狩人闘恋万華鏡〜迅竜の恋情と覇竜の傷跡〜   作:ドーントレス

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皆さま…お久しぶり…です
ドーントレスですよおぉぉぉああ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛‼︎

ハ「今消える?後書きでくたばる?」

スンマセン‼︎ネタが浮かばないだけなんだ!
ボカァワルグネェ‼︎

ハ「ほぅ?」

…ごめんなさい


第11話 「とある道中〜体験談〜」

 

 

俺たちがいた渓流からゼドアラ街へは、二つのルートがある。

 

一つは河を下り、最下流まで下りて西の水没林を抜けて丘を登っていくルート。

セニアが熱望していたが、ちと時間がかかる。

備蓄していた食料もちょっと心許ないからと言ったら涙をたくわえながら了承してくれた。

 

もう一つは、河を途中まで下り途中で西の林に入りそのまま西へ突き進み街の横っ腹に着くルート。

こっちのルートなら推定2日半くらいで着く。

荷車の軸も応急処置程度しか直しきれてないので、正直林に入るのは不安が残るが俺たちが飢え死ぬよりかは軸が壊れた方がマシと判断した。

最悪荷物は俺が持つしな。

この旨を話し合ったところ、二人とも了承してくれたので、俺たちは絶賛川下り中である。

 

しかし妙だ…セニアが途中腹を空かせて駄々を捏ねかねないと思い、記憶の奥底から引っ張りだした釣りポイントが全滅しているのだ。

しかも、人的動力の痕跡が僅かだが残されている。

…ここを開拓でもする気なのか?

川魚は頭から食えるから調理もめんどくなくて好きなんだがなぁ…しゃぁないか。

 

ーーーーーーーーーハンター移動中ーーーーーーーーー

 

「…ねぇハンゾウさん?」

 

セニアが眠たそうに目をこすりながら荷台の上から話しかけてくる。

時間は昼過ぎ。ついさっき昼食を済ませ林の入り口まであと少しのところだ。

 

「ん?どした?」

 

俺は地図と道を確認し、方角が正確なのを確かめるとセニアの方に振り向く。

猫耳装備の黒髪美少女は大きな欠伸をすると

 

「…暇だからなんかお話しして」

 

無茶振りをしてきやがった。

 

「お話し…ねぇ…じゃあ俺が会った中でそれなりに強かった女剣士の話でもするか」

 

「女剣士?」

 

どうやら興味はもってくれたようだ。

まぁ、暇だからって言ってたし、ちょっと短いが話さないよりかは(セニアの)気が紛れるだろう。

多分、長い話だと途中で寝るしな…

 

「まぁ、大した話じゃぁねぇんだが、俺が火山で強ぇハンターを待ってたって話はしたな?」

 

「…多分、聞いた覚えはあるかな?」

 

「ん。まぁそんくらいの認識で構いやしねぇが、まぁそんなとてもじゃねぇが行きづらい火山の奥地で待ってるってのに色んなハンターがきやがるのよ。可笑しな話だよなぁ。ハンターは依頼でモンスターを狩る筈なのにハンターを狩りに来てんだからな」

 

「…」

 

「んで、俺を倒してくれるような奴が来るまで待ってたんだが…いやいや一向に来やしねぇ。みんな上位ハンターに毛が一本生えた程度の奴らでよ。相手になんねぇんだ」

 

「…それで?その女剣士は違ったの?」

 

…さっき黙ってたから寝たのかと思ったが…案外まともに聞いてんのな

 

「まぁ、そうだなぁ…あいつくらいだろぅな。俺に3本目まで抜かせたのは」

 

「…へ?3本目まで?」

 

「あぁ…まぁ、きにすんなや。そいつは太刀を使っててな。他のハンター達とは比べものにならんほど早いんだ…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ーーーッチ!ちょこまかとっ!」

 

俺は今までに無いくらいの焦りを覚えていた。

今までは地面に刺したままの武器達を抜くこともせず、来た奴ら全員を撃退できたからだ。

俺は初めに抜いた『覇砲ユプカムトルム』を乱射しつつ奴を目で追った。

しかし、奴の動きは人間のそれを優に超えている。…まぁ俺が言えた事じゃぁないが

 

「…遅いな幻のハンター。その程度では私は捉えきれんよ!」

 

奴は言い放つと同時に太刀を振るう。奴との距離はかなりある筈だが、俺はユプカムを斜めに構えガードの姿勢をとる。

 

刹那

 

風の刃が目の前に現れ、ハンゾウを2mほど後退させる。

その風の刃は、彼に届く事はなかったが、代わりにユプカムトルムがまるで大剣に切られたかのような傷が入り、完全にお釈迦になった。

ハンゾウはユプカムトルムを投げ捨て、次の武器を手に取り引き抜く。

『覇剣斧ムルカムトルム』。

天をも穿たんと高らかに引き抜かれた剣斧は、煌々としかし禍々しく紅い『覇気』を纏う。

自らの力とハンゾウから送られる力により、輝きを増した剣斧はついに自ら携帯を変え、覇気の刃を形成する。

そのリーチは通常の大剣のほぼ倍に等しい。

 

「…ふぅん。面白いじゃん」

 

冷静にそれを見つめていた彼女はクーラードリンクを飲み干し、その味に眉をひそめながら呟く。

 

猛々しく咆哮を放つ覇王に対しても彼女は心を乱す事は無い。

そう。彼女には確かな『目的』と自分の全てを投げ出しても『護るべきもの』が見えているのだから。

 

「…第二ラウンド…行くよ」

 

太刀を構え直し、白き疾風の彼女は駆け出したーーー




今回途中でいきなり割り込んできた回想は次の回に続きます。

ついでに街で待ち構えている人達が、まだ準備前の段階での話です。

ハ「全く…計画性の無い事この上無いな」

…ごめんちゃい

ハ「よし、一発殴る」

アバっ‼︎

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