狩人闘恋万華鏡〜迅竜の恋情と覇竜の傷跡〜   作:ドーントレス

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お久しぶりです。ドーントレスでございまする〜w

えぇ〜本日はお日柄もよく〜(((殴っ!

ハ「おぉっと!つい勢いで殴っちまっ…ってこいつならいいか」

ちょぉっとまてぇえ!

ハ「あんだよ?今俺急いでんだけど」

俺、今、出落ち、した、よ!

ハ「文節みたいに区切ってんじゃねぇよ…じゃ、特に用ないなら行くぞ?用あっても行くがな」

えっ…ちょっ…

ハ「スタコラサッサー」

…ごゆるりとどうぞ


第15話 「とある真剣勝負〜幕開け〜」

 

 

sideセニア

 

私は今、とある屋敷の主と真剣勝負の真っ最中だったりする。

勝負内容は…

 

「43手先、詰みだ」

 

「…騙されない。そんな先のことが分かるはずない」

 

「いいねぇ…いい目をしてるぜ」

 

「…絶対に、ローザを助け出す」

 

「素晴らしい考えだが…もうちょっと考えて打たないとな」

 

「…なんでもいい。お前の番だ」

 

「だったら、これでどうよ?」

 

「…よくもまぁ…そろそろ諦めたら?」

 

「楽に勝とうなんざ思っちゃいねぇから、このくらいがちょうどいい」

 

「…いつまでも、あんたのペースで行けると思わないことね」

 

「寝言は寝て言いな、悪いが俺の優勢は覆らねえよ!」

 

「…余計なお喋りはここまでだ…チェック」

 

「くっ…さっきから適当に打ってるかと思えば…やるじゃねえか」

 

「…観念するといい、これでも私は姉さんに鍛えられてる」

 

「類友だな。俺もあんたの姉さんと対局して…勝利してんだぜ!」

 

「えっ!?」

 

この瞬間、自分のミスに気付く前に相手の話の方に気が行ってしまった。

 

「…姉さんを…知っているの?」

 

「の…か。そいつは始め方が難しかったが、もうあんたの負けだし関係ないか。

教えてやる義理もねぇが…聞きてえか?」

 

私は頷くが、男はちょっと考えるように首を傾げ何かを考える素振りを見せると、私のそれを了承してくれた。

が…

 

「勿論、条件はある。空賊と交渉する際にはちゃんと見合った対価が必要になるからな。覚えといて損はねぇぞ、嬢ちゃん」

 

やはり、だがこの男の狙いは確かハンゾウさんだった筈だ。

そうなると…やはりハンゾウさんの情報を求められるのか?

…まぁ、多分あの人なら私の情報以上のものをまだまだ隠し持ってる筈だし…

 

ーーーなんて、甘い考えだったと後悔する前に男が切り出す

 

「よしっ!決めた。

嬢ちゃん、俺のものになれよ」

 

「……はぁ?」

 

えっ…ちょっ…はぁ?

 

なんか、さっきの勝負で集中し過ぎたせいか…変な単語が聞こえた様な

 

「?どうした?姉さんの情報が欲しいんだろ?じゃあ、俺にも相応の対価が必要だよなぁ?」

 

「へ?…あっ…な?」

 

「だぁからさっき説明したろ?空賊と交渉するならば、相応の対価が必要だって。

あんたの姉さんの情報と引き換えに俺のものになれって言ってんの。OK?」

 

うーん…何回聞いても訳が分からない…私は姉さんの情報を手に入れる代わりに私は…この男のものになる?

 

「…何処が等価なのよ」

 

「おぉっと、間違えちゃぁいけねえ。俺は何処ぞの錬金術師よろしく『等価交換』なんてもんをしようとは一言も言っちゃぁいねえぜ?」

 

「…?…っ!?」

 

刹那

私の腕から外された筈の鉄製の手枷が、何かに引き寄せられる様に手首にはまる。

そのまま椅子に両脚も捉えられ、遂には首にも薄い金属のチョーカーがはめられた。

 

「俺は空賊の長をやってる…金目のものは以外とすんなり手に入るんだが、なぁぜかいい女は手に入らねぇ。

せっかく来てくれた獲物を易々と逃すわけには行かねえし、何よりさっきの勝負であんたは『負けた』んだ。俺のルール上で負けたものは俺のルールで裁く。

至極真っ当で、単純で…わかりやすい説明だろぅ?」

 

男は立ち上がり、此方へと近づく。

私の後ろへと回り頸の匂いを嗅いでから耳元で囁く。

 

「決めた。お前が俺のものになるならもう1人は解放してやろう。

これで、等価くらいにはなったんじゃないか?」

 

肩口から腹部に向けてゆっくりと男の手が這って行く。

途中感覚を愉しむように重点的にあるところを触られたが、おもいっきり横目で睨みつけてやったら「おぉ、怖い怖い」なんてふざけながら離れた。

 

「まぁ、考える時間はやるよ。

あんまり選択肢はないと思うがな」

 

男は私の死角にはいりさっきのワインを飲んでいるようだ。

 

「……」

 

初めて男性にあんなとこ触られたが…何というか、気持ち悪かった。最悪な気分の中でもやはりこんなに冷静でいられるのは、やはり2人の仲間の存在が大きいのだろう。

 

捉えられているローザは気になるがなんとなく、ハンゾウさんならこの状況を全てひっくり返せるのではないかという…なんとも確証のない安心感があるからだろう。

 

「ハンゾウさん…」

 

「なんだなんだぁ?俺よりもあいつにお熱なのか?

やぁめとけ止めとけ。彼奴にはもはや人間の心なんかありゃしねぇよ」

 

…なんか凄くカチンときた。

もう一度椅子ごと身体を向けて文句を言ってやろうとした瞬間

 

ガシャーン‼︎

 

「「っ!?」」

 

「人がいないとこで好き勝手言いやがって…覚悟ぉぁできてんだろぅなぁ。若僧」

 

「な、なな…なんでっ!?」

 

後ろを向けない私でも分かる。

この覇気、この声…そしてこの温かさ。

頑張って後ろを向くとそこには

 

ぶち破った窓の枠に腰掛ける覇気を纏いし最強の男。

私が一番会いたいと願ったその人がそこにいた。

 

 

 

 

 

「さぁ、遊びは終わりダ!」

 




セ「ねぇねぇドントレさん?」

ん?どったん?

セ「なんで私がセクハラされないといけないの?」

ローザへの尋問シーンと悩んだ挙句、セニアの方にしたんだよ。こっちの方が比較的綺麗やし。

セ「…うーん…納得行かないなぁ」

まぁ、セニアはこれからもずっとお色気担当って訳でもないからR-15で書ける範囲のこういうのをちょいちょい挟む程度だし、安心して☆

セ「…」

ハ「…感想待ってるゼィ」

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