狩人闘恋万華鏡〜迅竜の恋情と覇竜の傷跡〜   作:ドーントレス

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はい、どーもドーントレスでっさぁ!
今回はゲストをお迎えしたよ‼︎

セイラ「…やぁ、坊や達。元気してたかい?」

どうもお越し下さり光栄ですよセイラ姉さん

セイラ「あれ?何その呼び方?ついでにお前なんかにセニアはあげないよ?」

いえいえ…そんな「それよりも、一つ聞かせておくれ?」はいはいなんでしょう?

「私のキャラ…初登場時と大丈夫違くない?」




第18話 「とある地下牢、そして…」

sideローザ

 

あたいは今、自分の置かれた環境が分からなくなっていた。

リノプロ装備の男が来て、ジンオウ装備の女に跨られて、ヤバイほどの電気を身体に浴びて…

 

そして今、その2人が1人の男に対して苦戦を強いられている。

 

「きっ!貴様⁉︎なゼ配置に付イテいなイ⁉︎」

 

「…何故?単純なことだ」

 

リノプロの狩猟笛を剥ぎ取り用ナイフで付け根から切り落とし白銀の傭兵は回転後ろ回し蹴りを男の顔面に打ち込む。

体制が崩れ背中から倒れた男に容赦なく投げナイフを8本投げ、少し装備から露出した布地と地面を貼り合わせる。

 

「…お前らより前に俺たちを雇った奴がお前らの殲滅を望んだ。ただそれだけだ」

 

「うぁう!ゔー!」

 

白銀の傭兵の背後からジンオウ装備の女が獣の様に襲いかかる

 

が…

 

「っ!ぎゃん!」

 

今まさに襲いかかろうとした瞬間に空中で女が不自然に吹っ飛ぶ。

どうやら鎧に当たった衝撃で吹っ飛んだだけだったが、何故か女はあたいを思い切り睨んでくる。

 

「へ?あ、あたい⁉︎「頭下げて、私より胸の大きなお姉さん」ーーっ!?」

 

刹那

 

「あ゛うっ!ぎゃんぎゃんぎゃん!」

 

あたいの頭の上で画鋲で壁に穴を開けるのより静かな音で大口径の【通常弾Lv3】が放たれる。

しかも今度は四つん這いの女の脚に当て、跳弾した弾が壁に当たり女の背中に当たる。

どれも装備のある守られた場所ばかりで、当たっても弾が貫通することなく相手に痛みを与えていく。

 

「ぅう゛あ゛ぁ゛あ゛!」

 

女が吠え、此方に飛びかかってくる。

跳ぶ際に電気を流し、筋肉を瞬時に収縮、膨張させ、かなりの速さで襲いかかってきた。

 

が、やはり

 

「ぎゃふ!ゔぁぅあ゛ぁあ゛あ!」

 

女は此方に攻撃を仕掛けることもできず、再び地面を走り距離を置く。

あたいが目でとらえられた限りでも、15発…両肩の装甲に各3発ずつ、両脚に3発ずつ、胸部に3発…

発射音で気づけたのがこの15発のみ。

実際はもう何発か撃っているのだろう。

女の額から血が流れ、整った顔を分断するかの様にまっすぐ流れ落ちる。

 

「ん〜死んでもおかしくないとこに1発入れたんだけど…まぁ、殺しちゃうよりかはいいか。

ごめんね、片手間だったから遅くなった」

 

そう言うとあたいの背後でスナイプしていた女はあたいの腕と首についていた鉄の拘束具を外してくれる。

しかし、白銀の傭兵と一緒にいるガンナーと言えば…

 

「大丈夫だった?きょに…じゃなくてえーと…ローナちゃん?」

 

「ローザです!」

 

「あはは、ごめんね、私人の名前覚えるの得意じゃなくて…」

 

振り返りざまに突っ込んでしまったが、やはりこの黄金のガンナーは…

 

「もう1人の伝説…【姿無き煌月 ルナ】…何故貴女がここに…」

 

「あら、単純なことよ?」

 

そう言うと彼女は手に持ったヘビィボウガンを二つに折る、すると赤く熱せられた薬莢がばらばらと地面に落ち、軽快な音を鳴らす。

 

「だって、ソルがいるんだもの。私だけいないなんてあり得ないわ。…そしてその逆もまた然り」

 

ルナはおもむろに装填し直したヘビィボウガンを左手で構え、あたいの状態を起こしてくれる。

そのまま前方を警戒しながら私の肩に手を回して引き寄せ、あたいに「おやすみ」と呟くと耳を軽く齧られた。

 

刹那

 

あたいの身体全身から力が抜けて、その場にペタンと座り込むと同時にルナは容赦なく前の女に発砲した。

何故か頭がポーッと熱くなり、その場から動けなくなる。

知らないうちに意識が遠のき、あたいの視界が暗くなっていく。

 

そしてそれが、あたいに目の前で人をミンチにするところを見せない様にする為の配慮だと気付いた時には、もう全てが終わっていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

sideソル

 

「…任務完了。だが…そこまでする必要があったのか?」

 

最早血肉と化した元人間だった物を一瞥する。

ルナはボウガンを二つに折り、背中に背負ってローザを肩に担ぐ。

 

「だってぇ…あんな姿されたらもう狩るしかないじゃないの…なんなの?あれ?」

 

「…分からん…が、おそらく俺たちが関わらずとも、この問題は解決するだろう」

 

俺の背後で最早動かなくなったそいつを見る。

青い鱗に覆われ、背中の突起物から電流を放つそれは、まだ僅かに人間の形を…面影を残していた。

 

しかし、どうにも引っかかる…

 

「…雇い主は…これを…」

 

「ん?どうしたの?」

 

「…いや、なんでもない」

 

考え過ぎか…

 

『もし、奴らが《人間じゃなくなったら》遠慮は要らないよ。

大丈夫。あんた達を人殺しにはさせないさ』

 

…あの言葉には…きっと…

 

俺とルナはもう誰も、何も使われない地下牢を後にした。




感想お待ちしておりまーぁああ!

セイラ「ちょっと?まだ話終わってないんだけど?」

す、すみません…

セイラ「あら?私は貴方に謝罪を求めている訳では無いわ?理由を問うているのよ?」

え、えぇっとぉ…他の人と被るから?

「ふぅん…まぁ、そういうことにしといてあげる」

…感想お待ちしております(((ガクブル)))

✴︎一部誤字修正しました。申し訳ございません

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