狩人闘恋万華鏡〜迅竜の恋情と覇竜の傷跡〜   作:ドーントレス

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はい、どーも皆さんおはこんばんにちは。
最近遊戯王にお金をかけている青眼の不屈竜ことドーントレスです。

今回はちょっと変わった感じでやっ…てないな。
いつも文章変だから笑

今日も平常運転ドーントレスをどうぞよろしく!
というわけで今回もごゆるらんとどうぞ


第28話「とある復活。そして…」

 

 

光と闇は表裏一体

ヒトは闇を畏れ光を讃える。

 

けれど、その光さえ時として大切なものを奪う。

 

けれど、その闇もまた大切なものを与えてくれる。

 

けれどヒトは光を求め闇を糾弾する。

 

コワい…コワいよ…

ドウシて…ナンで…ボクタちを、ナクソうとスルの?

ボクたちハ…ナニモワるいこトシテナイ、のに…

 

コワいヒト…イヤナもの…全部ゼンブぜんぶ**ス!!!

 

 

sideセニア

 

久しぶりに光を見た。

久しぶりに水中にいた。

久しぶりに槍をにぎった。

 

久しぶりに血を浴びた…

 

…あれ?いままで私…何してたんだっけ?

確か…夜中にゴーヤが出てきて、それを撃退しに突っ込んで…

 

…で?

 

そのあとが思い出せない…なんか気づいたら水の中だしイビル居ないし、愛槍【暗雨】の穂先にガノトトスのお頭ついてるし…錆びそうだし、何より気持ち悪いから取ろう

 

「ーー…ニア⁉︎セニア‼︎」

 

私がお頭をえいえい蹴って落としていると下から懐かしい声と共にローザが上がってきた。

…なんというか、水中でしかこんなことできないよね

 

しかし、私の呑気な感想とは裏腹にローザの顔は真っ青だった。

…いや、確かに装備と海の青も相まってるけどってそうじゃなくって、

 

「セニア!あんた…体は大丈夫なのかい?」

 

ローザはどうやら心配してくれているようだ。

さすがは我が親友。何もなくても心配してくれるいい友だ。

私は微笑み返して答えようとする…

ん?身体?

 

刹那

 

「っ!…いたいいたいたいたいたあぁぁあい!」

 

意識し始めた途端に身体のあちこちが痛み始めた…何かいつの間にか、身体のあちこちにすり傷やら切り傷やらが出来ていて、海水の塩分がしみて超痛い!

堪らず海岸まで突進(水中だから突泳?わりとどうでもいい)して自己最高記録を叩き出したんじゃないかと思えるスピードで岸へと上がった。

岸に上がり、猫顔負けのぶるぶるを披露し傷を確認しようと腕やら足やら最近ちょっとプニッてきたお腹やらを確認する。

 

「…あれ?」

 

傷は跡形もなく消えていた。

さっきまで確かに赤切れてたりちょっと化膿してたりしてたと思ったんだけど…

でも…ヒリヒリするし…一体全体どうなっ「セニアーー!」ーー…‼︎

さっきとは違うなんというか野太くてたくましく、私が最も会いたかった人の声に反応し、私は思い切り振り向いてしまった。

 

「ハ、ハンゾウさ《ぐきっ》あっふぁい!!!」

 

「っ⁉︎セニア!…っ…だ、大丈夫か?」

 

ハンゾウさん…何か笑をこらえてらっしゃるようだけど、私は意外と重症だからね?

例えるなら某人殺しノートの所有者…いや、木馬の艦長並みに腰捻ったから…わかった。理解したよ私は…ああいうのはアニメだからその後も悠々と歩くことができるだけであって、リアルでやると実にダメなやつだってことにね‼︎

 

「セニア…?おめぇさん、なぁに言ってんだ?」

 

…どうやら私の思考が身体の端から滲み出てしまっていたらしい…

 

「…うん。大丈夫落ち着いたOKオールグリーン」

 

「……」

 

何とか立ち直った私を訝しげに見つめるハンゾウさん…

いやん、そんな見つめられたら私…妊娠しちゃう

 

「するか‼︎ってか、やっぱおかしい!絶対おかしい!!!」

 

「大丈夫かい⁉︎セニア…ってハンゾウ?」

 

海から上がってきたローザが私とハンゾウさんを交互に見て首を傾げるまではいかないが、不思議そうに見ている。

何だろう…さっきハンゾウさんから『おかしい』という評価をいただいたが…

 

「ローザまで…まさかの受け私1人?それともハンゾウさん1人で私達を…?あぁ!わかった‼︎3「待て、それ以上は色々な意味で引っかかりそうだ」…んんもぅ、強引だなぁ」

 

そしてハンゾウさんとローザが顔を見合わせ再び私を熱い目線で見つめると

 

「「やっぱおかしい!!!」」

 

今度は2人から同じ評価を受けた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー…ねぇゴマちゃん

 

“ナァニ?…セニあオネぇちゃン?”

 

ーー…あの、さ…私のキャラが崩壊してる気がするんだけど…?

もしかしなくても君のせい?

 

“うん!”

 

元気よく返事をしてきた漆黒のドラゴンボーイに、私はツッコミという大義名分と制裁の意味を兼ねた拳骨を落としてやった。

マンガみたいな『ゴチン!』って音が聞こえ、目の前の黒胡麻油の化身が頭を押さえる。

 

“いッタァ‼︎…ナにすルノ⁉︎”

 

ーー…うるさいバカちん…はぁ、今日の事どう説明すればいいのよ…

 

ゴアは訳がわからないと言わんばかりに翼をパタパタして、ちょこんと首を傾げる。

…悔しいけど、ちょっと可愛いと思ったから頭を撫でてやる。

ゴアはしばらく気持ちよさそうに目を閉じて撫でくりまわされていたが、ちょっと離れると藍色の双眼を向けて

 

“じゃア、セニあオネぇちゃン、ボクのショゆうしャにナッてよ!”

 

ーー…話の脈絡が全く見当たらないし、所有者になったらどうなるの?

 

もしそれで、さっきみたく私のいままで積み上げてきた『無口系ネコ科美少女キャラ』が崩壊するのだけは勘弁ね。わりとマヂで。

しかし、ゴマちゃんは首を振って笑顔で答えてくれた。

 

“うぅン、チガうよ!ボクのチカらと《闇》ガテにハイルよ!”

 

ーーえぇ…何か微妙…私君の力とか知らないし…

 

“じゃア!ミセる!”

 

ゴアが言うと同時に強い衝撃が全身に走り、身体の感覚が消え去る。

そして、いつの間にか背後にいたゴアが背中から抱きついてきた。

 

刹那

 

“シッカりみてテ!コレがボクの…《闇》のチカら‼︎”

 

私の意識を再び深淵の闇の中へと連れて行った。




ちょっと混乱される方もいらっしゃるかも知れないので二つ程説明しておきます。

セニアの意識に現れるゴア…実はゴア・マガラとは別物です。

これについては詳しくは次回以降とさせていただきます。
ではもう一つ

そのゴアは黒髪の藍色の眼をした少年の姿をしています。
つまり、人の形をしている、ということです。

あとがきになってしまい申し訳ありませんでした。
これからも闘恋万華鏡をよろしくお願いします!!!

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