・この作品は東方projectの二次創作です
・準定期更新
・原作とは異なる自分設定←今回特に
・妄想過多←今回特に
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分←今回特に
・デレ○テを始めた彩風「小梅ちゃんが出ない小梅ちゃんが出ない小梅ちゃんが出ない……。」
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!
鬱蒼とした密林。
一歩足を踏み入れただけでもう戻ることができなくなるような……不思議な雰囲気を纏っている。
そんな妙な威圧感のある魔法の森を前に僕達はいっこうに前に進めずに―――
「何してるんだ?置いてくぜ?」
いるなんてことはなく、前を行く魔理沙さんに声をかけられる。
「は、はい。今行きま――すにゃぁ!?」
ズルッ
ぬかるみにすっぽりと片足がはまる。
まあ、当然僕がそこから体勢立て直すことができるはずもなく…………ベチャッと嫌な音が耳元で響き、顔が生ぬるい液体につっこんだ。
「だ、大丈夫ですか!?」
「盛大に転びますね。」
「うわぁ…………。」
「あー…………。」
4人が思い思いの言葉を発しながら哀れみやらなんやらの視線を向ける。
早苗さんに手をかしてもらって起きあがった。
「す、すいません……ありがとうございます……。」
顔や体に付く泥のような何かをしきりに取り払う。
何だか白っぽくて粘っこい……。
「最近魔法の森の土質が所々こんな感じになってるんだよな。」
「なんだか不思議な色ね……悪意を感じるわ。」
「こうした方が喜ぶ人もいますからね。」
「鞘より私の方が需要あるんじゃない?」
「じゃあ、今から飛び込むか?」
「お断りするわ。」
霊夢さんはひらひらと手を振りながら何処からかハンカチを取り出す。
「ほら、そのままじゃ気分悪いでしょ?とりあえず使いなさい。」
「え?いや、そんな……悪いですよ…………。」
「気にしなくて良いわよ。その状態で来られるのも困るからね。返さなくてもいいから顔だけでも拭きなさい。」
そう言うと霊夢さんは手に持ついい香りのするハンカチを僕に押しつけた。
「おや、ツンデレですか?」
「あざとい!さすが腋巫女あざとい!!」
少し離れたところから両手をメガホンのようにする二人を霊夢さんの拳骨が襲う。
「るっさいわね……殴るわよ?」
「もう殴ってますよね?」
「分かってないな霊夢。そこは『か、勘違いしないでよね!?』で決まりだろ?」
頭にできたたんこぶをさすりながら懲りずに二人は霊夢さんをからかい続ける。
とりあえず遠慮なくハンカチで顔を拭いた僕は汚れを簡単に払い、折り畳んで仕舞った。
できるだけ早く洗って返すようにしよう……。
しかし、顔を拭いたはいいけど服の中までどろどろで気持ち悪いな……。
アリスさんの家でシャワー借りれたりしないだろうか?
「それじゃあ、先を急ぐわよ。」
霊夢さんは尚もニヤニヤと中学生のように自分をからかう二人にため息をついた。
~10分後~
「あ、あの……まだ着かないんですか?」
「まだ森に入って10分ぐらいしか経ってないですよ?」
「そうですか……?もう何時間も歩き続けているような気が――ひゃっ!?」
小石につまづいて前のめりに倒れかける。
「おっと……。」
何とか文さんに支えられて再び地面に頭を埋めずにすんだ。
「あ、ありがとうございま……。」
しかしおぼつかない足取りで今度は後ろに倒れそうになる。
「よっと……。」
今度は魔理沙さんに助けられ倒れずにすむ。
「ご、ごめんなさい……ええと、もう大丈夫です……。」
「いや、明らかに大丈夫って感じじゃないですけど。」
「フラフラだし、目もなんだか虚ろだし…………。」
「ほ……本当に大丈夫ですから……。」
そう言って何とか立ち上がる。
これ以上迷惑をかけるわけにはいかない……このままじゃ前から何も成長していないと思われてしまう。
それにしても何でこんなに頭がぼーっとするのだろうか?
特に思い当たる節は何も……
「あ、鞘!前を――」
「きゃんっ!?」
鈍い音を立てて頭部に強い衝撃を覚える。
何か見えない壁に阻まれているのだろうか?
「どうしたんですか鞘さん……木に突っ込んだりして。」
早苗さんの心配そうな声を聞いて僕がぶつかったであろう目の前の木を見つける。
さっきまでこんな木、あっただろうか……?
「鞘、どうしたんだ?明らかにおかしいだろこれは。」
「幻覚でもみてるんじゃないの?」
「茸の胞子にやられたんですかね?」
「あー……なるほど。」
なんだか僕をおいて話が進んでいく。
「だ、大丈夫ですよそんなに心配しなくても……この通りピンピンしていますから……。」
すぐに立ち上がり、無理に笑顔を作る。
「…………」
しかし僕をみる皆の目は何だか冷たい。
「マズいですね。」
「マズいな。」
「マズいわね。」
「マズいみたいですね。」
ため息混じりに4人が順々に呟く。
不思議なことに目の前の4人の声が後ろから聞こえ、思わず首を傾げる。
「鞘……それ、花ですよ。」
また後ろの方で文さんの声がした。
「どうするんですか?このままじゃそのうち川の向こうのお婆ちゃんのところまで連れて行かれちゃいそうですよ」
「どうせ小町はサボってるでしょうし大丈夫なんじゃないの?」
霊夢さんや文さんの声が聞こえるけど見渡しても姿はない。
それより、いつの間にかお花畑に移動していたようだ……あ、蝶々……。
「あー……ちょっと待ってろよ、確かここに…………あったあった。」
「んぐっ……!?」
急に何かを口に流し込まれる。苦くて独特のにおいがする粉っぽいものだ。
「何それ?」
「霧雨特製魔法の森の茸で作った万能治療薬だぜ。」
「この上なく胡散臭いですね……。」
「大丈夫なんですか?その薬。」
「効果に関しては私が保証するぜ?」
さっきから軽く揺れていた視界がぐにゃぐにゃとねじ曲がりだす。
皆が何か言っているけど文字として頭の中に入ってくるだけで頭が働かず、その文が何を意味しているかが分からない。
「どうみても悪化しているようにしか見えませんけど……。」
「即効性の高い薬だけど効くまでに何秒かはかかるからな……。」
「そんな数秒で効くんですか!?」
「だから言っただろ?万能薬だって!」
ねじ曲がったり移り変わったりしていた視界が徐々に安定し始める。
頭もなんとかまともに働き始める。
「うぅ…………ん……。」
「お、大丈夫か?」
「は……はい、多分大丈夫……です?」
「疑問系なんですね。」
早苗さんに苦笑され、釣られたように僕も笑みを漏らす。
「まぁ、顔色は大分良くなったみたいですね?意識もしっかりしているようですし……。熱とかは……?」
「え……やっ、ちょっ……待っ………文さん……んっ…………。」
文さんに前髪を上げられ、おでこを当てられる。
「大丈夫そうですね。平熱です。」
「あ、あの……文さん、ちか……近い……です…………。」
何かの歌詞じゃないけど爆音で鳴り響く鼓動音が聞こえてしまうのではないかと錯覚してしまう。
魔理沙さんがニヤニヤとこっちをみているし早苗さんはなぜか嬉しそうにしている。
「あんまりからかうと可哀想よ。」
「あや?私としてはからかっているつもりなど毛頭なかったのですが?」
「え?からか……。」
「あー……なんでもないですよー。」
文さんは楽しそうに笑いながら話す。
はぐらかされたようでスッキリしないまま再びアリスさんの家に足を向けた。
「おっきいですね…………。」
小並感を漏らしながら目前の一軒家に目を奪われる。
青い屋根に白い壁の綺麗な家で幻想郷に来てからは紅魔館以来の洋式の建物だ。
「アリスさんって一人暮らしじゃないですよね?」
「いや、一人暮らしのはずだぜ?どうしてだ?」
「一人暮らしするにしては大きい家だな……と思って……。そうなんですか……。」
目の前の家はさすがに紅魔館ほどではないものの女性一人が生活するには十分すぎる大きさのものだ。
でも紅魔館のような言葉にできない不気味さはなく、おとぎ話にでも出てきそうな素敵な感じだ。
いくらするんだろう…………。
そんな夢も何もないことを考えていると豪華な扉が開く。
そして扉が開いた先にはアリスさんが…………。
立っているなんてことはなく人の姿は見あたらなかった。
「あ、あやあ、あやさん……!?ととと、扉が勝手ににに……。」
「お、アリスいんのかー?」
明らかに勝手に開いたであろう扉にズカズカと躊躇なく魔理沙さんが足を踏み入れる。
「ま、魔理沙さん、何があるかわか――」
「っ!?」
その瞬間だった。
魔理沙さんの周りに小さな人形のようなものが現れる。
可愛らしい見た目に反してそれぞれが槍やメイスなど恐ろしいものを手に持っている。
「危なっ――」
最後まで言い切ることなく言葉を呑み込む。
自分の喉元に突きつけられた切っ先が鋭く光った。
どうやら文さん、霊夢さんと早苗さんも同じ状況にあるようだ。これはここの家主の仕業なのだろうか?
「なんだ……あなた達だったの……。それにしても面倒なことするわね……。」
すると家の方からため息混じりに声が聞こえてくる。
一歩も動けないため顔だけ動かして声のした方向をみる。
「こんなもの送りつけてきて……何のつもりよ…………。」
そこに立つ女性は想像していたよりもずっと若く、それこそ人形のように綺麗な見た目をしていた。
魔理沙さんと同じく金髪で、でも魔理沙さんとは対照的に落ち着いた雰囲気を感じさせる。
「あー……状況が読めないんだけど?」
どうやら霊夢さん達も僕と同じようで訳が分からないみたいだ。
「何もとぼける必要はないでしょう。で、何が欲しくて来たのよ……。」
「あの、アリス……?本当に訳が分からないんだぜ……。」
魔理沙さんの言葉にアリスさんの顔が一瞬だけピクッと動いた。
「本当に身に覚えがないの?」
「ああ。」
「じゃあ、何しにきたのよ?」
アリスさんが小さくパチンッと指を鳴らすと僕たちの周りを囲んでいた人形達が一斉に武器を下ろした。
思わずふぅと安堵の息と共に入っていた力を抜く。
「あー……話すと長くなるんだけど……。それでも聞く?」
「話すの面倒がっているだけでしょ?話さないと家に入れたりしないわよ。」
「分かった分かった……。」
~少女またまた説明中~
「なるほどね……異変の話は私のところにも少しは入ってきてたけど……次は私のところに来る……と。」
アリスさんは顎に手を当てて真剣に考え込む。
「そういえばさっき、あんた『こんなもの送りつけてきて』って言ってたわよね。何よそれ。」
「私に届いた手紙のことなんだけど……事情は分かったから中に入りなさい。紅茶でも淹れるわ。」
そう言ってアリスさんに手招きされて僕たちはアリスさんの家へとお邪魔した。
続く……。
はい!どうも!ゴミ箱に丸めたちり紙がどんどん溜まっていって困る彩風です。
花粉症だからね。仕方なクシュッ。
さて、いつの間にか10章に突入していたんですね……。彩風自身も驚きが隠せません。
なんでこうも文章を作るという能力が向上しないのだろうか……。
そういえば一つみなさまに謝罪を……。
なんか最近頻繁に謝っている気がするけどきっと気のせいですね。
まあ、謝罪というのも何となく察していただけていると思いますが来週の更新を勘弁してほしいという次第です。
だって忙しいんです課題が夢の中で追いかけてくるんです助けて下さい。
ということで誠に勝手ではありますが来週の更新はお休みさせていただきます。
もし、更新を待って下さっている物好きな方がいらっしゃったのであれば、深くお詫び申し上げます……。
それじゃ、お待ちかねの余談ですよ!
先日、彩風達が入学前最後になるであろう外出をしようとしていたときのこと。
彩風「はぁぁ…………」
友人B「どしたの?今から○○行くのに疲れてんな。」
彩風「だって、都会だよ?洒落おつなちゃんねーがわんさかいる都会だよ?田舎もんが行くべき場所じゃねえっぺ。」
友人B「お前の都会のイメージがよくわかんねぇよ。」
彩風「ああ……嫌だ……お洒落した人達と同じ場所にいたくない。」
友人B「妙に格好気合い入ってると思ったらそういうことだったのね。」
友人C「お待たせー。」
彩風「うわぁ……」
友人B「あぁ……」
友人C「どったの?」
彩風「パーカーとか……しかもお前サイズ明らかに小さいだろ。バカなの?死ぬの?」
友人C「えぇ……いいじゃん別に服とかどうでも。」
彩風「B、俺こいつと歩きたくない。」
友人B「おう。今回はお前に同意するわ。」
作者チョロ松「お待たせー。」
B,C,彩風「…………」
作者チョロ松「どしたの?」
~作者チョロ松の服装~
暖色のTシャツにチェックのシャツ。
Gパンに使い古したよれよれのスニーカー。
すね辺りまである靴下。
極めつけのリュックサック。
彩風「俺帰っていいすか?」
まあ、彩風がお洒落かと言われたら決してそうではないんですがね。
それでは次回も是非ゆっくりしていって下さいね!!