・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・物欲センサーの存在について画期的な研究結果を期待したい
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!
6章 1話~バカはなんとやら~
何処......?ここ...。
僕は自分の居場所が分からないまま、辺りをさまよう。
進んでも進んでも似たような景色。
「あれ......?ここさっきも?......あれ?」
そんな事を呟きながら僕は文さん達を探して竹林を進んだ......。
「もう......!何処なんですかぁ...ここぉ.........。」
涙目になって嘆く僕の声に答える人など当然いるはずもな...
「だれだ?」
さて......まずは状況を整理しよう。
......とはいっても整理できるほど理解している自信はないのだが...。
ええと......。まず、文さんは咲夜さんから『面白い情報』を仕入れてこの紅魔館に取材に来たんだよな......。
で、その面白い情報って言うのが人が人形のようになってしまうということだった。
それで実際にそうなってしまったメイドさんを見たんだ..........。うぅ...あんまり思い出したくない...。
と、とにかくそのメイドさん...アンネさん(命名:僕)について調べようと仕事仲間のメイドさんや、パチュリーさんに話を聞いたところそのメイドさんは『魂が抜けてしまった状態』だと考えられるらしい。
『魂が抜けてしまった状態』というのは死んでしまっているのとは明確に違うらしいけど正直余りよく分からない。
ただ普通には『魂が抜けてしまった状態』になることはないらしく、原因は不明なままなんだそうだ。
ただ、理論上はなることがなくても今回のような事例が過去にあったらしく、そのうちの一つは『病気』で片づけられているそうなのだ。
それで、文さんは今からそれに深い関係があるところに行き取材をおこなうと言う。
ふぅ......。一通り整理してはみたものの......。
いつもといえばいつもなんだけど話が現実離れしすぎてて...いまいち実感が。
パチュリーさんによると...アンネさんは死んではないものの、もう再び蘇ることはないって言ってたし...。
それって死んでしまったっていうのと何か違いはあるだろうか?。
アンネさんは...死んでしまっている......。
そう考えた瞬間、吐き気と眩暈が僕を襲った。
「大丈夫?顔色が悪いけど」
パチュリーさんの声に僕は
「あ!いえ、大丈夫です!これぐらい...平気です!」
努めて明るく答えた.........がパチュリーさんは不安げな表情を緩めることなく僕の顔をマジマジと見る。
「本当?」
嘘を吐くなというようなパチュリーさんの声に少しだけ戸惑いながらも
「ほ、本当です!こ、こここれぐらい。へ...平気です.........。」
それを微塵も表面に出すことなく答えた。
パチュリーさんの呆れた様な視線がグサグサと刺さるが、気にしないようにして文さんに尋ねる。
「そ!それで!!その......次はどこに行くんですか?」
僕の質問に文さんは楽しそうに
「あぁ!それなんですがね!」
そう言って振り向くと行き先についてこう続けた。
「鞘も聞いていたとは思うんですが、過去の事例の中には...あの現象について『病気』という処理を行った物があったようです。今のところ他に手がかりのような物も見あたりませんし...。まずは病気であるという線で捜査してみようかと。」
文さんは手がかり......とか...、捜査......とか...。まるで探偵のように話した。
「なんだか探偵さんみたいですね......。」
僕が思ったとおりのことを口にすると文さんは、少しだけうれしそうに反応して...。
「ふふ......なるほど...探偵ですか.........面白そうですねぇ...。」
こう呟く、しかし...せやかて文さん。と言わんが如く咲夜さんが
「探偵...って......別に報酬はでないわよ......。」
呆れたように呟く。
文さんは軽く手を振りながら、
「勿論分かっていますよ?まぁ、ネタになれば何でもいいんですケド。」
そう言って笑うとスッと立ち上がる。
いきなりの行動に驚き僕は文さんの方を見つめる。
「さて!、それではさっそく!向かいましょうか......。」
「それで、向かうことになったのはいいんですが...。」
そう言って溜息を一つつくと文さんは僕......の後ろを見た。
「なんで貴女がついてきているんですか.........。」
文さんの視線の先には無表情な咲夜さんがいた。
咲夜さんは文さんの言葉に少しだけ不機嫌そうにすると、
「んなっ......。何?その言い方.........。私だって好きでこんな探偵ごっこに付き合ってるんじゃないわよ!。」
口調を強めてそう言った。
「お嬢様もなんで着いて行けなんて......、何か考えがあってのことなんでしょうけど......。」
続けてこうぼやく。
「ちょ!ちょっと待って下さい...。探偵ごっこ...とは、聞き捨てなりませんね......。」
すると文さんが目を光らせて言った。
しかし咲夜さんは肩をすくめながら、
「だってそうじゃない?こんなことで本当にあの子の状態が回復するとは...それに......『魂が抜けてしまった状態』って...いまいち良く分からないし、手がかりだってそうある訳じゃないんだから。」
呆れたようにそう言った。
文さんはそんな咲夜さんの様子を見てやれやれというようにため息を一つつく。
「まったく......そんなだから貴女はいつまでたってもPADなんですよ。そんな道具に頼らずにありのままを晒け出してみては?」
文さんの絶妙に人を苛つかせる声と口調と口元に咲夜さんはいつもの無表情を少しだけ歪ませながら
「どういう意味かしら?」
静かにそう尋ねた。
ちなみに文さんの周りに無数のナイフが突き刺さってた気がする。
ミエテナーイミエテナーイ。
「まぁ冗談はさておき...これは探偵ごっこなどではなく崇高な取材です。まぁアンネさんがあぁなってしまった理由を探るのであながち間違いでもないかもしれませんが......。とにかく、今ある手がかりでできる限りのことはやりましょう。」
珍しくまじめな表情でマトモなことを言う文さんを見て、僕と咲夜さんは面食らう。
そんな僕たちの表情を見て文さんはジト眼で
「なんですか......その顔は...。失礼な。」
不服そうに呟いた。
「いや、珍しくマトモなこと喋ったもんだから...。」
咲夜さんが歯に衣を着せることなく言い放った。
そんな咲夜さんに文さんは先ほどよりも一層不服そうに、
「躊躇なく言いましたね.........。まぁ...いいですけど。」
また、呟いた。
「さて......それじゃぁ向かいますけど...。さすがに行き先を教えないのもアレなので鞘には教えながら向かいましょうか。」
「は!はい!お願いします!。」
何故か緊張気味に僕は答える。
「さて!まぁ、先ほども言ったように、軽い調査...のようなもののために病気に関する施設に行きます......。見当は...つきますよね?」
文さんは当然答えられるだろうと言わんばかりに僕に答えを求めた。
無論...いくら僕でもここで答えられないほど頭が悪い訳ではない。
「病院......ですよね?」
僕の回答に文さんは満足そうに
「ご名答。」
そう言うと片手で小さく丸を作った。
「ば!バカにしないでくださいよ!」
口ではそう言いながらも僕はなんだかうれしくて口元の笑みを隠すのが精一杯だった。
「ということで、病院に向かう訳なんですが......。その病院の名前は『永遠亭』といいます。何かの資料で見たりしていませんか?」
「永遠亭......。」
僕はその単語を繰り返した。
それと共に一生懸命記憶を探る。
そして、記憶の隅からそれらしき物を引っ張り出した.........。
「たしか......だいぶ前に読んだ記事ですけど...。『永遠亭』って場所について書いてあるのがあったかもしれないです...。たしか...腕利きのお医者さんがいるとか...。」
そう言うと、文さんと咲夜さんが苦笑いのような表情を浮かべ...
「腕利き...ですか...。」
「腕利き...ねぇ......。」
にたような反応を示した。
記事によると、安眠用の薬なんかも作っていて、しかも効果は絶大だという。
幻想郷には、ちゃんとした病院はここしかなく...幻想郷で病気などになってしまうと皆此処を頼るそうだ。
ただ、いままで会った中で病気にかかりそうな人は殆どいないけど......。
天狗の病気って普通の人でも治せるのかな...。
っていうかまずそのお医者さんは普通の人なんだろうか...。
僕が頭の中で色々な考えを巡らせていると...。
「さて...、着きましたね.........。」
隣で文さんが呟く。
僕は永遠亭に着いたのだと思い、パッと顔を上げた。
しかし...そこに僕の想像したような『病院』は無く、広い広い竹林があるだけだった。
「あの......文さん?永遠亭って...どれのことですか?」
僕はあちこちを見回す。
幻想郷なら見えない建物や隠れ家みたいな病院があっても......不思議じゃない.......。なんて事はないけど、無いとは言い切れない!そう考えたからだ。
しかし僕の質問に文さんは「あはは」と軽く笑うと
「違いますよ!。着いたのは永遠亭ではなく...迷いの竹林です。」
「迷いの竹林......ですか?」
僕はそのどことなく怪しげな単語を繰り返して呟いた。
名前の通り迷いやすいのだろうか?
そんなことを考えていると...、
「ここだけはどうにも苦手だわ.........。」
咲夜さんが苦い顔で呟いた。
「私も...どうにも慣れませんねぇ......。」
続けて文さんもこういう。
二人の表情を見て、僕は改めて竹林をしっかりと見据えた。
濃い霧が全体的にかかっていて道の奥の方は何も見えない......。
「こんなところに...入っていくんですか......?」
答えを予測しながらも、一縷の希望を乗せて文さんに尋ねる。
「まぁそうなりますね。」
しかし、文さんの答えは酷くあっさりと希望を打ち砕く物だった。
僕は一度深く深く深呼吸をしてから、「よし!」と呟き、竹林へと入る決心をした。
続く......。
小さなおまけ~メイド長は今日も行く~
「あの......今...なんと.........?」
十六夜咲夜はたった今耳に入った言葉が信じられずに主にもう一度発言を求めた。
咲夜に促されレミリア・スカーレットは表情を変えることなく、
「だからあの天狗達について行きなさいと言ったのよ。」
ケロッとした様子で言葉を繰り返した。
「ええと......。あのパパラッチについて行け...そう仰られているのですか...。」
普段は無表情な咲夜も少し不満げな表情を浮かべる。
「そうよ。もともと情報をあげたのは私達だし、当のあの娘は紅魔館のメイドよ...。ついて行くぐらい当然のことだと思うわよ?」
「し、しかし......。その間仕事は...。」
反論しようとした咲夜にレミリアはそんな時間を与えることもなく
「咲夜、彼女達について行きなさい...。これは命令よ。」
静かにそう言った。
そのレミリアの声に咲夜は数秒間押し黙ると、やがて何かを決意したように目を閉じ。
「承知しました。」
そう短く呟いた。
どうも!最後まで見ていただきありがとうございました!。
夜食はラーメン派の彩風です!。
僕と天狗の取材録も早いもので6章に突入しました。
この駄作者は未だに終わりのビジョンなんかも何一つ見えてないのですが......。
まぁ今まで通りゆっくりと進めていこうかな~とか考えていたりします。
よければ皆さんも付き合ってくれるとうれしいです。
さて!今回は余談二段構えで後書きをお送りします!
興味ねぇよ。って方はブラウザバックボタンへどうぞ......。
えぇ......皆様方...。
本日7月15日...。
ここまでで気づいたであろう、今日は...。
ごちうさのシャロちゃんの誕生日です!!!!!!!!!。
いやぁ...おめでとうシャロちゃん...かわいいよシャロちゃん。
ちなみに艦これの大井っちも本日誕生日(進水)だそうです。
これからも二人が愛され続けますように...。シャロちゃんかわいいよぉ...。
さてさて、このようにめでたい日を迎えたわけですがその前日の出来事についても少しだけ話させてください。
その日...彩風は思い出した。潜まれている恐怖を...、気付いていなかったという屈辱を......。
ある日の彩風。
「さてさて、今日も今日とて嫁を眺めつつゲームでも......。」
いつも通りPCへと歩みを進めたそのとき。
「カサッ」
不気味な音と共に彩風の視界の端に映る影。
「.........。」
声を出すことができず目を見開く。
額に冷たい汗が流れているのが分かった。
「嘘......だろ...。」
どうにかしてそう絞り出すとすぐにその場を離れようとした。
しかし足は小刻みに震え、動かない。
今は見失った「奴」に飛びかかられれば気を失いかねない。
「やるしか...ないのか。」
自らを奮い立たせるように呟くと机の端のゴキジ○ットへと手を伸ばした。
「どこだ......。」
目を見開き視界を極限まで広げる。
長期戦になれば分が悪いのは当然のこと。それに嫁ニウムが欠乏して彩風の命が危ない。
すぐに決着をつけなければ、
そして...
「カサッ」
動いたっ...!!。
二次の方向!じゃなくて二時の方向!。
黒光りするフォルム。あえてこれ以上奴について説明するのはやめよう。彩風の精神力が持たない。
「○ねぇ!!!」
そう叫ぶ。右手のゴ○ジェットが火を噴く。
時間にして数秒...。数時間にも感じられたそれは、奴の死...をもって唐突に終わりを迎えた。
「○ったのか......。」
自分の右手の武器と奴の死体を交互に見つめて心ここにあらずで呟く。
こうして、彩風に再び平和が訪れた。
......え?落ち?...そうですねぇ...
「あいつら(G)......駆逐してやる! この世から......一匹残らず!」
次回も是非ゆっくりしていってくださいね!