狩人闘恋万華鏡〜迅竜の恋情と覇竜の傷跡〜   作:ドーントレス

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どーもーー今月はコミケが楽しみドーントレスでございます。

えー、特にありませんので本編を(((殴

ハ「次は地獄に落とすぞ?」

す、すみません(ガクブル

セ「では、がらりと変わって本編どーぞ」


第31話「とあるファンタ」

sideセニア

 

ーーあの海岸での出来事からまるまる1週間が経った。

 

ガツガツモグムグ…ごっくん

 

ーー私は気絶し、ハンゾウさんは全治5ヶ月の大怪我。

ここは事件のあった海岸から1番近い村『ヘーボン村』と言って、のどかで静かな村だ。

 

バリィッ!ガリガリ、はっふ…もぐもぐ

 

ーーどうやらお姉ちゃんとルナさん、ソルさんが来てたみたいなんだけど…ローザの話では私達を村まで運んだ後すぐに此処を発ったらしい…お姉ちゃんと話したかった…もっとゆっくりしていけばいいのに…

 

がこっ!ふーふー…はむっはふはふ…むぐ、ごっくん

 

ーーそして、今私達はーー

 

「セニア…あんたよく食べるねぇ…そんなだとまぁたこっちが成長するよ?」

 

「へぶふぁ!!」

 

私はローザによる【奇襲お腹ツンツン攻撃】に耐え切れず、盛大に焼きそばを口からリバースした。

尚、その際に盛大に正面の人物にかかった模様…

 

「…セ・二・ア・チャァン?」

 

「ぴぃ!」

 

さて、此処で問題だ!

私達が座っているこのテーブルは4人掛け、そして私の右側にはローザが居て私の斜向かいにはマツバさんがいます。

さて、私が盛大に焼きそばをぶっかけたのは一体誰でしょう⁉︎

 

「だぁれにクイズ出してんだよ?後、そこにある布巾とってくれ」

 

そぅ!!!正解は〜「「「越後製菓!!!」」」ーーチキチキチキチキ…ぶっぶーハズレです。

 

「懐かしいCMですな。確かファン○のCMだったような」

「あぁ、あれだろ?なんかいろんな先公でてくるやつ」

「ほんと懐かしいねぇ…今どんなCMだったっけ?」

 

…………そ、

 

「「「そ?」」」

 

そんなバカなぁ!!!

なぁずぇ⁉︎私のギャグパートでこんな扱い…今まで無かったじゃん⁉︎

どうしてなの?私、悪いことしたの?って言うかそもそも『越後製菓』出しといてなんで『ファ○タ』は微妙に隠してんの⁉︎オカシクナイ⁉︎

 

「今フ。ンタって何味でてんの?しそ?」

「いやいや、それぺ○シだし…でも、やっぱり王道が1番って気しない?」

「うむ。小生はグレープが好きだな」

 

ーーっておぃぃい!ガン無視⁉︎ガン無視なのかぁ!!!拗ねるぞ⁉︎セニアちゃん本気で拗ねるぞ⁉︎「セニアは○ァンタ何味がいい?」あ、私オレンジで…って!ちゃうわい!!!

 

「…なぁ、セニア。キャラ崩壊させてまで必死で突っ込んでもらってるとこ悪りぃんだけど、まずその布巾とってくれね?」

 

「あ、…はい」

 

「ん。あんがと、で?俺に何か言うことは?」

 

「…ごめんなさい」

 

「よろしい」

 

そんなこんなで、また今日も1日が始まっていく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私達はしばらくこの村に留まって次の行き先を決めるのと、荷車の確保、食材等の調達を行う。

荷車はハンゾウさんが安く値切って買ってくれて、食料はハンゾウさんが両手にいっぱい袋を抱えて節約したら3ヶ月保つくらいの量を確保してくれた。

次の進路はハンゾウさんが宿の一階フロアの4人掛けテーブルを独占して地図を広げて唸っている…

 

あれ?

ハンゾウさん以外…誰も何もしてない…

 

なんか申し訳なくなってきたので、私は○ァン○オレンジをついでハンゾウさんの元に行く。

正面に座り、ジッと眺めてみた。

ハンゾウさんは私に気付く。

見つめ合う視線。

此処に交わる運命。

2人ならば時間さえも支配できる「いや、そりゃぁ無理だろ」ーーあ、そうだ。フ。○タオレンジどうぞ

 

「ん。ありがとな…ったぁく…ローザのやつ…何ぉ処ほっつき歩いてんだ…」

 

どうやら当初、このルート決めの場には私ではなくローザが同席する筈だったらしい…なんだろう…ちょっと気にくわない…

私はハンゾウさんの隣に座りなおし、体を寄せるようにわざと乗り出して地図を見る。

ふむふむなるほどそーなのかー…

 

「ちょっ、セニア?「…こっちのルートはダメなの?」…まぁ、行けねぇこたぁねぇが、ちと遠回りになっちまう「じゃあこっち」…うぅん、ぶっちゃけそこも候補の一つなんだが…まぁ1番無難に着けそうだしな…セニア、ちょっと近「こっちがいい」…」

 

こっちの道は森林が多く、近くに小川も通っており私にとって最高のポジションとも言える。

ハンゾウさんはまたちょっと考えるように腕を組んでいたが、やがて

 

「おっし!じゃあこのルートで行くか!早ければ4日で目的地に着くルートだ。

…さて、と」

 

ハンゾウさんは地図を簡単に畳むとくっついてた私に離れるように促して、私の方に向き座りなおした。

何やら真面目なムードが漂っていたので私もハンゾウの方に向きを変える。

あ、でも流石に女の子が両脚おっ広げて椅子に跨るのは品性に欠けるよね。

私は上半身を向けるだけにとどめ、ハンゾウさんと向き合う。

 

「1週間前のことだが…その…悪かった。

俺もまさかあいつが目覚めるたぁ思っちゃぁいなかったんだ…セニアはあん時のことを覚えてんだっけか?」

 

私は首を横にふる。

 

「…そぉか…ま、簡単にザックリ説明すると、俺の中には…かつて《飛竜の祖》《覇の王》と呼ばれた『古龍【アカムトルム】』が居るんだ。

…わかんねぇとは思うが、俺はかつて人間によって滅ぼされた《古の龍人族の末裔》らしくてな…俺らの一族は代々己の中に【古龍】を宿せるらしいんだ。

なんつうか…魂には波長があって、その波長に合う古龍を宿すことができるんだが…俺が宿したそいつはちと規格外の化け物だったらしくてな…俺も制御しきれねぇようなやつだったんだ…」

 

私は、ふと自分の中にいた“闇”の存在を思い出した。

…あの子、私が目を覚ましたらいなくなってたな…

 

「…だぁからこそ許せねぇことが起こっちまった…元々モンスターの思念、魂を宿す宿命にあった俺たちとはちげぇ…免疫のない奴をバクテリアだらけのドブ川に叩き落とすような行為を平気でしやがるやつが居る…そんなんが…許されていいわけがねぇ」

 

ハンゾウさんのフルフェイスの防具からも見えるくらい…ハンゾウさんの目は怒りの色を強めていた。

 

「だぁから…俺が、止めるしかねぇ…当初とは全く違う目的になっちまったが、まぁいい。俺も、どちらかと言えば人間よりのバケモノだからな…少しでも多くの人間を救って消える、なぁんてことしても咎められはしねぇ筈だ」

 

ハンゾウさんは笑いながらそう言った。

私は…

 

「っ⁉︎」

 

ハンゾウさんに飛びついた。

 

「なっ…セニ「…がい…」ーー」

 

「お願い、だから…消えるなんて、寂しいこと…言わ、ないで…私…私…まだ、ハンゾウさん…と…いっしょ…に」

 

言葉が…上手く出ない。

胸が苦しくて…辛くて…

いつか来る、すぐではない別れを…感じてしまって…

私は…

 

「…はぁ…わぁかったよ。分かった俺が悪かったから、こういう公衆の場であんまり抱きつくもんじゃぁないぜ?」

 

そう言いながらもハンゾウさんは私の背にしっかりと腕を回して支え、右手で優しく頭を撫でてくれた。

 

「…なんか…入り辛いな…」

 

外から帰ってきたローザに気を使われているとも知らずに…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side???

 

暗雲に閉ざされし古城…

そこにはかつての昔より滅びと災厄をもたらすと伝えられし伝説の黒龍の姿があった。

 

【オオ、ニオウ…ニオウゾ!!!】

 

漆黒の巨龍はその足で尾で、既に白骨化した亡骸を粉砕しつつ古城の上に浮かぶ終わらない暗黒の如き曇天を見上げ、これから訪れる闘いへ心を踊らせる。

 

【アノオトコノムスコガ、ココ二クルノカ!!!デハ、カンゲイシテヤラネバナァ!!!】

 

巨龍は首を下げると遥か足元で傅く眷属達に向け命令を下す

 

【キサマラハシタゴシラエヲスマセロ!オレサマトタイジデキルモノハ、タダヒトリデイイ…】

 

やがて眷属達は飛び立ち、暗き雲と渦に囲まれた古城から世界各地へと散らばる。

巨龍は待ちきれんと古城の屋根や人間の築いたバリスタや大砲、更には西と東を隔てる城壁までもを破壊し尽くしついに巨龍はその巨体を鎮める。

 

それを見つめる目が4つ…

 

ーーーこの世に混沌、破壊満ちしとき我等来たれんーーー

 

天に崇めし白き龍と天を穿たん黒き龍は互いの存在を認め、来るべき戦火を待ち望む。

 




ハ「おいくぉら作者てめぇ」

は、はひぃっ!

ハ「完全に読者おいてってんじゃぁねぇよ!!!俺んとこ全治5ヶ月って書いてあんのになんで1週間で復活してんだよ⁉︎」

え?だって君たちってエリア跨ぐほどの超絶高い崖の上からジャンプしても死なないし、どこぞのシュワルツさん見たくアイルビーバック!ってマグマに沈んでもマジでバックしてくるような無敵超人でしょ?

ハ「……」
ロ「か、感想待ってるよ!」

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