【完結】 艦隊これくしょん 艦娘たちに呼ばれた提督の話 作:しゅーがく
俺の名前は金銅 剛(こんどう たける)。歳は19。大学生だ。
大学に通っている俺は友達にも恵まれて楽しく過ごしていたが、ある事が気になってしょうがない。
俺の友達全員が俺の事をあだ名で『金剛』と呼ぶ。これを呼び始めたのは、ゲームが好きな友達が不意に俺の事をそう呼んだのが始まりだった。
なんでも金剛と俺を呼び出したのは『艦これ』とか言うゲームのキャラクターにそういう名前がいるそうな。
最初は気にしてなかったし、昔もよく言われていたのでどうでも良かったが、呼び始めた友達が俺に『英国で生まれた帰国子女の金剛デースって言ってみてw』とか言いやがったもんで何ごとかと思って調べたらバリっバリの女の子キャラじゃないか!しかも変な訛りだし、なんか背負ってるし......。
そんなんで周りからいじられて数か月。
やっと現状が説明できる。数か月が経ったある日、いつもの様に夜に寝て目が覚めると変なところに居た。
今俺は......。
「くっら......。あとちっさいのがうろちょろしてるし、なんか背中に着けられて......あ。」
俺の背中に調べてみてみた金剛と同じものが付けられてる。これはまさしくアレですね......。
「のわぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!」
チラッと暗い空間にある鏡面のあったものをのぞき込むと、今まで黒だった髪が茶髪になっており、しかも袴着てるし。てか誰?
「あっ......なるほど。」
と簡単に俺は状況を掴んだ。これは変な夢だ。そうに違いない。
俺はボケーと待つことにした。そうしたのは鏡面のモノの上に時計というかタイマーがあるのだ。03:58:59とか書いてある。きっと4時間待ったら暗いここから出られるんだろう。そう思った。いや、思いたい。
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ボケーと待つころ約4時間。タイマーが00:00:00になったのと同時に『チーン』とか音がなって、暗い空間から突然光が差し込んできた。
俺の視界を奪った光が晴れるまで目を閉じていると、俺をのぞき込む顔があった。
「んー?」
そう目の前の顔は唸り、首を傾げる。
「......。」
俺は黙りこけた。
そうすると目の前の顔が離れていきそれが人間だと感じる事が出来た。但し、白い学ランを来た女の人だが。
「君、誰?」
「それこっちのセリフ。」
そう言った学ランの女の人に俺はそう返した。だって俺も状況が掴めないんだもの。
そんな顔を見合わせる事数秒後、部屋に巫女服、いや改造巫女服姿の女の子が3人入ってきた。
「提督。艦娘......ではない様ですが、艤装だけでないという事は金剛お姉様でしょうか?」
そう言ったボーイッシュな雰囲気の女の子は俺の顔を見るなりそう言った。誰、提督って。
「そうみたいだな......。君、名はなんだ?」
「俺っすか?金、どぅ......剛です。」
「え?」
急に訊かれてどもってしまった。訂正する間もなく学ランの女の人は訊き返し、相槌を打った。
「あぁ、金剛か。よろしく。」
そう言って学ランの女の人は俺に手を出した。どうやら握手をしたいらしい。
「違うけど違わなくないのが悔しい......よろしくです。」
そう言って俺が握り返すと、学ランの女の人の後ろでもじもじしていた3人の改造巫女服の女の子が俺を囲んできた。
「金剛お姉様っ!!というか、金剛お兄様?」
と小首を傾げるボーイッシュな女の子と
「金剛お兄様ですね......よろしくお願いしますね。」
とても可愛らしい女の子
「お兄様ですね......これは不思議ですね。」
と言う委員長みたいなメガネの女の子。
俺は囲まれて苦笑いするしかなかったが、学ランの女の人が3人から引き離してくれた。
「比叡たちも辞めろ。金剛が戸惑っているぞ。すまんな、自己紹介が遅れた。私はここの指揮を任されている白瀬 麻紀(しらせ まき)だ。よろしく頼む。ほら君らも自己紹介しろ。」
そう白瀬さんに言われて3人の改造巫女服の女の子たちは並んで自己紹介を始めた。
「巡洋戦艦 比叡です!よろしくお願いします!お兄様!!」
「巡洋戦艦 榛名です。よろしくお願いいたしますね、お兄様。」
「マイクチェック......初めまして、霧島です。」
おい最後の、マイクどこにあるんだ。
「という訳でよろしく。金剛。」
そう自己紹介されて俺は生きた心地がしなかった。何故ならさっきの自己紹介で確証したが目の前の改造巫女服の女の子たちは俺が金剛がどんなんか調べている間に出てきた艦これのキャラクターなんだよ!
あぁ、夢でもここまでリアルなのは困る......。
すみません。本当に深夜ノリなんですよ......。ですが面白いとおもったので番外編として投稿。この話は本編とは別の世界で起きてる出来事です。ちなみに提督と金銅 剛は同じ世界出身という事で。
もしこの作品が好評なら本当に不定期で更新します。不評なら即刻消します(真顔)
好評不評云々は感想にあがった内容で判断しますのでよろしくお願いします。
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