ド「へ?…なんのこと?」
ハ「…なんで、こんなに、投稿が、遅れたのかって〜多分知りたい人そんないないと思うけど一様言っとけ」
ド「へ?普通にモンハンやってただけだ((((殴っ
セ「…本編をどうぞ」
side?
「…ここは…俺は…どのくらい寝てたんだ?」
「そうね…一時間くらいかしら。仕事の前なんだから、少しはいいんじゃない?」
「…そうか」
とある町での何気ない男女の会話。彼らの職業がまともであってこの後に起こそうとしていることが世のため人の為になるような労働活動に勤しむならば、誰しもが認め微笑ましいとさえ思うだろう。
「…時間か。行くぞ」
「…了解」
二人の空気が変わり、仕事モードに切り替わる。金と銀に輝く鎧を纏った二人は、木造の古めかしい家から鍵もかけずに出て行った。それはそうだろう。小綺麗に片付けられたこの家に彼らが戻ることなど、もうないのだから…
sideセニア
…私は今、深刻な問題に直面している。
ぐぐぅ〜
…私自身では制御できないこの感覚…そして無力感
ぐぐぐぅ〜
あと、倦怠感と苛立ちと喪失感をハッピーセットで付けられた私…未来はあるのだろうか?
ぐきゅぅ
「…はぁ…お腹…減ったな…」
「そう思うんだったら、ちっとは手伝え‼︎このすかたんが‼︎」
「…痛い」
ローザにぶたれた…親父にもぶたれたことないのに‼︎
心の中でNTみたいな突っ込みを入れてみる。そんなことは全然知らないハンゾウさんが荷台の下で唸ってる。
「?…っと、えぇっと…こいつをこうして…だぁ‼︎駄目だ‼︎壊すなら得意なんだが、直すのは苦手なんだよ!ちまちま、ちまちまとメンドクセェ‼︎」
「うっさいわね‼︎ちっとは静かにできんのかい⁉︎」
皆んなお腹すいた上に荷車の車輪が、木の根っこを越えようとした時に重さで軸ごとバラバラに壊れてしまって、動けずにイライラしているのだ。
「はぁ…セニア、ちとそこから木材取ってきてくれ。ユクモの木でいいから」
「…はぁい」
私はユクモの木を剥ぎにちょっと離れた林の中へと入った。いつも青プーさんと楽しく触れ合えるこのエリアなら、そこそこ丈夫なユクモの木が手に入る筈だ。
慣れた手つきでユクモの木材をナイフで切り出していく。ついでに怪しそうな木を小タル爆弾で弾け飛ばすと、中からハチミツが…ラッキー。瓶に詰めれるだけ詰めて木材と一緒に持って帰る。
「…取ってきたよ」
相変わらず頭抱えながら荷車に向かうハンゾウさんと、周りのジャギィを散弾バラバラして一掃しているローザ。…気づいてくれてない…しょうがないからハンゾウさんの所へ。
「…何、見てるの?」
「んぁ?あぁ、セニアか…いや、次の中継地点を探してるんだが…この近くはなぁ…」
直し方について考えてたわけじゃなく、単に地図を見てただけっぽい…しかしハンゾウさん、かなりの期間火山に籠ってたって聞いてたのに、この辺の街がどうとか警戒してるみたい…何でだろ
「あぁ‼︎もう疲れた‼︎あたいはもう働かんぞ‼︎」
「っておい‼︎荷台に乗るな‼︎直そうにも直せないじゃねぇかよ‼︎」
「なんだいなんだい?あたいが乗ってちゃダメってのかい?」
「テメェが乗るとまた重たくなるじゃねぇか‼︎ちっとは直す奴のこと考えろよ‼︎」
「あぁ⁉︎あんた女の子に向かってなんてこと言うんだい‼︎ほんっとデリカシーのない男だねぇ⁉︎」
「バーロー‼︎テメェ、自分の装備見てから言いやがれってんだ‼︎」
「……」
一瞬楽しそうとか仲良くていいなぁって思った私は多分そろそろボッチ道を極められる。どっかの某ヒッキーみたいに目は死んでないけど
「おぅ、そう言えばユクモの木ぃ取ってきてくれたか?」
「…あ、うん…はい」
「サンクス。これで…多分いけるとおもうんだがなっ…よっと!」
ハンゾウさんが木材と木材を器用に組み合わせて、車輪の軸を作った。試しにハンゾウさんが荷台を押して動くか試したが、ちゃんとタイヤは回ってハンゾウさんは満足気に頷いた。
「よっしゃ、じゃあ行くか!目的地は『ゼドアラ街』だ‼︎」
私はその街に聞き覚えが…
…全く無かった
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side?
とある飛行船の中、船長席に座している男と一段下がったところでその男に雇われたハンターが2人、雇い主と向かい合う形で立っている。
「まぁさか、あんたらみたいな凄腕の役者をこんな安価で雇えるとは思ってなかったよ。こりゃついてるねぇ〜ん〜?」
「…仕事の話をしよう…今回のターゲットは?」
「おぅ、そうだな。俺もあまり世間話は好きじゃねぇ。どちらかといえば儲けといい女の話の方が好きだな」
「……ターゲットは?」
男の軽口に興味を全く見せず同じ質問を繰り返す。
男は舌打ちをして不機嫌な顔をして2人を見下ろす。
「そろそろこの街に幻のハンターが来るって情報が入った。俺は盛大に歓迎してやろうと思ってんだよ。んで、あんたらには時間を稼いでもらう。俺は空賊だ。こんだけ言えばわかるよな?」
男は2人を見る。
「………」
片方、黄金の装備に身を包んだ女は終始黙って時々頷くだけ
「…時間を稼げばいいんだな…容易いことだ」
もう片方の白銀の装備に身を包んだ男が全て対応していた。
「じゃあ、準備してくれ。決行はあいつらがこの街に入った夜だ」
船長席の男が言い終わると何も言わずに2人は踵を返し出て行く。一人残された男はギルドナイトから奪ったハットを深く被り、溜息を吐いた。
刹那
「…ぉぉおおおぁああ‼︎」
船長室は紫電の光に包まれた
ド「みんな‼︎オンラインでHR7のハンゾウってみかけたら優しくしてね‼︎」
ハ「…生きてる」
ロ「チッ…」
✳︎指摘いただいた箇所を一部修正しました✳︎