【完結】 艦隊これくしょん 艦娘たちに呼ばれた提督の話 作:しゅーがく
今回は少し短めですので、連投させていただきます。
俺は心配しつつも、執務をして時間を過ごしていると、飛鷹が帰ってきた。
執務室に入ってきた、今回カムラン半島に出撃していた艦隊全員が目立った外傷がなかった事に驚いたが、俺は見ていた書類を置くと、飛鷹が言う報告に耳を傾けた。
「軽空母戦隊、ただいま帰還しました。」
そう言って並ぶ彼女らの顔には、笑みがあった。どうやら結果が良かったのだろう。
「そうか。んで?」
「カムラン半島にいた深海棲艦を掃討出来ました!」
「うおぉぉ!本当か!?」
「はいっ!」
飛鷹が発した言葉に俺は興奮を隠せなかった。
そうそう攻略できるとは思えなかった任務だった。そもそもカムラン半島を最初に攻略した時には第一艦隊に既に戦艦が編成されていた。そんな高火力艦の入った編成でのカムラン半島攻略を経験していた俺は、火力不足が目に見えている軽空母と軽巡、駆逐艦のみの編成での出撃では攻略は到底不可能と思っていた。
だか、彼女らはそれをやってのけたのだ。運というのもあるだろうが、貧弱な装備に改にはなったものの経験の浅い駆逐艦で攻略できたのだ。
「取りあえず入渠させておけ。飛鷹たちは風呂に入って来い!報告書は何時でもいい!!」
「了解しました!失礼します。」
飛鷹たちは意気揚々に執務室を後にした。
残された俺と長門はしみじみとした雰囲気の中、同じことを考えていた。
(なんてウチの艦隊司令部は運がいいんだろう))
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夕食頃には軽空母戦隊がカムラン半島への出撃に成功したという話は艦娘の間に広がっていた。
そんな中、その話を聞いて焦っている連中もいた。
「軽空母戦隊......。商船空母(飛鷹、隼鷹)と二水戦の軽巡(神通)と初期艦(吹雪)と弾幕女(白雪)、武勲艦(時雨)か......。あんな奴らに後れをとってたまるかよ。」
執務室の前に立ち竦んでいるのは天龍だ。
三川艦隊という編成で出撃する計画が立っているのを天龍は良く知っていた。鎮守府が出来てすぐに配属された天龍は、一度だけ秘書艦を経験している。その時に印刷機から出てくる指令書に書かれた編成、三川艦隊を見ていた。その三川艦隊も軽空母戦隊同様に出撃がかかる事を知っているのだ。
だが、いまだに出撃命令が出ない。というよりも、天龍自身がずっと遠征艦隊に組み込まれているので外される事はまずないだろうと考えていた。
「だけど提督が言ってたっけ......。『遠征艦隊は準戦闘要員』だとか。つまり、近いうちに第一艦隊に配属されて戦闘に出されるって事だろ?」
天龍は扉に近づく足音に気づき、その場から離れる事にした。
いやー。本当にある事があるんですね(小並感)
今のレベルでできるとは思ってなかったです、本当に。
装備もそんないいものを使ったわけではないので嬉しいですw
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