいきなり?」

 

「いやだって昨日は生徒会の手伝いする約束だっただろ?それなのに休んじまったし」

 

自分に非がある時は迷わずごめんなさい。これは社会の基本。まあ俺は社会に出ないけど。

 

「い、いえいえそんなの気にしないで下さい。元々私がせんぱいに無理やり約束取り付けたんですから」

 

「そう言ってもらえると助かる」

 

無理やりと言ってもこっちはなんだかんだで手伝うことになってたからな。

まあ一色も許してくれたというか元々気にしてなかったようだから良しとするか。

 

 

 

ーーーーー

 

「それにしても暇ですねー」

 

「なら帰れよ」

 

「何言ってるんですか、私今日はここに泊まりますよそんなことも分からないんですか先輩はバカですか?」

 

返事しただけでバカにされてしまった。

というか何、こいつ今日うちに泊まるの?何それ聞いてない。

 

「一色泊まるって?」

 

「泊まりますよ」

 

「どこに?」

 

「この家に」

 

え、や、マジですか?

これは何としてもこいつを泊めるわけにはいかない。こいつが泊まると面倒そうだから。

 

さあここから先はオレのケンカだ!

 

 

「いや俺の家の人の許可取らないと」

 

「大丈夫です。今朝小町ちゃんから許可はもらいました」

 

「ほら明日学校は」

 

「明日は土曜で休みですよ」

 

「お前の家の人が心配するだろ、男の家なんて」

 

「大丈夫です、親には後輩の家に泊まるって言ってあります」

 

「……」

 

「せんぱい、まだ何か?」

 

 

勝者 一色いろは

結論 一色はうちに泊まることに決定

 

 

ーーーーー

 

ここからはいろはのターンですよ♪

 

さっきまで一緒に喋っていたのだが病み上がりという事もあり疲れたのかせんぱいは寝てしまった ーーのでとても暇している一色いろはです。

 

まあせんぱいが寝てしまう前にせんぱいから宿泊の許可取れたので良しとします。

実際小町ちゃんから許可など取っていなかったのですが、せんぱいは簡単に騙されてくれました。

 

 

しかし寝ているとせんぱいは本当にイケメンさんですねー。まあ起きていてもかっこいい事には変わらないんですけどね。

 

 

ふぅ、せんぱいの寝顔を見ていたらなんだか私も眠くなってきましたねー。

せんぱいの寝顔には何かあるのでしょうか?

いろいろ考えていたらそろそろ私の眠気は山場にきてしまいました。

せんぱいには失礼してここで眠らせてもらいますかねー。

 

「おやすみなさい、せーんぱい♪」

 

そう言いせんぱいの手を握りながら眠りにつく私でした。

 

 

 

その後小町ちゃんが連れてきた雪ノ下先輩と結衣先輩にこの状況を見られてしまい修羅場が待っているとはこの時の私はまだ知らないのでした。

 

 

おしまい♪



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。