僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・準定期更新
・原作とは異なる自分設定←今回特に
・妄想過多←今回特に
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分←今回特に
・彩風は勉強が好き、彩風は勉強が好き、彩風は勉強が好き、彩風は勉強が好き……
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!






おまけ編 2話~メタ発言はお控えください~

「え?いや、ちょ……鞘?ど、どうしたんですか?」

 

珍しく本気で取り乱しているのか詰まりながら文は自分に跨がる少女を押し退けようと力を入れる。

「どうしたって~、文さんが言ったんじゃないですか……。」

しかし抵抗むなしく、床に押さえつけられたまま鞘に両手の動きを封じられる。

「大丈夫ですよ~……優しくしてあげますからね……ふふ。」

甘い声が耳元にこぼれ落ちる。思わず声を上げそうになったのを何とかかみ殺した。

どうにかして逃げなければと体勢を立て直そうとするがガッチリと拘束されていてうまく身動きがとれない。

「文さん照れてるんですか~。大丈夫ですよ~落ち着いて~。」

柔らかい手が文の首元からなぞるように頬まで移動した。

鞘の行動一つ一つにゾクゾクとした感覚が伴う。

「ゆっくり……少しずつでいいんです。少しずつ。」

鞘の顔がどんどん近づいてくる。明かりは鞘に遮られてしまい、逆光となるため表情は窺えない。

そしてそのまま…………。

 

 

 

 

はいはいはい。ちょっと待った。

 

いつもよりは数倍速く回る脳内で一度そう呟いた。

このままでは、いろいろとマズい。そう、本当にいろいろな意味でマズい。

さて、どうしたものだろうか。

恐らく……というか間違いなくこのままでは鞘の顔が自分の顔に重なることとなるだろう。

距離的に考えてあと0.3秒ほどだろうか……。

押し退けようにも異常なほど強い力で押さえつけられており逃げられそうにない。

少々乱暴だが他に手はないだろう。

 

ちょっと我慢してくださいね……!

 

心の中で短くそう呟いた。

 

 

ゴウッ……。と低い音が響き、鞘の体が浮かび上がる。

「え?」

再び鞘の体が地面につく頃にはそこに文の姿はなく鈍い音と開いたドアから流れる風の音だけがその場に残った。

 

 

 

 

暗く狭い部屋の中。

カタカタと何かをたたく音。薄明かりに照らされた人影が一つ。

唐突に……そして乱暴に後ろにあるドアが開かれる。

外からの光で部屋の中がいくらか明るくなった。開け放たれた入り口には一人の少女が立っていた。

 

「見つけましたよ…………。」

 

そういう彼女の息は酷く荒れており、相当急いでここまでたどり着いたことが窺えた。

少しだけ位置のずれた頭襟を正して文は部屋に一歩踏み込む。

 

「何か言ったらどうなんですか?あのくすり……送りつけたのはあなたでしょう?」

 

文の威圧するような低い言葉にも反応を示すことなくその誰かはカタカタと音を鳴らし続ける。

その態度に呆れたのか文は肩をすくめるともう一度誰かに聞こえるようにハッキリと

 

「もしもし!聞こえてますよね!どうなんですか?」

 

半ば叫ぶように声をかける。どうやら珍しいことに相当気が立っている様子だ。

しかし、それでもなお誰かは手を止めることなく軽い音を小刻みに奏で続ける。

 

「あなたねぇ……。」

 

文が誰かの座る椅子を軽くkwる。

一度では物足りなかったのか更に二度目の蹴りをかmっした。

ここまで来ると意地なのか、目の前の誰かは気にしないフリをして作業を続ける。

そのとき、一瞬だけ文のこめかみに#のようなマークが入ったように見えた。

 

「……。」

 

無言で誰かの首筋を捻り…………。ちょっと待って、痛い痛い。分かったって、いったん落ち着いて……あああ!?痛っ!?いやタンマ、タンマ。確かに我々の業界ではご褒美だけどタンマ!!

「意味もなく頑なに無視するからですよ……。」

いや、だって設定的に反応したらマズいかなって……。

「それは無視する理由にはならないでしょう。」

っていうか何でここにいるんすか。駄目でしょ作品内に作者が出ることになっちゃうんだから。

「……とりあえず読みにくいんでこのスタイルやめてもらえますか?」

 

 

文にそう言われたため渋々と天の声が帰ってきました。

「それで……どうなんです?あなたでしょう?あの妙なくすりを送りつけてきたのは。」

「はい。そうですよ。」

「よくもまぁそんなにケロッと言えますね……。」

目の前の癖毛の《誰か》はヘラヘラと笑う。彼は……まぁ、そういう人物だ。ロリコンの変人といえば理解していただけるだろうか?

「だって、ネタが思い浮かばなかったもんだから思いつきでちょっとね…………。」

「思いつきで人の貞操危険に晒しますかね普通?」

文の口調はいつも通りだ。しかし、明らかに感情的な部分が混じっている。隙を見せると人生が打ち切られそうな気さえする。

しかし、この命知らずはバカなのかマゾなのかアホなのか、

「女の子同士だからノーカンでしょ!っていうか私のためにもうちょっと頑張ってくださ(殴」

言葉を最後まで紡ぐことなく床に倒される。当然の報いだろう……笑みを浮かべているのが気味悪いが…………。

 

「鞘に押さえられてふりほどけなかったのもあなたが原因ですか……。」

「その通り!私にかかればそれぐらい朝飯前さ!」

文は親指を立てる誰かを思わずもう一度床にキスさせてやろうか迷うがどうせ恍惚の表情を浮かべるだけなのでやめておく。

「今すぐ元に戻してください。」

代わりに丁寧にそう言った。字面や表情こそ恭しいが実質は命令のようなものである。

「ア、ハイ。ワカリマシタ。」

さっきまでのドヤ顔は遙か彼方へ飛んでいったようで、生まれたての子鹿のようにガクガクと震えながら片言で答えた。

「でもワカリマシタとは言ったけどそんな簡単に戻せないと思うよ?」

「はい?」

「いやぁ……今回のおまけ編の中ではこういう力関係にしちゃったからね。仕方ないね。」

テヘッと舌を出した誰かの体がきりもみ回転をしながら地面に叩きつけられる。

さすがの文も我慢できなかったらしい。気味の悪い笑みを浮かべながら誰かが地面を転がる。

「何をふざけたこと言ってるんですか、さっさと直しなさい。」

「いや、ですから簡単には直せないんですよ。あ^いいっすね^。」

踏みつけられる痛みに口角を緩めながら答えが帰ってくる。

この変態が言ってることが本当なら少々マズいことになる。

おまけ編はおそらくあと2000文字ほど、今現在この話数の半分ほどが消費されている。

後半半分で鞘に会おうものなら今の力関係では何をされるか分かったものではない。

こうなったらどうにかして文字数を稼ぐしかないのか…………。

よし……。

 

「ああああ…………。」

 

「ああ!!それ規約的にヤバいからやめて!!直す方法なら一応あるから!」

強行手段に移ろうとした文を誰かが必死に止めに入る。

「ん?今直す方法はあるって?」

「あ、うん。まぁ……鞘を元に戻す方法ならありますけど。」

勢い余ったのか自らの発言を後悔するように誰かは表情を濁らせた。

「で?その方法は?教えてください。」

「ん~……ええとね。せっかちはホモの始まりだから良くな――」

「あくしろよ。」

文の目映いばかりの笑顔に誰かは思わず不自然な笑みを浮かべて言葉を切る。

そして小さくため息をつくと全然似合わない真面目な表情に変わる。

 

「鞘を元に戻す方法……それはね……。ズバリ!文と鞘がバトル漫画のように熱く!北海道産のバター並みに濃厚で!それでいて小学1年生のようにぎこちないキスを交わすこtttttttttt」

 

最後まで語ることなく誰かの体はきりもみ回転をしながら天井に叩きつけられる(天丼)

「ぐふっ……ふふふ、私にとってこれぐらいのことむしろ快楽でしかないのだよ。さぁ、どうする文よ!!」

「このコンピューター……破壊しがいがありそうですよね。」

「スイマセンでした勘弁してください。」

PCの前に立ってそう言ってやると途端に文の目の前に土下座している誰かが現れた。

 

 

「で、どうすればいいんですか…………?」

 

文は人を殺す目で静かに誰かを見つめる。

 

「あぁ、えーっと……それはね―――」

 

 

 

「みつけましたよ~~~あ~や~さ~ん……。」

 

 

 

誰かの言葉がゆらゆらと安定しない声に遮られる。

……ダッ

ガシッ

目にも留まらぬ速さで走り出した文の裾が掴まれた……。

「えへへ……どうして逃げるんですか~。」

スリスリと顔を文にこすりながらモゴモゴとした口調で鞘が尋ねる。

「さ、鞘!?いいですか!正気に戻ってください!ここで何かしようものならそこの変態が喜ぶだけですよ。」

鞘はゆっくりと後ろを振り向く。

変態がとても健やかな笑顔で正座していた。手元には録音機器、脇にはビデオカメラと準備は万端のようだ。

「こちらの準備はOKだ。いつでも始めてくれ。」

親指を立てて何かを促す。

 

「おや?どうしたんだい鞘、こちらの準備は完璧だからいつでも始めてくれて…………それとも私も交ざっていいんdddd―――」

 

すると誰かの体が壁を一枚突き抜けてその先にゴロゴロと転がる。

こ、これは……死んでる……!?

 

「文さ~ん。邪魔は亡くなりましたよ~……!さぁ思う存分……。」

 

ゴミ処理を終えて達成感と狂気に満ち溢れた鞘の視線の先にお目当ての女性は見あたらなかった…………。

 

 

 

 

「はぁ…………はぁ…………。」

勢いよく仕事場のドアが開かれる。

力を抜いてドスッと椅子に腰掛ける。空気以外のものも抜けていくのではないかと言うほど大きなため息をついた。

「あー……もう…………。どうしたものですかね…………。」

アレのせいでひどく面倒なことになったと頭を抱える。鞘の単純な頭ならできるだけ遠くに逃げていると考えるだろう……だからこそあえて山へと戻ってきたはいいが…………。

 

ふと、文の目に机の上の飴色の瓶が映った。しかしあのくすりをここに置いた覚えなどない。

「……もしや。」

身を乗り出して瓶を手に取る。瓶の下には小さな手紙が瓶を重石にするようにして置いてあった。

 

『もう残りの文字数がやばいから元に戻す用のくすり置いときます。活用ください。』

 

文は右手に持っている瓶をもう一度まじまじと確認する。

発言の内容に関してはともかくこれで状況を打破できるならそれでいい。

 

 

「あ~や~さ~ん…………!!今度こそ逃がしませんからね~……。」

 

 

どうやら本格的にしゃくが足りないようだ。ですがまぁ、こちらにとっては好都合。

文は内心ほくそ笑むと鞘につかみかかる。

「?……どうしたんですか~?文さん。そんなにがっつかな……んっ!?」

半ば無理矢理に瓶の中の液体を鞘の喉に流し込む。

 

まえのおくすりの時とは違いすぐに鞘がひざを突いて床に倒れる。

もう4000文字を越えているため終わらせたくて仕方がないのだろう。

まぁ、何はともあれ一件落着だ。文も椅子までいかずにその場で腰を下ろすと安堵の息をついた。

 

 

 

 

―――――その夜―――――

 

 

 

「だって~~、僕だけおかしいですよー!何で僕だけ成長が遅いんですか~!!」

顔を真っ赤にして机に突っ伏し、グチを漏らす鞘。

その横で苦笑いをしつつ鞘の話に耳を傾ける文。

《元に戻す薬》を飲ませて、起きあがってからずっとこの調子である。

 

静かな夜の妖怪の山に鞘の声が響く中で文は今度こそアレを妖怪の餌にでもしようと誓うのだった。

 

 

 

    続きませんからご安心を……。

 

 

 




はい!どうも!最近勉強の楽しさに気付いた彩風です。

あはは。わ^い。たっのし^。え?使い回しはよくない?

とまぁ、そんな分かりやすい冗談は置いといて……今回も後書きまでありがとうございます!
皆よかったね!彩風の暴走も今回で一旦幕を引くよ!
実のところ彩風も安心しています。実は彩風も余りに酷い展開は避けようと思っていたのですが封印されし髪の右手が勝手にキーボードを叩いてしまっていたのでs……。
あ、すいません。嘘です。

そういえば、一つお知らせが……。
次回の更新についてなのですが、お休みさせていただく可能性が高そうです。
というのもまぁ、彩風も受験生ではありますし公立受験が近いため来週の更新がキツそうだという次第です。
でも、勉強の間を縫って執筆することが出来れば更新しますのでよければ覗きに来てください!


さてさて、余談を始めようか。

はい、先日2月25日は何の日か皆さん知っているだろうか?
そう!

\イェエエエイ/我らがアイドル電ちゃんの誕生日です!!\フゥウウウ/

いやぁ可愛いよ電ちゃんはぁはぁ。
その靴下しれーかんに渡しちゃおうねー。

とまぁ、当然ながら彩風は誕生日をお祝いしたわけですがこれはその前日のお話。


友人C「彩風何か今日機嫌いいな。」
彩風「ふふふ……お前等明日が何の日か分かるか?」
友人B「さぁ?」
彩風「電ちゃんの誕生日なんですよ。祝え。」
友人B「あぁ…………。」
友人C「え?なんて?誰の誕生日って?」
彩風「いやぁ……よきかなよきかな(無視)」
友人C「もしかして俺の誕生日1ヶ月前か?」
彩風「あ、うん。そうだね(適当)」
友人B「俺も久々に会いに行こっかな……。」
彩風「いやー……ケーキ買わなきゃな……うへへ。」
友人B「えぇ……(引)」友人C「えぇ!?(驚)」

友人C「俺の誕生日にってこと!?」

彩風,友人B「え?」
友人C「あ、彩風お前……根はいい奴だったんだな……。」
彩風「え?いや、違……。」
友人C「どうしようもない変態だとばかり思ってたけどな……ごめんな……。」←変態
彩風「は?え、ちょ……。」
友人B(www)
友人C「やばい、俺涙腺脆いから涙が……。」
彩風(うわぁ……本当に涙目なんだけど……)


……………………どうしよう。


それでは次回も是非ゆっくりしていってくださいね!!

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